順番を待てない発達障害・グレーゾーンの子どもが穏やかに順番を待てるようになる方法

お出かけ
発達障害・グレーゾーンの子どもが電車やレストランなどの待ち時間を待てない、すぐにイライラしているということはありませんか?何度も「まだ?まだ?」と聞かれるとママもイライラしますし嫌になってしまいますよね。本記事ではそんな子どもも順番を待てるようになる、ママも楽しく過ごせる方法をお伝えします。
 
 

1.子どもが順番を待てなくて困っていませんか

 
 
スーパーのレジ待ちやレストラン、電車、遊園地のアトラクションの待ち時間など日常生活で「待つ」時間はけっこうありますよね。
 
 
そんな待ち時間を子どもが待てない、何度も「まだー?」と聞いて怒り出す…なんてことはありませんか?
 
 
他の人も大勢いるところで大きな声で文句を言ったり、泣いたりされると迷惑ですし、とても気を使ってお出かけするのが疲れてしまいますよね。
 
 
癇癪
 
 

2.待ち時間がとてもつらかった過去

 
 
私の子どもも待つことがとても苦手です。
 
 
レストランや遊園地のアトラクションなどが混んでいてたくさんの人が並んでいるのがわかると、急に不機嫌になります。
 
 
何度も「まだ?!」と大きな声で言ってイライラをぶつけたり、「もう待つの飽きた!ここ嫌だ!」と泣きだしたりすることもありました。
 
 
周りに多くの人がいる中で癇癪を起されると他の人にも迷惑だし、私は周りの目を気にして、子どもの癇癪が怒らないように、大きな声を出さないように子どもの機嫌を取ったり、混んでいそうな場所を避けたりと先回りして気を使って、とても疲れていました。
 
 
「また怒り出したら嫌だし、もうお出かけするのは面倒くさいな…。」
 
 
と私自身が出かけようという意欲が無くなって、休日は家でばかり過ごしている時期がありました。
 
 
家で遊ぶ
 
 

3.発達障害・グレーゾーンの子どもはなぜ待てないの?

 
 
では、なぜ発達障害・グレーゾーンの子ども待つのが苦手なのでしょうか?
 
 
それは『見通しを立てることが苦手』という脳の特性が関係しているからです。
 
 
これから行うことを想像したり理解することが苦手なので、
 
 
「何のために並ぶのか」
 
「並ぶとどうなるのか」
 
「あとどれくらい待てば自分の番になるのか」
 
 
という想像がしにくく、
 
 
「本当に自分の番はくるのか、待ち時間の終わりが見えない…」
 
 
とイライラしてしまうのです。
 
 
また、時間の感覚が身についていないことも多く、「○○分待ち」というのがいったいどれくらいの時間なのか理解出来ず「いったいどれだけ待てばよいのだろうか…」と不安になってしまいます。
 
 
イライラ
 
 

4.発達障害・グレーゾーンの子どもが穏やかに順番を待てるようになる方法

 
 
発達コミュニケーションで「見通しを立てるのが苦手」ということを学んだ私は、大人が「見通しを立ててあげればいい」と知りました。
 
 
そこで、待ち時間がある時は
 
 
「あの角までいけば順番がくるよ」
 
「時計の針がここに来たら電車が来るよ」
 
「この列に並んで、あと3人終わったら次だよ」
 
 
と、どれくらいの待ち時間なのか、どうすれば自分の番が来るのかを具体的に、目で見てわかるように伝えるようにしました。
 
 
そして、列に並べたら「ちゃんと列に並べたね」
 
 
レストランの待ちスペースで椅子に座ったら「ちゃんと座れたね」
 
 
待っている最中にも「ママと一緒に待っていてくれて嬉しいよ」
 
 
と、こまめに待っていられることを褒めるようにしました。
 
 
すると落ち着いて待てるケースが増えてきました。
 
 
それでも長時間の場合は「まだ?」とイライラすることもあります。
 
 
そんな時は
 
 
「早くやりたいよね。」
 
「おなか空いたね。早くたべたいね。」
 
「待つの飽きてきちゃったね。」
 
 
子どもの気持ちに共感します。
 
 
すると気持ちをわかってもらえたと落ち着くようです。
 
 
そして、しりとりしたり、周りの景色を見て〇色の車が何台通るか数えたりと待ち時間を楽しく過ごせるようになりました。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもでも待ち時間を穏やかに過ごせれば、躊躇せずに一緒にお出かけ出来ますし、行先の選択肢も広がります。
 
 
この方法で、ぜひたくさん楽しいお出かけをしてみてください!
 
 
 
 
執筆者:
発達科学コミュニケーション リサーチャー
よしみつ りこ
 
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