【活動紹介】子どもの「伝える力」は日々の会話で育つ!子育て研究部の実践レポート

「子どもの伝える力ってどう育てる?」「自分の気持ちをうまく言えない我が子が心配…」そんな親御さんへ。脳科学・発達科学・心理学をベースに学ぶ《子育て研究部》の活動から、日常会話で『伝える力』を育む実践例をご紹介します。
 
 
いたがきひまりチームには、Nicotto講座生で行う「子育て研究部」という活動があります。
 
 

◆子育て研究部とは◆
『脳科学や発達科学、心理学の観点から発達を継続的に学び、わが子の脳を育てるコミュニケーションを実践していこう』というものです。

毎月のテーマについて講義で学んだことを実践!メンバー同士で気づいたこと、上手くいったことやいかなかったことをシェアしあい、お互いの子育てや自分自身の成長に繋げています。

 
 
実際にどんな学び、活動をしているの?と気になった方に、研究部の活動内容をご紹介していきます。
 
 

1.今回ご紹介するテーマは、「脳の伝達系エリア」

 
 
人は想いを伝えたいとき、実際に言葉で伝えたり作文や手紙などで伝えますよね。
 
 
このように自分の中の『内なる声』を言語化してアウトプットするのが伝達系のエリアです。
 
 
お子さんにこんな様子はありませんか?
 
✓人前で話すのが苦手…
✓なかなか自分の気持ちを言えない子…
✓自己主張ができず、いつもお友達の意見に合わせてしまう…
✓一方的に話したり、話が支離滅裂…
✓緊張しやすく、本番に弱い…
 
実は、これはみんな伝達系エリアが関係しています。
 
 
研究部では今回、脳の『伝達系エリア』の役割や伸ばし方について講義で学びました。
 
 
そして、それぞれ日々の親子のコミュニケーションや行動に活かして過ごし、その結果をメンバー同士で発表しました。
 
 
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2.『びっくりするくらい待つ!』で子どもが成長する!

 
 
メンバーの発表では、今回の講義で学んだ大人が考える以上に子どもを待つ、それも『びっくりするくらい待つことを意識した、大切さに気がついたという意見が聞かれました。
 
 

うちの娘は家の中ではよく話すし伝え方も問題なさそうだけど、不登校で、家族以外と関わる機会が少なくて、この先ちゃんと人とやりとりできるのかな…と不安もありました。

娘と一緒にお花見に行ってみたんです。

猫も連れて行きたがったので一緒に。

すると、猫に声をかけてくれる人が何人もいて、自然と娘に話しかけてくれる場面がありました。

そのとき私は「絶対に口を出さない」と決めて、ただ待ってみました

すると娘は自分のペースでしっかり受け答えしていて、びっくり!

話題が猫だったのもよかったのか、「好きなことならこんなふうに話せるんだ」っていう娘の成長に、私自身が安心できた出来事でした。

 

子ども(年少)が朝ごはんをなかなか食べてくれないことが多く困っていました。

しかし、食卓にパンを見えるように置いて、声をかけずに待ってみたら、自分のタイミングで取って食べ出したことが!

「ああ、これが“待つ”ってことなんだ」って、気づかされた出来事でした。

 
 
メンバーの発表にもあった、なかなか答えられない子どもを前に、つい先回りしてママが答えてしまう──そんな場面、ありますよね。
 
 
待つことが難しいという意見から、「待つ」場面でママの心の中には、どんな気持ちがあるのかをみんなで考えてみました。
 

「相手を待たせたら悪いかな」

「答えが返ってこなくて、相手が不快に思わないかな」

そんなふうに、相手に迷惑をかけないようにと気を遣ってつい子どもより先に答えてしまう…

 
 
でも、たとえ子どもが返事をしなくても「まあ、そういうこともあるか」ぐらいで、案外子どもが答えられないことに他人は寛容だったりするものだということに気がつきました。
 
 
子どもが答えるまでの“沈黙”を、大人の不安や気まずさで埋めてしまわずに「待ってみる」
 
 
その時間もまた、子どもの力を信じて見守るコミュニケーションなのだと気づかされた発表でした。
 
 

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3.『一緒に笑う』で会話を増やすトレーニングを!

 
 

うちも不登校で、将来ちゃんと社会で人間関係を築けるかな…という漠然とした不安がずっとありました。

だからこそ、コミュニケーション力共感力を育てたいと思って、まずは「一緒に笑う時間」を意識して過ごしてみたんです。

テレビやYouTubeを一緒に見て、笑ったところを「どこが面白かったの?」って聞くようにしたら、息子も教えてくれて「それ面白かったよね〜」って共有できることが増えました。

目に見えた成長ではないけど、こういう小さな積み重ねが大切なんだなと実感しています。

 
お子さんが笑っている時に「何が面白かったの?」と聞いてみたり、一緒に写真を見て過去の出来事を思い出しながら「あのとき、こうだったね」と会話して一緒に笑う──
 
 
このような『同じ気持ちを共有した経験』が共感力を育みます。
 
 
そして、一緒に笑ったときに面白かったポイントを話すことで、自然と会話が増え、それが伝達系エリアの発達につながっていくという良い循環が生まれていました。
 
 
人間関係を築くのに欠かせない「共感力」は、子どもだけでなく、私たち親もぜひ育てていきたい力ですよね。
 
 

4.子どもの「伝える力」は、日々の会話から育てられる

 
 
「話すのが苦手」「気持ちをうまく言葉にできない」──
 
そんな子どもの姿に、親として不安やもどかしさを感じること、ありますよね。
 
 
でも、子どもの「伝える力」は、特別なトレーニングをしなくても、日々の会話やちょっとした声かけの積み重ねの中で育てていけるもの。
 
 
今回ご紹介したママたちの取り組みでは、「待ってみること」「一緒に笑う時間を増やすこと」など「ふだんの会話」を見直す工夫をしていました。
 
 
その変化を発表し合う中で、伝える力は親子の対話の中で育っていくことを、みんなで実感できました。
 
 
さらに、メンバーの発表を聞いたマスタートレーナーのいたがきひまりさんも、あらためて「普段の会話が、子どもの脳の発達につながる」ことや「ポジティブな共感の大切さ」を実感したそうです▼▼
 
 
私たちひまりチームでは、このように日々の生活の中で子ども(自分自身も)の発達を加速させることを学び実践し、『我が子の発達の専門家』になることを目指しています。
 
 
一人ではなく、チームで共に学び合うことで新たな気づきがあり、参考にあることがたくさんあります。
 
 
これからもこうした活動の中身をどんどんご紹介していきますね。
 
 
他のママたちのリアルな気づきやエピソードは、Instagramでも紹介しています。
気になる方は、ぜひのぞいてみてくださいね▼▼
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