ASD(自閉スペクトラム症)グレーゾーンの子どもが言うことを聞いてくれない…。指示が通らない…。「どう声かけをしたら素直に動いてくれるの?」とお悩みのママはいませんか?本記事では、ASDグレーゾーンの子どもにどのように関わったらよいのか、関わり方のポイントをご紹介します。
1.ママの言うことを聞いてくれないASD傾向のある子どもたち
「早く起きなさい!」
「準備できたの?」
「宿題やったの?」
「間に合わないよ!」
毎日の生活でママがよく言ってしまう声かけです。子どもが困らないように良かれと思っている言葉ですが、時として子どもを追い詰めてしまう場合もあります。
このような声かけに対し「今から起きるよ!」「今準備してるよ!」「今宿題やろうと思ったのに!」と言うことを聞かない反抗的な態度で返してきたり、全く反応しなかったりするお子さんも多いのではないでしょうか?
特にASD(自閉スペクトラム症)の傾向のある子どもは、コミュニケーションや行動に発達の特性を持っています。
ルールや場の状況を理解することが難しいため、ママが曖昧な指示出しをしたところで、うまく脳で処理ができず、行動ができない場合もあります。
2.曖昧な指示だしばかりしていました…。
私の娘は自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの子どもです。
不安傾向やこだわりがあり、指示だしをしてもなかなか行動してくれません。
これまで私は、娘のできていないことばかりに注目してしまい「早くして!」「片付けて!」「ちゃんとやって!」と曖昧な指示出しばかりしていました。
何度言っても、言うことを聞かない娘に対してイライラは募るばかり。「なんで、こんなこともできないの?!」といつも怖い声、怖い顔でガミガミ言ってしまっていました。
そんな私に対して、娘も反抗的な態度を取るようになってきました。
3.ASDグレーゾーンの子どもには細分化した声かけが有効!
ASDグレーゾーンの子どもには、特性にあった声かけが有効です。
特にこだわりや不安傾向の強い子どもには、曖昧な声かけはNGです!
一つ一つの声かけを細分化してあげると安心して動くことができるようになります。
1つ細分化の例をご紹介します。
皆さんがよく使っている「片付けなさい!」という言葉。
「片付けなさい!」は実は曖昧な指示です。子どもが言うことを聞かないのは、実は何をしたらいいのかわからない状態であることも考えられます。
ASDグレーゾーンの子どもには「片付けないさい!」を細分化して指示を出してあげましょう。
①本を本棚にしまう
②ぬいぐるみはカゴに入れる
③脱いだパジャマは洗濯機に入れてくる
など一つ一つ細分化し、指示を出してあげましょう。
お子さんの発達の状況に合わせて、もっと細かく細分化してあげても構いません。
一つ一つ子どもが考えて、自分で理解していけば、「自分ごと」にできます。
子どもが素直に動くか動かないかは、ママの声かけ次第!
言うことを聞かないASDグレーゾーンの子どもには、ぜひ細分化して指示を出してみてくださいね。