新しい環境に慣れるまでに時間がかかる、集団行動が苦手、こだわりがあって融通が利かないなどの特性を持つ凸凹キッズたち。そんな子どもたちには周りの理解が必要不可欠です。凸凹キッズたちが自分らしく生き生きと過ごしていかれるための子育てのヒントをお伝えします。
1.周りの理解で変わる凸凹キッズたち
✔︎新しい環境に慣れるまでに時間がかかる
✔︎集団行動が苦手
✔︎こだわりがあって融通がきかない
✔︎場の空気が読めない
✔︎気が散りやすい
など、周りから見たらちょっと気になる行動が多い凸凹キッズたち。
このような特性があっても、小さな頃から周りの人達に理解されて育ってきた子どもは安定した状態で過ごすことができます。
逆に、周りの理解がなく叱られ続けたり、我慢ばかりしてきた子の中には自分に自信が持てなくなり、うつやひきこもりなどの症状が出てしまう子もいるのです。
2.凸凹キッズたちの過剰適応
周囲に適応するため自分のやりたいことや自分らしさを過剰に我慢して頑張ってしまうことを過剰適応といいます。
凸凹キッズの中には、空気を読み過ぎて我慢してしまう子もいます。
過剰適応を放っておくと、不登校、暴力、うつ病、統合失調症、神経症などの二次的な症状に発展してしまう可能性があります。
ですから凸凹キッズたちが自分らしく生き生きと過ごしていくには、子どもの特性を理解してその子にあったやり方や環境を整えてあげることが大切なのです。
3.自分らしさを我慢して無理に適応しようとがんばっていた息子に起きた変化
私の息子は発達に凸凹があります。 小さな頃から育てにくさを感じていましたが診断はでていませんでした。
小学校に入学した年の10月。過剰なストレスに耐えられなくなり脱毛症を発症しました。
同時に登校を渋り始め、そして1月からは完全な不登校になりました。
私は息子がこんな状態になるまで苦しんでいることに気付いてあげられなかったのです。
4.好きを強みにして自分らしく過ごしていくためのポイント
凸凹キッズたちが我慢しすぎることなく自分らしく生きるために大切なポイントは、
「やりたいこと」を優先させてあげることです。
「やりたいこと」を優先させてあげることです。
何が好きで、何に興味を持っているのか、どんなことが得意かなど、じっくり観察してみてください。
きっと子どもの興味が見えてくるはずです。
そして 子どもの「好き」や「興味」に気付いたら素直に共感してあげてくださいね。
子どもが「やりたい!」「楽しい!」という気持ちになっている時がチャンス!!
私は息子が不登校になり家で過ごしている時間に「好きなこと」をおもいきりやらせてあげるようにしました。
息子は「工作」が大好きなので、集中できる場所やいろいろな道具を準備して環境を整えたところ、タブレットを見て研究したり自分なりに考え製作を楽しむようになりました。
「これはどうやって遊ぶの?」「ここはどうやって作ったの?」「どこが大変だった?」など質問をすることで親子の会話も広がりました。
「自分が作ったおもちゃで遊んでくれた」「喜んでもらえた」「嬉しい」「もっと作りたい」という感情が成功体験となり、息子の表情もいきいきし始めました。
私達親は周りと比べてしまったり「こうあるべき」を押し付けてしまいがちですが、凸凹キッズたちが自分らしくいられるように、
無理をしなくていいように、子どものペースに合わせてサポートしてほしいと思います。出来ないところを見るより出来ているところに目を向けて、
凸凹キッズたちの尖った才能を伸ばしてあげるサポーターでありたいですね。
執筆者:たなだりみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)