雨の日にイライラする子どもはわがまま?しんどい理由と親ができること

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雨の日になるとイライラしたり機嫌が悪くなったりする子どもに悩んでいませんか?それはわがままではなく「しんどい」のサインかもしれません。雨の日に荒れていたASDグレーゾーンの息子と、親子で過ごし方を見つけた体験から、親ができることをお伝えします。
 
 

1.雨の日になるとイライラしたり機嫌が悪くなったりする子どもに悩んでいませんか?

 
 
雨の日になると、
 
  • 朝からなんとなく機嫌が悪い
  • 「学校に行きたくない」と言う
  • 些細なことで怒る
  • 癇癪が増える
  • 動画ばかり見てゴロゴロしている
  • 頭痛やだるさを訴える
 
 
そんな姿を見て、「雨の日になると決まってこうなる…」と感じているママもいるかもしれません。
 
 
一方で、
「なんで今日はこんなに機嫌が悪いの?」
「昨日までは元気だったのに、どうしたんだろう?」
「やる気がないだけ?甘えているだけ?」
と、理由が分からず戸惑っているママもいるのではないでしょうか。
 
 
子どもの不調には、学校で頑張ってきた疲れや季節の変化など、さまざまな要因が重なっていることがあります。
 
 
そして、よく振り返ってみると、雨の日や天気がどんよりしている日に不調が強く出ているというケースもあります。
 
 
実は、雨の日の激しいイライラや体調不良の背景には、疲れや感覚のストレスだけでなく、自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンなどの発達特性や、生まれつきの繊細さが影響していることもあります。
 
 
「うちの子、ちょっと過敏かも?」と感じるママへ、その理由と少し楽に過ごすヒントをお届けします。
 
 
イライラして頭をかかえる子ども
 
 

2.雨の日に機嫌が悪くなるのは、疲れや感覚のストレスが重なっているからかもしれません

 
 
6月ごろは、新学期からの緊張や疲れが少しずつたまってくる時期です。
 
 
学校生活に慣れてきたように見えても、
 
  • 新しい環境で頑張る
  • 友達関係に気を使う
  • 集団生活に合わせる
  • 運動会や遠足などの行事を乗り越える
 
など、子どもたちは毎日たくさんのエネルギーを使っています。
 
 
特にASDグレーゾーンなどのお子さんの場合、学校で「周りに合わせよう」「ルールを守ろう」と、大人が思う以上に張り詰めて過ごしていることがあります。
 
 
さらに、雨の日や低気圧の日は、
 
  • 頭が重い
  • なんとなくだるい
  • 眠い
  • 気分が上がらない
 
など、体調や気分の変化を感じる子もいます。
 
 
また、もともと感覚が繊細な子ASDグレーゾーンなどの発達特性のある子は、天気や湿度など環境の変化の影響を受けやすいことがあります。
 
 
特に、「いつもと違うこと」が苦手な子どもにとって 雨の日は、
 
  • 雨の音がする
  • 空が暗い
  • 湿気でベタベタする
  • 雨の日特有の匂いがする
  • 外で遊べない
  • 予定が変わる
 
など、普段とは違うことがたくさんあります。
 
 
大人から見れば些細なことに思えますが、感覚過敏の特性がある子は、音やにおい、肌触りなどを人一倍強く感じている場合があります。
 
 
また、ASDグレーゾーンの子どもたちによく見られるように「見通しを立っていること」が安心につながっている子にとっては、
 
「今日は外で遊べない」
「傘をさして歩かなきゃいけない」
 
といったいつもと違うことやルーティンが崩れることが、大きな不安につながることも少なくありません。
 
 
「なんかイヤ」「なんか行きたくない」とうまく言葉にできなくても、実はこのようなさまざまな変化を敏感に感じ取っているのかもしれません。
 
 
そして、その「もう限界だよ、しんどいよ」というサインが、イライラや癇癪として出ていることもあるのです。
 
 
訳ありと話している人形
 
 

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3.「なんで雨の日ばかりやる気がないの?」と思っていた我が家

 
 
我が家のASDグレーゾーンの子どもも、雨の日になると朝から「なんかだるい」「今日は行きたくない…」と言って、YouTubeばかり見ていることがありました。
 
 
頭痛を訴えたり、体が重そうにしていたり、いつも着ている服なのに「この服イヤ!」「タグがチクチクする!切って!」と怒ることもありました。
 
 
最初のころの私は、
 
なんで今日はこんなにやる気がないの?
昨日まで平気だったのに、それくらい我慢できないの?
甘えているだけじゃない?
 
と、理由が分からず一緒にイライラしていました。
 
 
けれど、子どもの様子をよく観察してみると、天気が悪い日にそうなることが多いと気づいたのです。
 
 
さらに、学校で頑張った日やその次の日に雨が降っていると、特にその傾向が強く出ていました
 
 
学校ではいつも通り過ごせていても、友達との関わりや集団生活の中で、子どもなりにたくさんのエネルギーを使っていたのでしょう。
 
 
そこに、低気圧や湿気、暗さなどの「いつもと違う環境」が重なることで、本人もコントロールできないほど 「なんかしんどい」「今日は動けない」という状態になっていたのです。
 
 
私から見ると「気のせい」に思える些細なことでも、「本人にとっては本当に不快で困っていることなんだ、サボりたいわけじゃないんだ」と気づくことができました。
 
 
感覚過敏や梅雨時期の不調については、以前の記事でも詳しくお伝えしています。
 
「雨の音が気になる」「服が濡れる感覚が苦手」「肌がベタベタするのがイヤ」など、我が家で実際にあった困りごとと対策をまとめていますので、気になる方はこちらも参考にしてください▼
 
 
それからは、「今日はしんどい日なんだな」と、私自身が心づもりをして過ごせるようになりました。
 
 
すると、「早くして!」「なんでできないの?」とイライラすることも減っていきました。
 
 
好きなことを一緒に楽しんだり、お互い一人で好きなことをしてリフレッシュしたり、早めにお風呂に入ってゆっくり過ごしたり。
 
 
また、元気な日に、「雨の日はどうすると過ごしやすいかな?」と親子で作戦会議もするようになりました。
 
 
今では、雨の日でも極端に荒れることは少なくなり、穏やかに過ごせる日が増えています。
 
 
傘をさした男の子
 
 

4.雨の日に機嫌が悪い子どもにできる5つのこと

 
 

①「今日はしんどいね」と気持ちを受け止める

 
まずは、
「今日はだるいんだね」
「なんだかしんどい日なんだね」
と、子どもの感じていることを受け止めてみましょう
 
無理に元気にさせなくても大丈夫。
 
「分かってもらえた」という安心感が、子どもの心を落ち着かせてくれます。
 
 

②過ごしやすい環境を整える

 
雨の日は、いつも以上に感覚が敏感になっていることがあります。
 
  • 着心地のいい服にする
  • タグを切る
  • 部屋を明るくする
  • 早めにお風呂に入る
など、少し環境を整えるだけで楽になることもあります。
 
「頑張らせる」より、「過ごしやすくする」という視点も大切です。
 
 

③無理をせず、ゆっくり充電する

 
エネルギーが切れているときは、休むことも必要です。
 
好きな動画を見たり、ゴロゴロしたり、何もしない時間を過ごしたり。
 
「怠けている」と見るのではなく、「今日は充電の日なんだな」と思えると、親も子も楽になります。
 
 
また、どうしてもイライラしてしまう日は、無理に一緒にいようとせず、少し物理的な距離を取るのも一つの方法です。
 
子どもは好きな動画や遊びを楽しむ。
 
ママも温かい飲み物を飲んだり、好きなことをしたりして、一度気持ちをリセットする。
 
少し離れて過ごすことで、お互いの空気が変わり、また笑顔で向き合えることもあります。
 
 

④好きなことや楽しい時間を増やす

 
人は楽しいことをしているときに脳が活性化すると言われています。
 
一緒にゲームをしたり、おやつを食べたり、好きな動画を見たり。
 
「元気になったら楽しいことをする」のではなく、「楽しいから元気が戻る」ということもあるのです。
 
 

⑤元気な日に親子で作戦会議をする

 
落ち着いているときに、
「雨の日って何が嫌なんだろう?」
「どうすると楽になるかな?」
一緒に考えてみましょう
 
  • 好きな服を着る
  • 帰ったら好きなことをする
  • お風呂を早くする
  • 雨の日だけの特別なおやつや遊びを決めておく
など、その子なりの「雨の日の過ごし方」が見つかるかもしれません。
 
こうして自分なりの過ごし方を見つけていくことで、「雨の日でも大丈夫」という経験が増えていきます。
 
 
また、雨の日の不安は、暗さや湿気だけでなく、雷の音や突然の大きな音への怖さにつながることもあります。
 
もしお子さんが雷を極端に怖がったり、パニックになったりすることがあるなら、こちらの記事も参考にしてみてください▼
 
 
How?の文字
 
 

5.雨の日との付き合い方を親子で見つけていこう

 
 
雨の日にイライラしたり、機嫌が悪くなったりする姿を見ると、「なんとか元気にさせなきゃ」「不機嫌を直してほしい」 と思ってしまうこともあります。
 
 
けれど、雨の日をなくすことはできません。
 
 
だからこそ大切なのは、「どうしたら雨の日も少し楽に過ごせるかな?」と親子で一緒に考えていくこと
 
 
雨の日に機嫌が悪いのは、気合が足りないからでも、わがままだからでもありません。
 
 
周りの人には見えない「しんどさ」を抱えているのかもしれません。
 
 
「今日はどんなことがつらいかな?」
「どうしたら少し楽になりそうかな?」
 
 
そんなふうに親子で作戦を考えながら、その子なりの過ごし方を見つけていくことが、子どもが自分の気持ちや体調を理解し、自分で整えていく力を育てていきます。
 
 
カラフルな傘と空
 
 

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執筆者:よしみつ りこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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