気持ちが切り替えられないで怒る子どもの対応に困っていませんか?「まだ遊びたい」と怒って次の行動に移れない子どもに、どう関わればいいのか悩むママも多いものです。この記事では、気持ちが切り替えられない子どもへの関わり方のコツを紹介します。
1.気持ちが切り替えられないで怒る子どもへの対応に困っていませんか?
「まだ遊びたい」
「まだ寝たくない」
「まだ帰りたくない」
など、次の行動に切り替えて欲しいのに、気持ちが切り替えられないで怒る子どもの対応に困っている…。
時には、「おもちゃ片づけよう」「もう帰ろう」と言っただけで、「やだー!」 と怒ってしまい、なかなか気持ちを切り替えて次の行動に進めない。
そんなふうに、気持ちが切り替えられないで怒る子どもの対応に疲れているなんてことはありませんか?
この記事では、 気持ちが切り替えられないで怒る子どもが、スムーズに次の行動へ切り替えられる関わり方のコツをお伝えします。

2.「まだ遊びたい!」と怒る息子に悩んでいました
現在小学2年生で、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向がある息子は、気持ちが切り替えられないことが多く、次の行動をするのに時間がかかる子でした。
私 「そろそろ寝る時間だし、おもちゃ片付けよう!」
息子 「えー、もっと遊びたい」
私 「じゃあ、あと10分遊んだら片付けるのはどうかな?」
息子 「うん分かった!」
と、タイマーをセットして「あと5分だよ」と予告をしても、いざタイマーが鳴ると「えーもう!やだ、まだ遊びたい」と怒ることもよくありました。
毎回、気持ちが切り替えられないで怒る子どもにイライラするのは嫌だと思い、なんとかしたいと考えていました。
気持ちが切り替えられないで怒る子どもの心理とはなんでしょうか?
次に、その理由を説明していきます。

3.子どもが怒って気持ちを切り替えられない理由とは?
①♦自分で気持ちを切り替える力はまだ育っていないから
自分で気持ちを切り替える力は、8歳〜10歳くらいからつき始め、中学生くらいでだいたいの子どもが身につけます。
幼児さんや小学校低学年くらいまでは、自分で気持ちを切り替える力はそれほどありません。
そのため、気持ちを切り替えるには大人が手伝うことが必要です。
②♦見通しを立てられないから
幼児さんや小学校低学年くらいまでは、時間の感覚がまだはっきりしていません。
特に、発達障害やグレーゾーンの子どもは、時間の流れや長さを実感しにくい子が多いです。
そのため、
・どれくらい時間が経ったか分かりにくい
・「あと5分」「もう30分」などの感覚がつかみにくい
など、時間の流れを感じ取る力が弱い状態なのです。
だから、「もうおもちゃ片付けよう」と言われても、これから何時までに寝なきゃいけないなど、先の時間の流れが分からないので、「なんで!楽しいのにやめなきゃいけないの!」 と怒ることになると考えられます。
③♦嫌だった気持ちを引きずっているから
発達障害やグレーゾーンの子どもは、脳の特性からネガティブな記憶を残しやすいことがあります。
例えば、きょうだいと喧嘩して泣いてしまい、なかなか気持ちが切り替えられない。
そんなふうに、ネガティブな気持ちを引きずっていることもあります。
そんな時は、ママの声がけで気持ちを切り替えてあげることが大事です。

4.次の行動へ切り替えるための関わり方
①♦切り替えた先に楽しそうと思わせる声がけをする
次にやることを「楽しそう」と思えるような声がけを、笑顔で提案してみます。
パパが好きな子なら、「おもちゃ片付けよう」ではなく、
「パパが喜ぶお部屋にしてみない?」
また、子どもが「夜寝たくない、まだ遊びたい」というときは、
絵本が好きな子なら
「今、布団に入れば絵本2冊読めるよ〜」
ポケモンが好きな子なら
「ふかふかの布団でゴロゴロしながら、ポケモンの技の話しようよ!」
など、次にやることを「楽しそう」と思えるように伝えてみます。
実験だと思って、そのシチュエーションに合わせて色々な声がけを考えて試してみることが大切です。
②♦見通しを立ててあげる
例えば、19時に夕飯を食べ終えて、21時過ぎに布団に入るまでの時間を考えてみます。
この間に
・お風呂に入る
・歯磨きをする
・好きなことで遊ぶ
など、やることの段取りを一緒に考えます。
小学校低学年くらいで、一緒に段取りを考えられるなら、見通しを立てて動くことで「まだ遊びたかったのに!」 と怒ることを防げます。
例えば、「お風呂を出てきたら、歯磨きするまで1時間くらいは遊べるね。」と見通しを立ててあげます。
そして、「じゃあ、1時間で何して遊びたい?」と一緒に決めます。
子どもが 「ゲームとブロックで遊びたい」 と言ったら、「じゃあ30分ゲームで、30分ブロックで遊ぶのはどうかな?」 と一緒に決めます。
そして、遊び始めるときにタイマーをセットして、途中で「あと何分だよ」と知らせてあげます。
最初に何がどれくらいできるか見通しを立て、さらに途中であとどれくらいだよと定期的に知らせてあげます。
タイマーは、時間の量が見て分かりやすいタイムタイマーがおすすめです。
③♦嫌だった気持ちは声がけで切り替えを手伝う
例えば、きょうだい喧嘩をしてネガティブな気持ちを引きずり、気持ちが切り替えられないとき。
まずはネガティブな気持ちを受け止めてあげます。
「お兄ちゃんにおもちゃを取られて嫌だったんだね」と気持ちを受け止めてから、 次の行動が「楽しそう」と思える声がけをします。
「ママと一緒におやつでも食べない?」「ママと一緒に遊ばない?」 など、子どもの気持ちが切り替えられそうな声がけです。

5.関わり方を変えて見えてきた息子の変化
私が息子の気持ちを切り替える手助けをすることで、少しずつ怒らずに気持ちを切り替え、次の行動に移れるようになっていきました。
「パパが喜ぶお部屋にしてみない?」と声をかけると、スムーズに片付けしてくれる日もあります。
時間の見通しを立てる声がけや、「あとこれくらい遊べるよ」とタイムタイマーを見せながら伝えることで、息子も遊びをやめる心の準備ができるようになりました。
そうすることで、怒らずにおもちゃを片付けて、寝る準備がうまくいく日も出てきました。
ママが気持ちを切り替える手助けをすると、子どもも次の行動にスムーズに移れるようになり、親子で楽になりますよね。
わが家の体験が、同じように悩むママの対応のヒントになると嬉しいです。

執筆者:木村 まい
発達科学コミュニケーション アンバサダー




