4月の小学校入学を目前に控え、不安を抱えている親御さんはいませんか? 発達障害・グレーゾーンの子どもの入学。小学校生活で想定される課題のことを考えると、不安でいっぱい…。とお考えの親御さんも多いと思います。不安を抱えている親御さんが少しでも安心して入学準備を進めることができますように… この記事では、発達障害・グレーゾーンの子どもが小学校入学前にやっておきたい!不安を軽減する3つの事前準備についてご紹介いたします。
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの小学校入学に不安いっぱい…
4月の小学校入学を目前に控え、不安を抱えている親御さんはいませんか?
初めてのお子さんの入学や
発達障害・グレーゾーンの子どもなど特性のある子どもの入学は尚更
期待・不安…複雑な思いを持つのは当然ですよね。
このような不安を抱えている親御さんが少しでも安心して入学準備を進めることができますように…
本記事では、我が子の入学時の失敗談を元に、小学校入学に伴う問題点と、不安を軽減する方法についてご紹介します。
2.発達障害・グレーゾーンの子どもたちが小学校入学時に直面する課題
発達障害・グレーゾーンの子どもが小学校に入学する際、以下のような課題があると思います。
◆新しい環境への適応できる?
保育園や幼稚園では、個々の特性を先生たちが理解してくれ、細やかな配慮をしてもらっていたお子さんも多いことでしょう。
特にまだ赤ちゃんの頃から長年通っていた子は、先生は家族と同じくらい理解をしてくれる第二のお母さんだったかもしれませんね。
そのようなある意味安全で安心な環境で過ごしてきた子どもたちが、保育園や幼稚園とは全く違う新しい環境に突然飛び込むわけです。
そう簡単に適応できないのは当然ですよね。
特に発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、環境の変化に敏感で、適応が難しい場合があります。
◆学習についていける?
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、その特性によって学習に支障がある子どももいます。
例えば
✔️集中力が続かない
✔️読み書きが苦手
✔️聞く力が育っていない など
発達障害・グレーゾーンの特性からくる困難であることに気づいてもらえず、先生や周りの友達からの指摘もあるかもしれません。
理解を得られないことにより、自信をなくしていきストレスを抱え込んでしまう場合があります。
◆学校のルールを理解できる?
学校生活は、集団での活動の場です。
集団で行動し、生活するためのルールがたくさん決められています。
そのため、集団行動を苦手とするお子さんにとっては、息苦しさを感じる場面も多くあるかもしれません。
例えば、行事の練習や委員会活動、集団登校など。
集団生活でのルールを理解できないことに困難を持つ子もいれば
発達の特性で白黒思考を持っている子どもは「ルールを守らなければいけない!」という正義感が強すぎて苦しくなってしまう子もいることでしょう。
3.小学校入学直後、発達障害・グレーゾーンの息子が困ったこと
私の息子は発達障害・グレーゾーン、ASD(自閉スペクトラム症)の傾向があります。
息子は生後6ヶ月頃から5年ちょっとの間、保育園に通っていました。
保育園の先生方は、息子の発達をずっと見守ってきてくださった、いわば第二の母。
物を追う様子で見る力が強いことを気づいてくれたのも
特定の肌触りに過敏があることを気づいてくれたのも
不安傾向が強いことを気づいてくれたのも
保育園の先生たちでした。
息子の特性は私以上に先生たちが理解してくれていたため、保育園での生活はとても安全で安心した日々だったのです。
息子の特性を理解してくれていたからこそ、息子は集団生活に困ることなく過ごすことができていました。
しかし、小学校入学後、環境が一変しました。
息子が小学校1年生で直面した問題は様々ありましたが、中でもこの3つが大変困ったことでした。
◆新しい先生に馴染めない
1年生の担任の先生に馴染めず、いつも「楽しくない」と言って渋々学校に行っていた息子。
徐々に登校拒否をするようになり、2学期からは1人では学校に行けなくなってしまいました。
そんな息子の口癖は「保育園に戻りたい」
この言葉を聞くたびに、とても切ない気持ちになりました。
◆集団生活が苦しい
学校という集団生活の中で、まずルールを守ることを1年生は特に指導されます。
廊下は走らない。
食事中は立ち回らない。
授業中の発言は挙手をしてから。
いろんなルールを入学してから覚えてきた息子。
息子は、ASDの発達特性から、ルールを守ることを過度に意識してしまう特性を持っています。
そして、ルールをしっかりと守ることに一生懸命になって苦しくなるのです。
そのため、してはいけないことをする友達の存在が許せなくて苦しんでいるようでした。
特に、学校の授業中に立ち回る子やおしゃべりする子の存在が嫌で嫌でたまらないと言っていました。
◆給食が苦手
息子の登校拒否の大きな要因は給食でした。
食事中の雰囲気と匂いが苦しくなると言っていました。
好き嫌いはない方なのですが、給食の独特の匂いが苦手だったようで、給食前になると決まって具合が悪くなって、お迎え要請の電話連絡が学校からかかってくるのでした。
4.小学校入学を控えた発達障害・グレーゾーンの子どもの不安を軽減する方法
発達障害・グレーゾーンの子どもたち、それぞれ特性が違うように、学校生活で苦痛に感じることや困ることは様々だと思います。
全てのお子さんにとって、小学校での生活が安心して楽しいものとなるよう
私の経験から『入学前にやっておきたい!発達障害・グレーゾーンのお子さんが不安を軽減する事前準備3選』をご紹介します。
◆学校生活に関する情報収集
小学校の時間割や登校時間・下校時間など、入学説明会において説明がなされていると思いますが
入学説明会で得た情報を、ぜひお子さんと一緒に確認していってほしいと思います。
通学路や教室の場所などをお子さんと一緒に確認することで、入学後に驚きや不安を感じることを少しでも減らしておきましょう。
また、親御さんにとっても情報収集をすることでご自身の安心へと繋げることができます。
在校生のお知り合いがいたら、ぜひ入学後の生活についてお話を聞いてみましょう。
入学説明会より詳しいことが聞けること間違いなしです。
◆入学式前の学校見学
学校によっては、入学式前に学校内の見学会を行っているところがあります。
また、見学会が行われていない学校でも、事前に相談することで、校内を見学することができますので、まだの方はぜひ学校に問い合わせをしてみてくださいね。
不安が強い、発達の特性を事前に学校に伝えておくことで、入学式の練習を個別で行ってくれる学校もあるようです。
発達障害グレーゾーンのお子さんは特に!事前に学校としっかり繋がっておくことをおすすめします。
◆ルーティンの確立
現在の保育園や幼稚園への登園時間は学校の登校時間と同じくらいの時間ですか?
もし、朝の時間を入学後と全く違う時間帯で生活しているのであれば、そろそろ4月からの登校時間を意識して過ごす練習を始めることをおすすめします。
今より1時間ほど早く起きなくてはならない…。
そんな場合は、特に!
学校が始まってから、急に生活のリズムを変えると、子どもの体に過度に負担がかかってしまう恐れがあります。
朝だけでなく、帰ってきてからの過ごし方も含めて、小学生になってからの1日の流れをお子さんと一緒に決めておくとよいでしょう。
発達障害・グレーゾーンの子どもたちの小学校入学。
親子共に新たなステップへの挑戦となりますね!
入学後の生活を想定して、お子さんと楽しく入学準備を進めていくことが何よりも大切です。
入学への不安は決して親御さん1人で抱え込まず…
ぜひ、学校の先生や幼稚園・保育園の先生、地域の人たちと連携しながら、安心して入学準備を進めて行ってくださいね。