カーリングペアレントとは?母子登校のママが自立の芽を育てる関わり方2選

母子登校
『カーリングペアレント』という言葉をご存知ですか?カーリングペアレントとは、幼少期からの継続的な過保護傾向を指す言葉です。知らずのうちに陥りやすく、サポートのつもりが自立の芽を摘んでしまっている状況になっているかもしれません。この記事では母子登校をしているママがカーリングペアレントになってしまわないように…気をつけるべきことや自立の芽を育てる関わり方をお伝えします。
 
 

1.頑張り屋さんの母子登校が陥りやすいカーリングペアレントとは?

 
 
母子登校中のママへ
 
 
子どものためにと一生懸命だからこそ、知らず知らずのうちに陥りやすい状況があります。
 
 
ついつい手や口が出てしまい自立の芽を摘んでしまうカーリングペアレントという言葉を知っていますか?
 
 
親が子どもの進んで行く道を滑らかにならしてしまう。
 
 
「いやな思いをしないように」
 
 
「失敗しないように」と親が先回りして子どもの進む道を整える様子が、
 
 
カーリングのストーンがスムーズに進むようように整える様子と似ていることから付けられた、
 
 
幼少期からの継続的な過保護傾向を指すデンマーク発祥の言葉です。
 
 
親は子どもの保護者です。
 
 
しっかりと守っていかなければなりません。
 
 
でもやりすぎると過保護になってしまうこともあります。
 
 
「どこまでやってあげたらいいのか」「どこまで受け入れてあげたらいいのか」とお悩みの方も多いはずです。
 
 
保護はマストなのに、やりすぎるとNGになる。
 
 
同じ線の延長線の上にあるからこそ、加減が難しいですね。
 
 
母子登校ママは子どものためにと頑張り屋さんのママが多いです。
 
 
そして、その寄り添い方の加減が難しい…と感じているママが多くいらっしゃいます。
 
 
カーリングペアレントとは
 
 

2.私も、母子登校の寄り添い方に悩んでいたママの1人です。

 
 
我が家には、小学校4年生になる不安の強い母子分離不安の息子がいます。
 
 
私は息子が小学校の1年生の夏休み明けから1年間の母子登校を経験しました。
 
 
1日中、息子の隣にイスを並べて授業を一緒に受ける日々。
 
 
当時の息子の様子は
 
 
・先生からの質問に答えられない
 
・何でもかんでも「お母さんがやって」とママ任せ
 
・僕には無理が口グセ
 
 
そんな、目の前の息子の態度を見て
 
 
「先生からどう思われているのかな」
 
 
「授業についていけていないな」
 
 
「迷惑かけたくないな」
 
 
「もう!なんで何もしないの?」
 
 
と、息子を見ていられず自分がやった方が早い!とハサミを手伝ったり
 
 
「次はこれだよ、早くしなさい」などと口を出す毎日でした。
 
 
発達科学コミュニケーションを学び、いろいろなことを知る中で
 
 
カーリングペアレントという言葉に出会い、
 
 
私はまさにカーリングペアレントに陥っており、子どもの自立の芽を摘んでいたと気がつきました。
 
 
どうして母子登校ママはカーリングペアレントに陥りやすいのでしょうか。
 
 
下記のような理由があります。
 
 
・子どもと一緒に過ごす時間が多く、子どもの様子が見えすぎる
 
・母子登校という初めての体験でママの不安も大きい
 
・学校にいることで、周りの子どもと比べてしまう
 
・先生に迷惑をかけられないという心理(周りからの目)
 
 
母子登校ママは一生懸命なママが多く子どものためにと頑張り屋さんのママ!
 
 
自分ではなかなか気づくことが難しく、知らず知らずのうちに陥りやすいのです。
 
 
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3.自立の芽を摘まずに育てるママの関わり方

 
 
母子登校っ子に合った対応で、知らず知らずのうちに陥りやすいカーリングペアレントにならずに、お子さんの自立を促してあげたいですね。
 
 
・先生からの質問に答えられない
 
・何でもかんでも「お母さんがやって」とママ任せ
 
・僕(私)には無理が口グセ
 
 
こんな母子登校っ子へにぴったりの自立の芽を育てる関わり方を2つお伝えしますね。
 
 

◆決められない、答えられない母子登校っ子の話を聞く

 
 
ママが先回りして口を出すと、母子登校っ子は気持ちを伝えるタイミングを逃してしまいます。
 
 
決められない、答えられない子どもは、話を聞いてもらった経験が圧倒的に少なく、自分の発言に自信がありません。
 
 
まずは、話を聞く
 
 
全て聞き出すことで話を聞いてもらった!嬉しい!という成功体験を積んでいきましょう
 
 

◆小さなことから選択する機会を増やす

 
 
「朝ごはんはパンとご飯どっちにする?」
 
 
「お茶は、あったかいのと冷たいのどっちが飲みたい?」
 
 
「今日の靴下は、これとこれどっちにする?」
 
 
「お風呂から入る?宿題からやっちゃう?」など
 
 
日常の中で、決める体験を増やしていきましょう
 
 
最初は2択から始めると、選びやすいです。
 
 
我が家の息子へも、まず話をたっぷりと聞くことからはじめました。
 
 
自然と会話が増え、得意なことに関しては特にキラキラした目で話をするようになりました。
 
 
それと同時に、小さなことを選択して選ぶ機会を増やしました。
 
 
母子登校で一緒にいる時間が長いからこそできる対応です。
 
 
一緒にいる時間を活用して、決める機会をどんどん増やしてほしいと思います。
 
 
決めた!経験の量がものをいいます。
 
 
決めることができたら「自分で決められたね」「それ、いいね!」と肯定の声かけを忘れずに言葉にして伝えてくださいね!
 
 
自立の芽を育てるママになっていきましょう!
 
 
母子登校
 
 
執筆者:堀このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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