繊細な子どもを育てていると他の子と違うところに目がいき、わが子を認めることが難しいですよね。挙句の果てには支援の手が差し伸べられず、どうしたら将来に希望が持てるのだろう…。いいえ、未来は変えられます!今回はそのヒントをお伝えしていきますね。
1.繊細さが故の短所は長所になる
皆さんの繊細なお子さんはどのようなHSC(ひといちばい敏感な子ども)の特性をお持ちでしょうか?
・人見知りがある
・心配性
・神経質
・完璧主義
・初めてのことが苦手
・傷つきやすい
・空気を読みすぎる
・挑戦が意欲ない
・外ではいい子
などの特性が思い出されますが、それらが原因で育てにくい!と感じている方もいるかもしれませんね。
しかし、これらの繊細な子どもの特性は、育て方のせいではなく持って生まれたものであり、見方を変えると子どもの長所に変わります!
心配性は、リスクを想定する力があるということになります。
完璧主義は、ルールをしっかり守るということになります。
傷つきやすい人は相手のことを気に掛ける力があります。
人見知りがある人はどのような人なのか見極める力があります。
決して短所の要素ばかりがあるわけではないのです。
皆さんは、このルビンの壺というイラストを知っていますか?
黒い部分に注目して見ると、壺に見えるけれど、白い部分に注目すると、顔に見える!!
このように、少しものの見方を変えるだけで、別の捉え方ができることもあるんです。
物事には、必ずマイナスの面もあれば、プラスの面もあります。
子どもの行動も同じ!マイナスの面もあるけれど、必ずプラスの面もたくさんあります!
皆さんはどちらに注目していますか?
子どものマイナスの面ばかりを見て注意や指示ばかりになっていませんか?
もし今、マイナスの部分ばかりを見てしまっているのであれば、いますぐ今までの子育ての常識を変えていく必要があるかもしれません…。
2.成長は待ったなし!本当にそのままでいいの?
ママ達が子育ての常識を変え、時にはその常識を捨て去ろうとした時、それと同時に大きな問題が1つ出てきます。
それは、5人に1人が 繊細さん(HSC)と言われているこの時代ですが、今の日本には、繊細さんの専門家がほとんどいないということです!
また繊細さんは(HSC)は言葉の遅れや発達面において、顕著に数字に出てくることが少ないので、児童精神科や専門機関に相談に行っても、
「様子を見ましょう」
「そのうち良くなる」
「大きくなれば落ち着くでしょう」
と当たり障りのない言葉で終了するケースがとても多くあります。
さらに繊細さん(HSC)は繊細な故に 「外ではいい子」が多く、学校や保育園ではおとなしくて優等生タイプな お子さんのため、周りの人にはママの辛さがなかなか理解してもらえないというのが現実です。
また、繊細さん(HSC)は集団が苦手で困りごとを抱えている場合が多いので、脳の土台を成長させて辛い状況から抜け出させてあげることが大事です!
しかし、どうしよう…と様子見をしている間にも、脳は良くも悪くも 日々成長していってしまいます。 ゆっくり様子を見ている間にも、不安は風船のように、どんどん大きくなっていきます。
HSCの専門家がいない…
子ども達をサポートしてくれる人がいない…
じゃあ、どうしたらいいのでしょうか?
3.子育ての常識を手放し新しい価値観と出会う!
子どものサポートをしてくれる人がいないなら、ママがその代わりをやったらいい!ということです。
子どもは毎日、成長・発達していきます。HSCの専門家が出てくるのを待っている猶予はありません。
子どもの成長の旬を見逃さず、脳を発達させていくのがとても大切になってきます。
この際、ママが繊細さんの脳を伸ばすコミュニケーションを学び、ママがわが子の最良のサポーターになって脳を発達させたらいいのですが、このような考えにたどり着くには、ママが思っている子育ての常識を少しずつ変えていく必要があります。
◆①べき思考を疑ってみる
子育てをしていると知らず知らずのうちに「〇〇べき」などの思考が刷り込まれています。
ママ達が幼い頃から、親や祖父母などから知らないうちに刷り込まれ、自分ではなかなか気付きにくいこともあるのですが、ここで一度どのようなべき思考を持っているのか考えてみましょう。
刷り込まれているべき思考をゆる思考(緩い思考)に変えられるかやってみてください!
例えば(べき思考→ゆる思考へ変換)、
・学校は行きたくない時があっても行くべき→行きたくない時は無理して行かなくてもいい
・子どもはいつも元気なのが当り前→元気がなく疲れていることもある
・勉強は学校でするべき→学校以外でも勉強はできる
・男の子は人前で泣かない→性別に関係なく泣きたい時は泣いていい
・女の子はおしとやかに→性別は関係ない。その子らしさが個性
・子どもは親の言うことを聞くべき→親と意見は違っていい
・友達はたくさんいる方がいい→友達の数は関係ない
・痛くても我慢する→痛い時は我慢しなくていい
・子どもと一緒に居ないと子どもがかわいそう→時間の量ではない質が大事
・皆と同じようにするべき→皆と違っていい
べき思考に囚われているとあたかもそれが絶対に正しいと思ってしまいますが、べき思考を外して考えてみたり、自分だったらどうだろう?と自分に置き換えて考えてみるとガチガチのべき思考が違う考えに変換できますよね?
私たち親は、わが子を良い子に育てなければいけないと思うと思うだけ、融通の利かない思考になってしまいますが、ゆる思考に変換していくとわが子の許せるところがいっぱい見つかると思います。
◆②今まで知りえなかった人の価値観に触れる
子育てがうまくいかないと感じた時は、違う価値観を持っている人と関わりを持つことをおススメします。
新たな出会いにより新しい価値観を知り感じることで、今までの凝り固まったべき思考は変わります。①のように自分で考えを改めるよりももっとすんなり違う価値観を受け入れることができるのです。
自分と異なる価値観を持つ人と関わることで刺激を受け、今まで当然だと思っていた既成概念が壊されることが大いにあります。
先にも述べたべき思考の変換がうまくいかないママは、子育てを学ぶ選択をして欲しいと思います。
これもべき思考なのですが、子育ては学ぶものではない!自分の親にしてもらったように育てたらいい!と思っていませんか?またはわが家独自のルールでやったらいい!などと思っていませんか?
子育てがうまくいってないと感じるのならその固定概念を外して、子育ては学んでもいい!と考えて欲しいと思います。
ふたばSchoolでは、発達科学コミュニケーションを学び繊細さんの知識を深めることで新しい子育ての価値観に出会います。
新しい価値観を理解することで凝り固まったたくさんのべき思考を捨て去るママ達がたくさんいます。
私はそんなママ達を見ていると、今まで教えてもらうことのなかった子育てを学び、新しい価値観に出会うことで子育てがうまく回るようになっていくと実感しています。
今子育てが辛い…と感じているママは、新しい価値観に出会わない限り子育ては辛く悲しいものの連続です。
できるだけ早く違う価値観を持つ仲間を探してみてくださいね。それが辛い子育てから抜け出す方法の1つになります!