お出かけ嫌いだった子どもが、安心して出かけられるようになったお出かけのルール

お出かけ嫌いだった子どもが、安心して出かけられるようになったお出かけのルール
お出かけ嫌いの子どもの背景には、実は不安やストレスが隠れていることがあります。この記事では、子どもが安心してお出かけできるようになるためのルールを作り、守ることで、少しずつ出かけられるようになった実話をお伝えします。
 
 

1.お出かけ嫌いの子どもに困惑していませんか?

 
 
せっかくの休日なのに、お出かけを嫌がる子どもを不思議に感じているママはいませんか?
 
 
テレビのニュースなどで、休日に行楽地がにぎわう様子を見ると、
 
「どうしてうちの子は、行きたがらないんだろう」
 
少し不安になってしまうこともありますよね。
 
 
「子どものうちに、色々な体験をさせてあげたい」
 
そう思うのは、親として自然な感情ですよね。
 
 
だからこそ、誘っても「行かない」の一点張りだと、
 
「このままで大丈夫なのかな」
「経験が足りなくならないかな」
 
そんな心配が、頭をよぎってしまうかもしれません。
 
 
でも実は、「出かけたがらない」行動の裏には、子どもなりの理由が隠れていることが多いのです。
 
 
この記事では、子どもがお出かけをしたがらない理由と、ママが今日からできる関わり方についてお伝えします。
 
 
悩んでいる女性
 
 

2.大の外出嫌いの息子に困っていた私の過去

 
 
私の息子は、お出かけが大嫌いな子どもでした。
 
 
「お休みの日だから、どこかに行かない?」と誘っても、「行かない」「家にいたい」 という返事ばかり。
 
 
ほとんど出かけられない週末を過ごしていた時期もありました。
 
 
どこかに出かけても、すぐに「帰りたい」と言われてしまい、用事をほとんど足さずに帰宅することもよくありました。
 
 
「休みの日なんだから、どこか行きたいな」
「ちょっとくらい、付き合ってよ」
 
そんなふうに言っても、嫌な顔をするばかりでした。
 
 
段々と私のほうからも誘うことが少なくなり、家で過ごすことが増えていきました。
 
 
その頃の私は、
 
「息子が出かけたがらないせいで、私もどこにも行けなくなってしまった」
 
そんな不満ばかりを感じていて、息子の気持ちを、ほとんど考えられていなかったと思います。
 
 
「わがままなのかな」
「甘やかしすぎたのかな」
 
今思えば、私はずっと、「行かない息子」をどうにかしようとしていたのです。
 
 
イライラする女性
 
 

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3.お出かけ嫌いの背景には、発達特性が関係していた

 
 
そんな中、発達科学コミュニケーション(発コミュ)の学びの中で、自閉スペクトラム症(ASD)の特性をもつ子どもの中には、感覚過敏をもっている子が多いことを知りました。
 
 
感覚過敏とは、視覚や聴覚などで感じる刺激を過剰に受け取ってしまうことをいいます。
 
 
息子もこの感覚過敏をもっていました。
 
 
・人ごみのざわざわした音
・目から入るたくさんの情報
・お店に流れるBGM
・突然の車のクラクション
 
こうした刺激を、子どもは私が想像していた以上に、一つ一つ強く受け取っていたのです。
 
 
そのことを知ったとき、私はとても驚きました。
 
 
「出かけたくない」のではなく、「出かけるのが、つらかった」だけなのかもしれない、 そう気づいた瞬間でした。
 
 
また、見通しが立たないことに強い不安を感じる特性があることも知りました。
 
 
・「いつ帰れるんだろう」
・「次は、どこへ行くんだろう」
 
そんな不安を抱えながら、息子は外出していたのかもしれません。
 
 
そのとき、私は初めて、息子は「行きたがらない子」ではなく、「辛い思いをもちながら、必死にがんばっていた子」だったのだと、気づきました。
 
 
親子の手の中にあるハートのSOS
 
 

4.私が息子とのお出かけの際に気を付けたこと

 
 
そこで私は、お出かけを完全に避けるのではなく、息子と出かけるときに次の2つのルールを作り、それらを守るようにしました。
 
 

① 短時間のお出かけにする

 
最初から、長時間出かける予定を立てずに、30分、1時間など、短い時間でお出かけを終わらせるようにしました。
 
 
感覚過敏や不安が強い子にとって、長時間の外出は思っている以上に大きな負担になります。
 
 
1回のお出かけが短いと、成功率も高くなります。
 
 
「一緒に行けて嬉しかったよ」
「楽しかったね」
 
そんな声かけを意識して、「楽しかった」という記憶を少しずつ積んでいきました
 
 

② 目的は1つに絞る

 
あれもこれもと、予定を詰め込まず、1つの目的だけを入れることにしました。
 
 
ついでに色々用事を済ませたくなっても、最初は目的を1つにすることを守りました
 
 
いくつも予定が入ると、子どもは「まだ終わらないのかな」「次はどこに行くんだろう」と不安が大きくなってしまいます。
 
 
予定をシンプルにすることで、安心して外出できるようになっていきました。 
 
 
スモールステップと書かれたノート
 
 

5.私とのお出かけが好きになった息子

 
 
お出かけの際に、私が、短時間・目的はひとつということを守るようにしていると、息子に少しずつ変化が見られました。
 
 
私がお出かけを誘うと「いいよ」という返事が増えてきたのです。
 
 
また、2つ、3つの用事をこなせるようにもなってきました。
 
 
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
 
 
しかし、1つずつのお出かけを「できた」と感じる経験にしていくうち、息子も不安を感じることなく、私とのお出かけができるようになりました。
 
 
今では、息子のほうから
 
「どこかに行きたい」
「1日に1回は外に出たい」
 
そんな言葉が出てくるようになりました。
 
 
今でも、私以外の人とのお出かけには、少し不安を感じている部分はあります。
 
 
それでも、
 
短時間で
目的を一つにする
 
この関わりを続けていけば、息子は少しずつ他の人とでも安心して外出ができる、と感じています。
 
 
もし、「子どもがどこにも行きたがらない」と悩んでいるママがいたら、まずは「行きたくない」のではなく、「何か不安があるのかもしれない」と一度立ち止まって考えてみてください。
 
 
子どもを変えようとする前に、子どもの「見方」を少しだけ変えてみる
 
 
スモールステップで「できたね」の経験を積んでいくことで、きっとママと一緒のお出かけが、少しずつ「安心できる時間」に変わっていくと思います。
 
 
親子が笑顔でこちらを見ている様子
 
 

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執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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