ASDグレーゾーンのお子さんは
記憶が得意なお子さんと、
あまり得意でないお子さんがいます。
記憶が得意だと、
基本的には学校でのお勉強も
割と得意で「外では良い子」の
タイプのお子さんが多いです。
応用問題や文章問題、
道徳のような自分の気持ちを
言葉で表現するのが苦手な場合もありますが、
習ったことを記憶して、
平均点ぐらいやそれ以上の点数を
取ることも多々あります。
そんな記録が得意なお子さんは、
記憶が得意なゆえ、
良い出来事よりも、
悪い出来事の方が、
強く記憶してしまう特性があります。
そうすると、
年齢が上がるにつれて、
よくない記憶がどんどん
蓄積されることになっていきます。
私の経験上、
小さい頃は天真爛漫だった子でも、
小学校高学年や思春期になると、
天真爛漫さがあまり見られなくなる場合があります。
このように、
悪い出来事の記憶が
良い記憶を上回るケースでは、
お子さんの自信や
自己肯定感が低くなり、
消極的な行動につながっていく場合も
少なくありません。
すると、
「できない!」
とやる前から決めつけてしまったり。
「どうせ無理!」
とはじめからあきめてしまったり。
「ママやってー!」
とママ依存が強くなったり。
子どもの行動に
ブレーキがかかってしまいます。
学校で褒められることが少ない
お子さんならなおさら、
お家でのママの声かけが
とても大切になるんです。
ママの声かけで、
小さな成功体験を積み上げ、
自己肯定感を回復したり、
自信を育てたり、
行動力を引き出したり、
ストレスを緩和する心のケアを
していくことがポイントです!
こういったお子さんの場合、
「ときどき褒める」
くらいでは足りません!
学校で怒られることが多い子や、
不安が強く繊細なタイプの子は、
ちょっと
褒められたくらいでは
自己評価が変わらない
からです。
年齢が上がれば上がるほど、
よくない記憶は膨らんでいくので、
わが子にはそんな想いをさせたく
ありませんよね。
だから、
ビルディング・メモリー
=成功体験の記憶
が必要なんです!
お母さんの接し方しだいで、
苦しい記憶が膨らむ辛さを、
癒してあげられるようになります。
わが子の頭の中には、
良い記憶よりも、
悪い記憶の方が多いかも!
ネガティブな記憶を残しやすい!
と心当たりのある方は、
お子さんのことを
認めて褒める機会を増やし、
悪い記憶よりも、
良い記憶で頭の中を
いっぱいにしてあげてくださいね!