登校しぶりを起こしやすいHSCからの『SOS』!子どもの心を守る対応法

心
HSC=ひといちばい敏感な子は、生まれ持った4つの性質から登校しぶりを起こしやすいです。この記事では、私が固定観念を手放せず、娘の心を壊してしまった過去、そして、『SOS』に気づいたら、子どもが心を壊してしまう前に、ぜひ改善してほしい対応について、お伝えいたします。
 
 

1.登校しぶりをおこしやすいHSC=ひといちばい敏感な子

 
 
・新しい環境が苦手
 
 
・学校などの集団生活にひどく疲れる
 
 
・先生や友だちの大きな声や周りの音に敏感
 
 
・まじめで完璧主義
 
 
・空気を読んで気疲れしてしまう
 
 
これらはひといちばい敏感な子ども=HSC(Highly Sensitive Child)の特徴です。
 
 
そんな子どもが「学校に行きたくない!」と登校しぶりを始めたら、それは母親であるあなたへのSOS
 
 
この記事では、登校しぶりをしている子ども(特にひといちばい敏感な子ども=HSCの子ども)の心を壊してしまう前に、ぜひ改善してほしい親の関わり方についてご紹介します。
 
 
SOS
 
 

2.HSC=ひといちばい敏感な子の4つの性質

 
 
ひといちばい敏感な子どもとは「Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」といい、病気や障害ではなく、生まれもった敏感な特性のある子どものことです。
 
 
5人に1人くらいの割合で存在しているといわれています。
 
 
「HSC」はアメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱した言葉です。
 
 
HSCには下記の4つの性質があると言われています。
 
 
【深く考える】
 
 
人の気持ちや空気を読む能力が高く、間違ったことをするとどうなるのか分かるため、行動も慎重になる。
 
 
【過剰に刺激を受けやすい】
 
 
人の感情や空気だけでなく、暑さや寒さ、痛み、音、匂い、肌ざわりなどに敏感。
 
 
【共感力が高く、感情の反応が強い】
 
 
他人の気持ちが手に取るように分かり感情移入したり、不公平なことが許せず、ささいな間違いに強く反応したり、直感が鋭い、表現力が豊か、正義感が強い、完璧主義である。
 
 
【ささいな刺激を察知する】
 
 
人や場所の小さな変化によく気づき、少しの刺激で痛みを感じ不安になったり、体内の刺激にも敏感で、薬が効きやすいこともある。
 
 
このような特性から、学校などの集団生活の場では常に緊張状態にあり、ひどく疲れてしまうHSCも多いようです。
 
 
さらに、ママの気持ちにも敏感で、不安にさせないようにと家でも頑張りすぎてしまうことがよくあります。
 
 
HSC
 
 

3.登校しぶりから始まった娘の『SOS』に気づけなかった過去

 
 
まさに、私の娘もそんな子どもでした。
 
 
小学校に入学して、しばらくは元気に登校し、楽しかったと帰って来ていましたが…
 
 
時々朝になると
 
 
・「お腹が痛い」体調不良を訴える
 
 
・起きてこない
 
 
・元気がない
 
 
このような様子があり、心配していました。
 
 
「何かあった?」と困りごとを聞いても「何もないよ、大丈夫」と私の前では元気を装う娘。
 
 
次第に、その回数が増えていき、 朝になると泣き出す、 学校に送り出そうとすると「行かなきゃと思っているのに、行けないの」と癇癪をあげて泣きながら抵抗するようになりました。
 
 
行けない理由を聞いても話さない・・・
 
 
学校からは
 
 
「学校に来たら、元気に、みんなとも仲良く楽しそうに過ごせていますよ」
 
 
「毎日少しでもいいので連れてきてください」
 
 
「お休みが続いたら、戻れなくなりますよ」
 
 
娘の行きしぶりの様子から、これまでにはない異常事態であるということは内心勘づいていましたが担任の先生からは問題ないと言われ、どうしたらいいのかわからずにただただ不安な毎日を過ごしていました。
 
 
そして私自身『学校には行くもの』という親の固定概念を手放せず「毎日、いい加減にしなさい!」と怒鳴ったり「学校行かないと、お友達が離れるよ」と脅したり「お願いだから、もう困らせないで・・・」と私が泣いてしまったり泣きじゃくる娘を、なんとか準備させて車に乗せ、毎日学校に連れていきました。
 
 
夫、祖父母、周りの人たちからも
 
 
「おまえが甘やかすから、ワガママ言っているだけだ」
 
 
「家の居心地が良すぎるから、学校に行きたくないんだ」
 
 
「もっと厳しくしないと将来生きていけないぞ」
 
 
毎日のように、娘も私も否定され、心が壊れていきました。
 
 
娘は自分を責め
 
 
「みんなと同じに出来ない自分が悪い。」
 
 
「ママを苦しめる自分なんて、なくなればいい。」
 
 
「私がいるから、みんなが壊れていく」
 
 
家出をしたり、「消えたい、死にたい」と訴えたり…
 
 
心が完全に壊れてしまっていました。
 
 
泣く
 
 

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4.HSCの登校しぶりにはどう対応したらいい?

 
 
そんな時、発達科学コミュニケーションに出会い
 
 
・同じような特性を持った子どもが沢山いること
 
 
・同じように登校渋りや不登校の子どもの対応に悩んでいる家族がいること
 
 
・無理やり行かせることが間違いで、正しい対応とその対応には順番があること
 
 
を知りました。
 
 
娘は甘えなんかじゃなく、特性と戦いながら限界まで頑張っていたのです
 
 
HSCの子どもの『登校しぶり』が出たら、それは心の限界が近づいているSOSかもしれません。
 
 
もし、今お子さんの『登校しぶり』にどう対応していいかわからなくなってしまっているママがいたら…
 
 
無理に学校に行かせず、休ませてあげてください‼︎
 
 
まずは、親の当たり前や大人側の思いを保留にして、子どもをありのままに受け入れることが大事です。
 
 
子どもの話を聞いていると、親の考えや気持ちを伝えたくなるけれど、グッと我慢。
 
 
家や親が安全だと分かると本当の心の中を話してくれるようになります。
 
 
その時にも、親の思いは保留にして、子どもの思いを受け止めていきます。
 
 
えっ、そんなこと考えていたの⁈と思うこともあるかもしれませんが、
 
 
子どもが何を考え、何を感じているのか理解しようという心持ちで聞き、
 
 
考えや気持ちを尊重してあげましょう。
 
 
そうすることで、
 
 
ありのままの自分でいいんだ!
 
 
自分自身が存在していいんだ!
 
 
と自分自身を受け入れられ、やっと立ち向かう心の準備を始められるのです。
 
 
発達科学コミュニケーションでは、親子のコミュニケーションをスムーズにして、子どもの成長を加速させるのですが
 
 
そもそも、安心して話せる信頼関係が出来ていなければ、ママの言葉は子どもに届かず、コミュニケーションはうまくとれません。
 
 
信頼関係を取り戻し、ママの声や言葉が届くようになると、発達科学コミュニケーション流の肯定の声かけで、子どもの自己肯定感があがり、自信を取り戻していくことができます。
 
 
私の子どもも、繊細な気質と向き合い、自分の生きづらいと感じる部分を理解して、回避したり、挑戦したり、自分で決めて行動できるようになりました。
 
 
子どもの心を壊してまでやらなければならないことなど、ありません。
 
 
子どもの特性に合わせた正しい対応で、子どもの心を守りましょう。
 
 
心
 
 
執筆者:ひがしえみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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