癇癪をくり返すと脳内は何か刺激がある度に「癇癪」の指令しか出さないため癇癪はなくなりません。そこに粘土遊びをすると癇癪を回避し、子どもの発達を促すという効果が実はあります。癇癪で困っているママはぜひ粘土の効果を信じてトライしてみてください。
1.⼦どもも親もぐったりな癇癪
毎⽇の⼦育てお疲れ様です。
この記事を読まれている⽅の中には今まさに癇癪などの対応でなんとかしたい!と思われている⽅もいらっしゃるのではないでしょうか?
いつ起こるか分からない癇癪に、ヒヤヒヤされていませんか。また⼀度起こった癇癪は⻑引くと対応だけでぐったりです。
1時間の⻑期戦に及ぶ癇癪が1⽇何回も…。想像するだけど気が遠くなりそうです。
癇癪、と⾔葉にするのは簡単ですが、現場は⼦どもも、⼤⼈も、ものすごいエネエルギーを消耗します。
感情を爆発させたくてしてるわけではないのに、どうしたらいいのか分からずキャパオーバーにより⽌められない。
この怒りの感情の⾏き場に困り、発動しています。
2.癇癪が起こる前には必ずその⼦なりの理由があります
癇癪が起こる前提として、何かしらの原因があります。
発達障害であろうとグレーゾーンであろうとなかろうと、癇癪には必ず本⼈なりの納得いかない理由があるのです。
・スプーンにご飯粒がついていた
・⼤好きなおもちゃがいつもと違う場所に置かれていた
・いつもと違う予定になった
など⾃分が思っていたことと違うことが関係しています。
⼤⼈の私たちからしたら、ちょっとしたことでも、⼦どもにとってはペースを乱され⼀⼤事件なのです。
1つや2つでなく、ここに⾄るまでに⼩さな不満が積もり積もって爆発した形になります。
癇癪を頻繁に起こす⼦どもは、我慢が⾜りない、わがままだと思われがちですが、決してわがままでしているわけではなく、⼀⼈ひとり感じ⽅が違うのです。
また、⼼には感情のバケツがあると言われており、ちょっとの愛で満たされ安定する⼦もいれば、何杯も汲んできてやっと満たされる⼦もいます。それは⼈それぞれなのです。
3.調べるたびにチラつく「発達障害」の文字…
そんなわが家は愛情のバケツはもはやバケツではなく、プールだと思っていました。そして満たしても満たしても⼀瞬で⽔が流れていく⽳の空いたプールだと思っていました。
それぐらいわが家も癇癪のオンパレードで、子どものこだわりから来る癇癪に悩み、何か良い策はないのかと必死でネット検索したり本を読んだりしていました。
しかし、癇癪の特性から⾒え隠れする「発達障害」の⽂字に落ち込まずにはいられませんでした。
まさか、うちの⼦が⁉︎と受け⼊れたくなくて、⾃分を安⼼させるために時間があれば調べ物をする毎⽇だったのです。
すっかり情報収集に明け暮れていると、ある本を読んでいる時に衝撃的事実を⽬にします!
発達障害児を育てるお⺟さんの躁鬱リスクが、定型児を育てるより10倍⾼い!という研究結果が出ているという事実。それだけお⺟さんのメンタルに負担がかかっているということです。
同じ⼦育てでも、⼿がかかる⼦は本当に⼤変。お⺟さんが座ってホッと⼀息つく間もありません。
もしちょっとでも「発達障害かも…」と感じているなら、お⺟さんの命にも関わることなので、⼀刻も早めの対策が必要です!
4.脳刺激におススメな「粘土遊び」
ここまで⻑々と癇癪の対応の⼤変さを書きましたが、脳の仕組みを知れば⼦育ては楽になります。メカニズムを味⽅につけてストレスとはおさらばしましょう。
指先は脳と密接につながっています。
特に⼈差し指、中指、薬指は「第⼆の脳」と⾔われ、この3本を意識的に使うことで脳が刺激され、発達を促すとされています。
だからこそ、遊びを通して楽しく指先を使うことがおすすめです。指先を使うクレヨンや折り紙、積み⽊など⾊々ありますが、その中でも特におすすめなのが、粘⼟遊び。
発達に特性のある⼦どもたちは、⼟いじりなど感覚遊びが⼤好きなお⼦さん多いです。ですので、そろそろ癇癪が起こりそうだなと思ったタイミングでひょいっと⽬の前に粘⼟を出します。
なんだこれ?と思いながらもコネコネやっているうちに、イライラへのエネルギーが分散されるという作戦です。指先を使い、脳も刺激され⼀⽯⼆⿃です。
わが家でも試してみましたが、⾒事に癇癪はピタッと⽌まりました。
ちなみに、通常の粘⼟は乾燥してしまうと固まってしまうこともあり、それがまた癇癪の原因にもなりかねないのでわが家では、シリコン性の固まらない粘⼟を使っています。いつでも柔らかく遊べます。
癇癪は決して悪いものではありませんが、そこにこめられたエネルギーを別のエネルギーに変えて脳の発達を加速できたらいいですよね。
ほんとかな?と思われた⽅、⼀度試しにやってみてくださいね。
執筆者:もりおかいちご
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)