小学校の入学式って何をするの?発達障害・グレーゾーンのお子さんを持つ親の心構え

入学おめでとう
小学校入学式前に不安や緊張でいっぱいの発達障害・グレーゾーンのお子さんを持つ親御さんはいませんか?特に初めての小学校入学の方は「入学式って何をするの?」「うちの子、入学式ちゃんと参加できるかしら…」と不安はつきませんよね。そこで本記事では、私の息子の小学校入学の体験談を元に、一般的な小学校入学式の流れと、発達障害・グレーゾーンの子どもを持つ親の心構えについて紹介します。入学式直前の今、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
 
 

1.ドキドキドン!一年生。入学式前、不安や緊張でガチガチになっていませんか?

 
 
小学校の入学式は、子どもや親にとって特別な日です。
 
 
新しい学校生活のスタートを祝う意味や、学校との新たな関係を築くための機会でもあります。
 
 
しかし、発達障害を持つお子さんを育てる親御さんにとっては、入学式当日にはさまざまな不安や緊張があるかもしれません。
 
 
そこで、今回は小学校の入学式で何をするのか、そして発達障害のお子さんを持つ親御さんが心構えしておきたいポイントについて考えてみましょう。
 
 
入学式
 
 

2.発達障害・グレーゾーンの子どもの入学式体験レポート

 
 
私の息子は発達障害・グレーゾーンで、とても不安傾向の強い子です。
 
 
入学を控えた年長時の3学期が始まるころから、不安によるチック症状が出始め、小学校生活に対して不安しか抱いていませんでした。
 
 
「ずっと、幼稚園がいい。」
 
 
入学に対する希望はほとんどなく、ランドセルが届いても嬉しそうな様子を見せることはありませんでした。
 
 
そんな息子の様子を心配して、私自身も小学校入学に対して大きな不安を抱くようになっていきました。
 
 
そんな様子を見かねて、幼稚園の先生の計らいで事前に小学校見学に行くことに。
 
 
初めて見る学校に初めは恥ずかしそうにオドオドしていましたが、小学校の先生が優しく声をかけてくれたり、教室の場所、トイレの場所などを細かく案内してくださいました。
 
 
特に、息子が不安に感じていた『入学式』
 
 
入学式が不安であることを小学校の先生に相談をすると
 
 
特別支援クラスの先生が事前に入学式のことについて詳しく教えてくださいました。
 
 
・入学式は何をするのか
 
・どのような順番でするのか
 
・困った時にはどうすればいいのか
 
・名前を呼ばれたら返事をする
 
 
など細かいことを教えてくださり
 
 
息子はこの日をきっかけに、小学校に行くことに対して前向きになっていきました。
 
 
ランドセルを背負って通学路を歩く練習をしたり、学童に見学に行ったりして入学準備を進めて行きました。
 
 
そんな息子の様子を見て、不安でいっぱいだった私自身も前向きに小学校入学準備を進めていけるようになりました。
 
 

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3.小学校の入学式って何をするの?

 
 
私の息子は幼稚園や小学校の先生方のご協力で無事入学式を迎えることができました。
 
 
しかし、学校によっては見学の案内などの事前対応をしていないところがあったり
 
 
「学校にお願いするのに気が引ける」といった親御さんもいらっしゃることでしょう。
 
 
そこで、ここからは一般的な小学校入学式の流れと、発達障害・グレーゾーンの子ども持つ親の心構えをご紹介します。
 
 
入学式直前の今、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
 
 
小学校の入学式での基本的な流れは、以下の通りです。
 
 

◆校長先生のお話

 
 
校長先生や教頭先生など学校の先生方から挨拶や学校の理念についてのお話があります。
 
 
新1年生に向けた簡単で温かいお話をしてくれることが多いようです。
 
 
ここに来賓代表や保護者代表のお話が入ってくることがあります。
 
 
(親の心構え)
 
 
大人の話が長く続くと子どもたちの集中力が続かなくなってきます
 
 
長く座っておくことが苦手な子にとっては、このお話の時間が正念場と言えるでしょう。
 
 
事前に学校に相談をしておけば、配慮の必要な子どもを先生が気がけて見ておくことができます。
 
 
ソワソワしている様子や集中の限界の状態になったら、先生がそっと声をかけて落ち着かせてくれるので子どもも親も安心です。
 
 

◆新入生の挨拶や点呼

 
 
新入生や保護者が自己紹介をしたり、入学生代表が宣誓をする場面があります。
 
 
私の子どもたちが通っている小学校では、代表挨拶はなく、全員の名前が呼ばれ一人一人「はい!」と返事をして、後ろを振り返り、礼をするという流れです。
 
 
(発達障害・グレーゾーンの親の心構え)
 
 
簡単な返事などがある場合は、入学式の朝から練習をして、ほぼぶっつけ本番‼︎
 
 
初めてのことが苦手な子どもや見通しがたたないと不安になる子どもにとっては、かなりハードルの高い時間と言えるでしょう。
 
 
どうしても不安が強い子に関しては、事前に先生に相談し、練習をさせてもらうことをおすすめします。
 
 

◆校歌斉唱

 
 
校歌斉唱は新入生は知らないのが当然ですので、歌わなくて大丈夫です。
 
 
(親の心構え)
 
 
「校歌は歌わなくていいんですよ」と先生から伝えられていないことが多いため、周りが歌っている状況で「どうすればいいの?」と困ってしまう子どもたちが多いようです。
 
 
ほとんどの学校で「校歌」は歌われます。
 
 
ご家庭で「校歌はまだ知らないから、歌わないで聞いておくだけでいいからね」と親御さんが伝えてあげるといいと思います。
 
 

◆在校生歓迎の言葉

 
 
在校生代表が歓迎の言葉を発表したり、学校によっては小学1年生を迎えるために「歌」などを歌うようです。
 
 
歓迎ムードに包まれる素敵な時間となることでしょう。
 
 

◆写真撮影

 
 
クラス全員で集合写真をとる小学校が多いようです。
 
 
(親の心構え)
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちにとっては、ここが一番の難関‼︎
 
 
写真撮影は、ようやく長い式が終わって、集中力が切れてしまっている状態で行われます。
 
 
人が密集するので、さらに子どもの疲れが増す時間となってしまうかもしれません。
 
 
カメラマンは少しでも動くことを嫌います。
 
 
疲れた子どもが頭を動かすと「そこ!頭動かさないで!」
 
 
集中の途切れた子どもが手を動かすと「じっとして!」
 
 
配慮の必要な子どもたちであろうとなかろうと、多くのカメラマンはお構いなしに指摘します。
 
 
せっかくの入学式を無事終え、頑張った子どもたちに写真撮影で嫌な記憶を残したくはないものです。
 
 
どうしても無理な場合は写真撮影に参加しないという選択もありですので、事前に先生に相談しておきましょう。
 
 

◆クラスで担任からのお話

 
 
入学式が終わると自分のクラスに戻って、担任の先生のお話を聞く時間があります。
 
 
保護者も一緒にクラスに通される学校が多いようです。
 
 
学用品や入学式後の生活について、簡単に先生が話します。
 
 
(親の心構え)
 
 
入学式で集中が切れてしまった子どもたちは、疲れて機嫌が悪くなってしまっていたり、早く帰りたくてソワソワしている様子が出ることもあるかもしれません。
 
 
また、この時間は狭い教室に親子が入るので、人がたくさんの状況でざわざわしています。
 
 
人混みが苦手な子どもにとっては苦痛の時間になるかもしれません。
 
 
この時間は子どもの入学式後の様子によっては、参加する必要はないと思います。
 
 
先生にお伝えして、ひと足さきにクラスを出て、人混みを脱出しましょう。
 
 
緊張!
 
 

4.一生に一度の小学校の入学式は『できているところ』に目を向けて!

 
 
入学式が終わったら、お子さんがどんな状態であれ
 
 
「よく頑張ったね!入学おめでとう!」としっかりと褒めてあげることを絶対に忘れないでくださいね。
 
 
「ちゃんと座れなかった」
「なんで、途中で出てきたの?」
「最後まで参加できなくて、ママ悲しかった」
 
 
なんてダメ出しは絶対にNGです。
 
 
初めての小学校、初めての日。どんな子どもも小さな心と体で精一杯がんばっています。
 
 
一生で一度の小学校の入学式。お子さんの小さな一歩が、明日へ繋がる大きな一歩となるよう…
 
 
親御さんがお子さんの『できていないところ』に目を向けるのではなく、『できているところ』に目を向けて肯定してあげてほしいと心から願っています。
 
 
入学おめでとう
 
 
 
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