思春期の娘に「褒めても喜ばない」「反発される」ことが増えていませんか?今までの接し方が通じず、悩むママも少なくありません。この記事では、思春期の娘に響いた接し方をお伝えしています!簡単ですので、ぜひ実践してみてくださいね!
1.思春期の娘にどう接したらいいかと悩んでいませんか?
小さいころは「すごいね!」「よくできたね!」と褒めると、パッと笑顔になってくれていた娘…。
あのころは、褒めれば褒めるほど自信がついて、ママにとっても“かわいい瞬間”でしたよね。
しかし娘が成長し思春期に差しかかると、「そんなこと言わなくていい」と反発されたり、無表情でスルーされることが増えてきました。
また、朝は名前を読んで挨拶しても 「うん。」たった一言…。
「褒めても喜ばない」「逆に嫌がられる」
そんな変化に、戸惑うママも多いと思います。
友達との関わりや習い事、勉強といった外の世界がどんどん広がり、ママとの関係も“子どもから大人へのステップ”として少し距離ができるのは自然なことです。
けれど、「もう必要とされていない」というわけではありません。
むしろ「自分をどう見守ってくれるか」を敏感に感じ取っている時期なのです。

2.ついつい先回りの指示をしていませんか?
日頃、お母さんは思春期のお子さんにこんな声かけしていませんか?
「もう宿題やったの?」
「まだお風呂入らないの?」
「スマホはもう終わりにして早く寝なさい!」
私も、一向に動き出さない娘に毎日のように先回りして言っていました。
親からしたら、やるべきことを「先に」やってほしいと思ってしまいますよね。
しかし、思春期の脳は、自分で選択・行動する権利を守ろうと強く反応する傾向があります。
そのため、親がよかれと思って発した言葉ですが、子どもの脳は「否定されてる」と感じてしまい、行動意欲を下げてしまいます。
そして、子どもの脳の扁桃体が過敏になり、防御反応として親との会話自体を避けるようになり、親子関係が悪化してしまうことも…。

3.思春期の娘が「褒め」を嫌がるワケ
思春期は、自立心やプライドが芽生える時期。
この頃の子どもは、大人からの評価よりも「自分で自分を認めたい」気持ちが強くなります。
そのため、幼い頃のような『上から目線の褒め』は「子ども扱いされた」と感じ、反発心を呼びやすいのです。
また、友だちとの比較や外見・性格への敏感さも増すため、褒め方によっては逆効果になることもあります。
不安・葛藤が多くなる思春期ですが、「会話」さえできていれば、
・何を考えているか分かる
・進路の不安にも寄り添える
子どもの気持ちを安定させてあげるサポートができます!

4.思春期の娘に響いた接しのポイント
では、どうすれば素直に受け取ってもらえるのでしょうか?
ポイントは「評価」ではなく「共感と具体性」です。
①実況中継
例:「宿題終わらせたんだね」
→承認の言葉を事実として伝えると、脳は「評価」ではなく「報告」として受け取りやすく、拒否反応が出にくくなります。
②同意する
例:「そのアイデア、ママも面白いって思ったよ」
→自分の気持ちを添えることで、共感の神経回路が活性化し、安心感が生まれます。
③プロセスを認める
例:「あきらめずに最後までやったの、すごい努力だったね」
→結果ではなく過程を認めると、脳の報酬系が刺激され、やる気を継続しやすくなります。
こうした声かけは、子どもが「自分を誇れる」きっかけになり、親子関係もやわらかく保てます。
そして何より、「会話ができる関係」が親子関係の土台となり、反発や距離感も和らいでいきます。
子どもの心の発達に合わせて、親もアップデートし、その子に合った対応に変えていきましょう!

執筆者: たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー