1.子どもはなぜ怖い夢(悪夢)をよく見るの?
「夜中に突然泣き出す」「怖い夢を見たと怯える」…
そんな姿に心配になるママは多いでしょう。
子どもが怖い夢を見やすい理由の一つは 睡眠の仕組み にあります。
人の睡眠には「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」があり、特に子どもは大人よりもレム睡眠の時間が長いのが特徴です。
・レム睡眠中は脳が活発に働き、記憶や感情を整理する時間
・不安やネガティブな気持ちが強いと、その内容が夢として再現されやすい
特に母子分離不安のある子どもは「ママがいなくなる」などの夢を繰り返し見る傾向があります。

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2.注意が必要な子どもの悪夢のサイン
ほとんどの悪夢は成長の一過程ですが、次のようなケースは注意が必要です。
・毎晩のように「ママがいなくなる夢」を見る
・「死」「分離」に関する夢を繰り返す
・夢の内容で強い不安が続いている
アメリカ精神医学会の診断基準(DSM-5)でも、分離不安症の症状の一つに「分離を主題とした悪夢の反復」 が挙げられています。
お子さんの様子が続く場合は、小児科や専門機関に相談することも大切です。

3.【体験談】悪夢にうなされて眠れない日が続きました…
実は、私の小学生の娘も登校しぶりが続いていた時期に、夜に悪夢をよく見てうなされていました。
夜にしっかり眠れないので朝も機嫌が悪く、学校へ行くのをさらに嫌がるという 負の循環 に…
私自身もどうすればよいのか悩み、眠れない日が続きました。
特に娘がよく見ていた夢は「ママが死んでしまう」というもの。
子どもの口からその言葉を聞くたびに、胸が締めつけられるように苦しくなりました。
「子どもが悪夢を繰り返すこと」は決して珍しいことではなく、親子で安心して眠れる工夫が必要だと痛感した体験でした。
4.小学生が怖い夢を見ない方法
<怖い夢を見た子どもへの対応ポイント>
・まず抱きしめて安心させる
・「夢だから大丈夫」と優しく伝える
・怖い夢の続きを一緒に考えてハッピーエンドにする
・お気に入りの絵本やぬいぐるみで安心感を与える
「夢と現実の違い」を教えるのに絵本はとても有効です。

5.安心して眠れる!寝る前におすすめの絵本3選
怖い夢を見やすい子どもには、寝る前に安心できるお話を読んであげましょう。
ここでは特におすすめの3冊をご紹介します。
◆ よるくま(酒井駒子/偕成社)
夜の冒険を終え、最後はお母さんの愛情に包まれる結末。安心感で眠れる一冊です。
◆ かいじゅうたちのいるところ(モーリス・センダック/冨山房)
大冒険の末、やっぱり「ママのもとが一番」と感じられる名作。夢と現実の違いを優しく学べます。
◆ ペネロペ こわいゆめをやっつける(アン・グットマン/岩崎書店)
魔法の粉で怖い夢を撃退!楽しい仕掛けがあり、寝る前に読むと安心できるお話です。
夢を題材にした絵本は、他にもたくさんあります!ぜひお気に入りの絵本を親子で見つけてくださいね。