神様からのギフト!過度激動を持ったHSC・ギフテッドと共に幸せに生きるヒント

ヒント
探究心が強い。集中力が半端ない。「うちの子、異常?!」と心配に思ったことはありませんか?本記事ではHSCやギフテッドが持つ『過度激動』という特性について説明しています。『過度激動』による子どもの行動を困りごととして捉えるのではなく、「神様からのギフトである」とポジティブに受け入れ、子どもの可能性を最大限に引き出すお手伝いができれば幸いです。
 
 

1.探究心が強い!集中力が半端ない!こんな子どもって異常?!

 
 
・「なんで?」「どうして?」の質問が多い
 
・幼いのに頭の回転が早い
 
・好きなことにはとことん集中する
 
・「光が眩しい」「服がチクチクする」など五感が敏感
 
・想像力豊かで空想のお話が大好き
 
・喜怒哀楽が激しい
 
 
このようなお子さんの様子を心配に思ったことはないですか?
 
 
子どもが探究心が強いのはいいことなんだろうけど、それが度をこしてしまうとちょっと困ってしまいますよね…。
 
 
集中力が続くことはいいのだけれど、それが度をこしてしまうとママも不安になってしまいますよね…。
 
 
他の子どもと比べると、「うちの子、ちょっと異常なのかな?」と考えて心配になっているママもいらっしゃるかもしれませんね。
 
 
心配
 
 

2.HSCとギフテッドの特性を併せ持つ息子の苦悩

 
 
私の息子も幼少期から周りのお友達が興味を示さないようなことに興味を示し
 
 
「なんで?」
 
「どうして?」
 
「どうなっているの?」
 
 
周りの状況お構いなしに、気になったら気が済むまで質問してくることがよくありました。
 
 
私も親としてちゃんとした答えを用意しようとするのが、とても大変でした。
 
 
幼稚園に入ってからは字を読めるようになっていたので、図鑑やネットで調べられるものは、子ども自身で答えを探すように促してきましたが
 
 
「なんで、あの人はあんな表情をしているのか?」
 
「人はどうして生きているのか?」
 
「宇宙のその先はどうなっているのか?」
 
 
図鑑やネットには答えのないものにも興味を示すことも度々あり、正直、答えに困ることばかり。
 
 
廃材を見つけては、自分の世界に入り込み、1日中制作に打ち込むことも多く、この頃から「探究心があるのはいいけれど、ちょっとありすぎない?」と息子の特性を不安に感じるようになりました。
 
 
また、光や音、匂いなどに敏感でいつもと違う空気を察してしまう息子への対応に困ることもたくさんありました。
 
 
親の表情も敏感に感じとってしまうので
 
 
私がご機嫌だと息子もご機嫌なのはいいのですが、私が少しでも仕事で疲れていたりすると息子がご機嫌ななめになってしまいます。
 
 
保育園での生活でも
 
 
行事前や進級前など先生や周りの状況がソワソワしている時に限って、息子の様子も不安定になるのです。
 
 
癇癪はもちろん、チックや頻尿、頭痛、腹痛、母子分離不安などの症状も現れるようになり、とても苦しそうにしていた時期もありました。
 
 
息子が苦しんでいる様子を心配し、病院を受診。
 
 
検査の結果、私の息子はIQが高い(ギフテッド)であることが判明しました。
 
 
ギフテッドとは…
 
 
知性、創造性、芸術、リーダシップ、あるいは特定の学術分野において高い潜在性能力を示し、また、そうした能力をフルに開発するには通常の学校教育にはない支援や活動を必要とする子ども、生徒、若者を意味する
 
 
と定義されています。
 
 
海外では、IQが高い子ども(概ねIQ130以上)がギフテッドとされているようです。
 
 
また、カウンセラーさんの見解では、息子はHSC(Highly Sensitive Children)=生まれつきひといちばい敏感な感性や感受性を持つ子どもであるだろうという見解も示されました。
 
 
分からないことが多い
 
 

3.過度激動とは?

 
 
ギフテッドの子どもやHSCの特徴として、過度激動(OE:Overexcitability)と呼ばれる性質があります。
 
 
ポーランドの心理学者・精神科医であるカジミェシュ・ドンブロフスキ(Kazimierz Dabrowski)が心理学に導入した用語です。
 
 
ドンブロフスキは『過度激動』の性質を5つの分野に分類しました。
 
 

①精神運動性の過度激動

 
 
精神運動性過度激動は動くのが好きという身体的多動と、頭の回転が速い、頭が働きすぎて眠れないなどの精神的多動の2つを示します。
 
 
・頭の回転が速い=理解力が高い
 
・早口で、会話のテンポも速い
 
・感情の高まりや興奮をチックや爪噛みで表現することがある
 
・話が飛躍する
 
・考え事をしながら歩き回る、落ち着きがない
 
・競争心が強い
 
 
などの行動が特徴としてあげられます。
 
 

②知性の過度激動

 
 
活発な好奇心を持っており、深い観察力があります。
 
 
探求心が強く、物事を色々な側面から見ることを好みます。
 
 
・疑問に思ったことを納得するまで調べる
 
・難しい質問が多い
 
・長時間集中して努力を続けることができる
 
・計画立てて行動することを好む
 
・見たものを細部までよく覚えている
 
・倫理、道徳、社会問題に考えを巡らせる
 
 
などの行動が特徴としてあげられます。
 
 

③感覚性の過度激動

 
 
5感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)がとても敏感で、光や音、感触などに感覚器官が受ける刺激に過剰に反応します。
 
 
・日常的な光をまぶしく感じる
 
・外出しても外界の刺激に疲れてしまう
 
・服のタグや縫い目がチクチクして苦手
 
・食物の食感や匂いに敏感で食べられないものが多い
 
・咀嚼音、咳払いなどの人の癖が不快
 
・感性が豊かで美しい景色や芸術などに強く心打たれる
 
 
などの行動が特徴としてあげられます。
 
 

④想像性の過度激動

 
 
想像力が豊かで心に思い浮かべたイメージを持っています。
 
 
枠にとらわれず自由な発想ができ、独創的なアイデアを生み出すことができます。
 
 
・想像上の友達がいる。
 
・退屈な授業の時は、想像の世界に入り込む。
 
・物語を書くのが得意。
 
・想像して絵を書くのが好き。
 
・夢をはっきりと覚えており、見た夢にいつまでもこわだってしまう。
 
・ワクワクすることを想像すると落ち着きがなくなることもある。
 
 
などの行動が特徴としてあげられます。
 
 

⑤感情性の過度激動

 
 
喜怒哀楽が激しく様々な感情が極端に現れることがあります。
 
 
他人の感情をよく察知することができるとともに、共感力が高く感情移入も深いため、人間関係に敏感です。
 
 
・人の表情や仕草から感情を読み取ることができる。
 
・正義感が強く、成長するにつれて完璧主義になってしまうこともある。
 
・不正や差別など不公平なことが大嫌い。
 
・人や物、場所などに強い愛着を持つ。
 
・強い感情が身体的な症状として現れ、胃痛を感じたり、鬱になったりすることもある。
 
・他人に対しての思い入れが強すぎて、恋愛では重いと感じられることも。
 
 
などの行動が特徴としてあげられます。
 
 
特徴
 
 

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4.過度激動とHSC・ギフテッドとの関係

 
 
HSC/HSPには以下のような、感情性と知覚性の過度激動と共通する特徴があります。
 
 
・感情の振り幅が広い
 
・共感力が高く、他人の悲しみや苦しみを自分のことのように受け止める
 
・情報や物事を深く受け取り、考え込んだり悩んだりする
 
・音や光などの刺激に敏感でストレスを受けやすい
 
 
過度激動を持っているHSCやギフテッドの子どもたちは、他の子どもより様々な刺激を強く感じてしまい、それに大きく反応をしてしまうのです。
 
 
共通点
 
 

5.過度激動を持つ子どもと幸せに生きていくヒント

 
 
・子どもの有り余るエネルギーについていけない
 
・思考の早さについていけない
 
・激しい感情の起伏に振り回されてしまう
 
・想像もしなかった行動に対応しきれない
 
・繊細で感情が不安定なので扱いにくい
 
 
など…過度激動を持つ子どもたちの子育ては一筋縄にはいきません。
 
 
そのため、HSCやギフテッドなど過度激動を持つ子どもの子育てには悩みを抱えやすいとされています。
 
 
過度激動を持つ子どもと親はどう関わっていくべきなのでしょうか?
 
 
ここからは、私の子育て経験から『過度激動を持った子どもと幸せに生きていくヒント』をご紹介します。
 
 

◆共感し、受け入れる

 
 
子どもの行動を過度激動の性質だと、まずは親がしっかりと理解をしましょう
 
 
決して「甘え」や「怠け」ではないことを理解してあげてください。
 
 
「なんで?」「どうして?」が多くても、イライラせずに子どもの探究心と付き合っていける心の広さが必要です。
 
 
答えに困ることは、正直に「ママもわからないから、一緒に考えよう!」とママもわからないことがあることを伝えた方がよいでしょう。
 
 
そして、一緒に答えを探すことで親子のコミュニケーションを深めていくこともできます!
 
 
一石二鳥ですよね。
 
 
過度激動を持つ子どもは、思ったより多くの感覚情報や刺激を受けています。
 
 
家庭では、なるべくリラックスできる環境を作ってあげましょう。
 
 
ソワソワ落ち着かない様子がみられたら、「ちゃんと座りなさい!」なんて怒鳴ることはしないで「何を考えているの?」などと寄り添う声かけをしていきましょうね。
 
 
周りにきっとお子さんがソワソワしてしまう原因があるはずですので、それに気づいてあげ、ソワソワしてしまう気持ちに共感してあげると尚いいですね。
 
 
「今日は天気が悪いから、モヤモヤするよね〜。」
 
 
「明日、学校の行事だからソワソワしても無理ないか…。」
 
 
ママが一番の理解者になったあげてほしいと思います。
 
 

◆負の感情に巻き込まれない。

 
 
癇癪にも必ず何らかの原因があるものです。
 
 
子どもの負の感情に巻き込まれて、ママもイライラしてしまうことは避けましょう。
 
 
学校から帰って、イライラして癇癪を起こすお子さん。
 
 
もしかしたら、今日一日、学校で何か嫌なことがあったのかもしれません。
 
 
もしかしたら、どっと疲れてしまっているのかもしれません。
 
 
もしかしたら、体調が悪いのかもしれません。
 
 
「泣いても、わからないでしょ!」などと否定的な声かけはグッと堪えて…
 
 
子どもの癇癪の裏に何があるのかを、じっくりと観察してみましょう。
 
 
過度激動を持つ子どもたちには、繊細さや創造性など、素晴らしい性質があります。
 
 
これまでの子育ての中で子どもの過度激動に困ることもたくさんありましたが、私は過度激動は『神様からのギフト』であるとポジティブに考えるようにしています。
 
 
私たちは親が子どもの特性を理解し、ポジティブに受け入れることができたのなら…
 
 
きっと子どもたちの持つ可能性を最大限に引き出すことができ、豊かな未来を築くことができるでしょう。
 
 
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