11月のASD発達科学講義では、ASDキッズの『対人関係のタイプ』について解説されました。動画では講義の一部をチェックできます!「うちの子はどのタイプ?」と迷っているママに、目からウロコの内容が盛りだくさんです。
いたがきひまりチームでは、Nicotto講座生向けに月に1回、ASD発達科学講義を開催。
脳科学の視点から、ASDキッズの特性と可能性をわかりやすく紐解いています。
1.ASD発達科学講義のテーマ紹介|子どもの対人関係タイプを学ぶ
今回の講義のテーマは、 『ASDっ子の対人関係には4つのタイプがある』 です。
「我が子は人と関わるのが苦手かも…」 「周りの子と比べて少し変わっている?」
そんな悩みを持つママたちが、わが子に合った関わり方を学ぶことを目的に行われました。
この記事では、講義の中でも特に反響の大きかったポイントをダイジェストでお届けします。
📹 動画で4タイプの解説をチェックする👇
※動画ではタイプごとの特徴や関わり方のヒントが詳しく紹介されています。
お子さんはどのタイプに近いのか、ぜひチェックしてみてくださいね。
2.ASDキッズの4タイプの特徴
講義で紹介された4つのタイプの特徴や関わり方を、簡単にまとめました。
① 孤立型
✔他人にあまり関心がなく、自分の世界で安心を感じる
✔無理に話しかけず、ペースを尊重する関わりが効果的
✔子どもの好きなことに親が共感し、徐々に「人と共有する喜び」をインプットしていこう
② 受動型
✔声をかけられると動くが、自分からは行動しにくい
✔2択など簡単な選択肢を与えて、自分の意見を出す練習を
✔結果よりも「気持ち」を褒めるのがポイント
③ 積極奇異型
✔人が好きで関わりたい気持ちが強い
✔相手のペースや順番を具体的に伝えながら、発信力を伸ばす関わりが向く
④ 尊大型
✔自己主張が強く、他人の意見を受け入れにくい
✔「そっか」と受け入れつつ、対等な対話やリーダー体験で自己効力感を高める関わりが有効
講義をきっかけに、“こんなふうに関わってみたい”という前向きな声がいくつも上がりました。

③積極奇異型に当てはまる部分が多く、うちの子は話すことが大好き。
今回の講義で、“たくさん話せる”という特性を強みにできると気づきました。
これからは、子どもの承認欲求をポジティブに満たせる会話を意識していきたいです。

息子は尊大型の傾向が強いので、まずは“否定しないで受け止める”ことを大事にしたいと思いました。
気持ちが大きくなっている時こそ、“そっか”と一度受け入れて安心させてあげたい。
笑顔も忘れず、脳が落ち着ける関わりを意識します。
3.我が子のタイプがわかると“今日からの関わり方”が変わる
対人関係のタイプを理解すると、「なんでこの子はこうなるんだろう…」という悩みがスッと解けます。
ポイントは、
・タイプはストレスや環境によっても変わること
・タイプに合った関わり方を実践すると、子どもも親も安心感が増すこと
・困りごとの裏には必ず、脳の情報処理の特徴があること
この視点を持つだけで、日常の関わり方がグッと楽になり、子どもの「できた!」が増えていきます。
4.ASD発達科学講義まとめ|活動紹介と子どもへの関わり方ポイント
今回の講義から学べることは大きく分けて3つです。
1.ASDキッズには多様なタイプがあり、「ひとくくり」ではない
2.タイプに合った関わり方を知ることで、子どもの安心感や自己効力感を育てられる
3.脳は一生発達するもの。環境と関わり方次第で成長の仕方は変わる
一口に自閉スペクトラム症(ASD)といってもそのタイプは十人十色です。
大事なのは、診断名や表面的な行動に振り回されず、目の前の我が子をよく観察し、我が子に合った関わり方を学び、実践することです。
まずは動画でタイプをチェックして、「うちの子にはどんな関わり方が合うか」を知ることから始めてみましょう。
いたがきひまりチームでは、これからも“子どもの可能性を伸ばす関わり方”を学べる講義を続けていきます。
ぜひ一緒に、我が子に合ったコミュニケーションを探していきませんか?
よくある質問(FAQ)
Q. うちの子は「人のせい」にしがち…これもASDの特徴?
A. 人のせいに見える行動の裏には、脳の情報処理の特徴が関わっていることがあります。
詳しい背景と、怒らず伝わる対応はこちらの記事で紹介しています。
Q. 「相手の気持ちがわからない」とよく言われます。どうサポートすれば?
A. 相手意識が育つには、ちょっとした声かけの工夫が効果的です。
日常でできる関わり方のヒントはこちらの記事にまとめています。
Q. 会話が続かない・主語がない…どうすればコミュニケーションが楽になりますか?
A. ASDキッズは「言葉を組み立てるのが苦手」な場合があります。
本音を引き出しやすくなるコツはこちらの記事で紹介しています。



