「繊細な子だから」と思っていた私が、育てづらさの見方を変えられた理由

嬉しそうに上を向く女性
繊細な子なんだと思って育てていた頃、うまくいかない理由を探すほど、私自身が苦しくなっていきました。幼稚園での行き渋りをきっかけに、少しずつ見えてきた違和感。問題は子どもではなく、「どう考えればいいか分からなくなっていたこと」でした。
 
 

1.繊細な子なんだと思えば、楽になれるはずだった

 
 
「繊細な子なんだと思えば、楽になれるはずだった。」
 
そう思って、私はこの言葉にすがっていました。
 
 
音に敏感で、初めての場所が苦手で、まわりの子ができていることに、なかなか踏み出せない。
 
 
「この子は繊細だから」そう考えることで、私は落ち着こうとしていました。
 
 
繊細キッズ、HSC(ひといちばい敏感な子)
 
 
その言葉に、当時の私は確かに救われていました。
 
 
HSC
 
 

2.そう思っていたのに、なぜか苦しくなっていった

 
 
私には、年長6歳の息子がいます。
 
 
小さい頃からどこか育てづらさを感じていました。
 
 
けれど当時は、「性格なのかな」「気質なのかな」「男の子だからこんなものかな」と、その程度に考えていました。
 
 
幼稚園に入ってから、少しずつ様子が変わっていきました。
 
 
音や周りの変化に敏感で、一日を過ごすだけでぐったり疲れてしまう
 
 
帰ってきてからは毎日、癇癪
 
 
園には3年間、ほぼ毎日行き渋りがありました。
 
 
集団の中では周りの子に合わせて動くのが難しく、合わせようとするほど、本人がつらそうに見えました。
 
 
「どうせ僕にはできない」
 
そんな言葉が増えていき、自己肯定感も下がっていくのではないかと、不安になることもありました。
 
 
この頃から、ただ「繊細な子」という言葉だけでは説明しきれないものを、少しずつ感じるようになっていったのだと思います。
 
 
ソファーで寝る子ども
 
 

\関わり方に迷ったときに/

実は、
子どもによって
“うまくいく関わり方”は変わります。

今の関わりでうまくいかないときに
すぐ試せる声かけのコツをまとめました。

▼ 無料で読めます
電子書籍「4タイプ関わり方チェックBOOK」

 
 

3.苦しかったのは、「どう見ればいいか」が分からなかったから

 
 
今振り返ると、問題は子どもではなかったと思います。
 
 
あの頃の私は、目の前で起きていることをどう捉えて、どう関わればいいのか分からなくなっていました。
 
 
「繊細な子だから、無理をさせない方がいいのかな」 そう思う一方で、
 
「このままずっと苦手なことを避けていていいのかな」
「行き渋るときは、休ませる?それとも行かせた方がいい?」
 
何を選んでも間違っているような気がして、だんだん動けなくなっていきました。
 
 
でも、間違えるのは怖い。
 
 
余計なことをして、今よりももっとつらい思いをさせたくない。
 
 
だから、決めない。
 
動かない。
 
様子を見る。
 
 
それが一番安全だと思っていました。
 
 
けれど実際は
 
「この子に何が起きているんだろう」
「私はどう関わればいいんだろう」
 
その考え方が分からなくなっていることそのものが、私を一番苦しめていました
 
 
悩んでいる女性
 
 

4.視点が一つ増えたとき、責めが止まった

 
 
発達特性なのか、繊細な気質なのか。
 
 
正直、その頃の私は、どちらなのかをはっきりさせたい気持ちもありました。
 
 
どちらかが分かれば、この育てづらさの理由が分かって、どうすればいいのかも見えてくるような気がしていたからです。
 
 
けれど、Nicotto Project発達科学コミュニケーションを学ぶ中で、少しずつ考え方が変わっていきました。
 
 
特性か、繊細か。
 
 
名前を決めることよりも、「この子は、どんな場面で困っているんだろう?」 と、目の前の行動を見ることが大切なのだと気づいたのです。
 
 
苦手なことがあるのは、その子が怠けているからでも、親の関わり方が間違っているからでもありません。
 
 
その行動の背景には、まだ発達の途中にある力その子なりの苦手さが関係していることもあります。
 
 
だから私は、「できない」とひとまとめにするのではなく、
 
「どこで止まっているんだろう?」
「何があると動きやすいんだろう?」
 
と考えるようになりました。
 
 
苦手なことが見えたなら、その部分の脳を育てる関わりを積み重ねていけばいい。
 
 
そう思えたとき、ずっと出口の見えなかった暗闇のトンネルに、一筋の光が差し込んだように感じました。
 
 
繊細でもいい。
 
 
特性があってもいい。
 
 
大切なのは、名前を決めることではなく、目の前のわが子を見て、 親子でどの方向に進めばいいのかが分かること
 
 
そう考えられるようになってから、私はようやく自分を責めずに前を向けるようになったのだと思います。 
 
 
ピンと気づいた人形
 
 

5.いま思うこと、決めなくても進んでいい

 
 
今なら分かります。
 
 
繊細なのか、特性なのか。
 
 
診断名が何か。
 
 
それを、急いで決める必要はありませんでした。
 
 
ただ、「この子は、ここが少し苦手なのかもしれない」そう捉えてみること。
 
 
そして、その部分の脳を育てる関わりを日常の中で重ねていくこと。
 
 
それだけで、親子で進む方向が少しずつ見えてきました。
 
 
あの頃の私は、答えを探そうとしていました。
 
 
でも本当は、進む道が分かれば、それで十分だったのだと思います。
 
 
決めなくてもいい。
 
 
断定しなくてもいい。
 
 
ただ、分からないまま立ち止まらずに、進んでいい。
 
 
そう思えるようになってから、子育ては暗闇の中を手探りで歩くものではなく、道のある場所を歩く感覚に変わっていきました
 
 
おんぶされてる子どもとお母さん
 
 

記事を読んで、
「今の関わり方で合ってるのかな」
と迷ったときに。

うまくいかないときに、すぐ試せる声かけをまとめています。

わが子に合った関わり方を見つけたい方へ
▼ 無料で読めます
電子書籍「4タイプ関わり方チェックBOOK」

 
 
 
 
 
執筆者:栗原 あかり
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
タイトルとURLをコピーしました