もう小学生なのに一人で寝ることができず、心配しているママへ。「なんとなく怖い」と言っていた娘が、安心の積み重ねで自立していった記録を紹介します。
1.もう小学生なのに、一人で寝ることができない…。
もう小学生になってだいぶ経つのに、夜一人で眠ることができない。
そろそろ自立してもいいんじゃないかな。
このままで大丈夫なのかな。
周りの子はもう一人で寝ているのかな。
とそんな思いがよぎり、不安に思っているママはいませんか。
私は、そう思っていた一人でした。

2.「やっぱり今日はいいかなぁ。」が繰り返されていた我が家
我が家の小学4年生の娘。
「1人で寝るのは怖いからやだ。」 と言うので、家族そろって寝ていました。
何が怖いのかを聞いてみても、「わかんない。なんとなく。」としか答えず、理由のない不安をどう扱えばいいのか分かりませんでした。
子どもたちだけで眠りにつく日もありましたが、基本的に添い寝が必要でした。
もう4年生だし、そろそろ1人で眠れるようになってもいいのではないかと思いつつ、みんなで寝る日々が続きました。
そして夏休み。
「自分の部屋がほしい!ベッドも買って、1人で寝たい!」 と言い出したのです。
これはチャンスだと思った私は、娘と一緒に子ども部屋づくりを始めました。
娘が自分で選んだ、念願のベッドが届き、部屋づくりが終わり、大喜びの娘。
ところがいざ寝るとなると「やっぱり今日はいいかなぁ。」というので、ベッドの横に布団を敷いて、みんなで寝ることにしました。
その娘の「やっぱり今日はいいかなぁ。」はしばらく続くことになるのでした。
私は「自分から1人で寝たいって言い出したのに…。」と思いつつも、本人が望むまでは待てばいいかと考え、一緒に寝ることを選び続けました。

3.いざ一人で寝るとなると出てくる不安の正体
夜、布団に入って電気を消して、静かになるとき。
暗闇の中で、自分の考えだけが頭の中に広がります。
- 学校であったこと
- うまくいかなかったこと
- 嫌だなと感じたこと
昼間は気づかなかった不安が、夜になると顔を出すことがあります。
不安や怖さを強く感じていると、なかなか安心してリラックスできません。
そのため、一人になることへの不安が強い子にとって、「一人で寝る」ということは大きなハードルになることがあります。
だから、一人で寝られないのは甘えではなく、まだ一人で過ごせるほど安心しきれていないということかもしれません。
大切なのは、一人で寝ることを急がせることではなく、まずは安心を積み重ねること。
安心を積み重ねることで、たとえ不安や怖い気持ちがあっても動き出せる力につながっていきます。

4.寝る前のトークタイムで安心を、日頃の声かけで自信を積み重ねる
だから私は、寝る前の時間を安心して終われることを大切にしました。
布団に入って電気を消してから、家族そろってトークタイムを取り入れました。
今日あったおもしろかったことを話したり。
おもしろいひっかけクイズをしたり。
家族みんなが大好きなキャラクターのトリビアを調べておいて披露したり。
みんなでたくさん笑って過ごしました。
そして最後に、「あー楽しかったね!おやすみ!」と言い合います。
そうすることで、楽しい記憶を残して眠ることができます。
すると寝つきが悪くなっていた娘も、すっと眠れるようになっていったのです。
夜が怖い時間から、安心して終われる時間になっていきました。
また、日頃から娘の行動や楽しそうな様子、素敵だなと感じたところも言葉にして、 ポジティブな声かけを意識しました。
「うれしそうな顔が見られてうれしいな。」
「食器下げてくれるの?ありがとう!」
「〇〇ちゃんが出してくれるクイズ、おもしろいんだよね。楽しみ!」
こうして、一人で寝ることを急がせるのではなく、毎日の関わりの中で安心と自信を積み重ねていきました。

5.突然一人で寝ることができるようになった娘
冬のある日、突然娘が「今日自分の部屋で寝る!」と言い出しました。
私は思わず「えっ、本当に?」と聞き返してしまいました。
あれだけ「なんとなく怖い。」と言っていたのに。
とても驚きました。
それと同時に、嬉しく感じました。
娘の中に安心と自信が育っていることを実感できたからです。
それから娘は、自分の部屋で一人で寝るようになりました。
自立とは、離れることじゃない。
安心を持っていけることなのだと思いました。
焦らなくても、比べなくても大丈夫。
安心は、ちゃんとその子の中に育っています。

執筆者:くろかわ えり
発達科学コミュニケーション トレーナー





