ゲームをやめられずイライラしてしまう毎日に悩むママへ。切り替えを助ける声かけで、バトルを減らし、親子が落ち着いて終われる関わり方をお伝えします。
1.ゲームをやめられずイライラしてしまう毎日の葛藤
子どもがゲームをなかなかやめられない。
怒りたくないのに、気づけば声が強くなっている。
毎日のように同じやりとりを繰り返して、どっと疲れてしまいます。
本当は、イライラせずに、子どもがすんなり行動を切り替えられる声かけを知りたい。
そんなママに、伝えたいです。

2.ルールを決めても守れず、声が強くなっていた私のどん底
ゲームは一日〇時間まで。
〇時になったら終わり。
そう決めているのに、守れません。
「いつも時間守れないね」
「いつになったらやめるの?」
気づけば、否定的な言葉ばかり言っていました。
「もう終わりだよ」と声をかけても、返ってくるのは「あとちょっと」。
その“あとちょっと”が何度も続き、結局いつもバトルになります。
私はイライラしたくない。
でも時間の感覚は身につけてほしい。
自分からやめられるようになってほしい。
正しく育てたいのに、関係はどんどんギスギスしていく。
もっと落ち着いて関わりたいのに、どうして私は毎回同じことを繰り返してしまうのだろう、と自分を責めていました。
ゲームそのものよりも、毎日同じやり取りを繰り返すことが、何よりつらかったのです。

3.ゲームを奪われたと感じるとき子どものイライラが強まる理由
私はずっと、「どうして決めた時間を守れないのだろう」と思っていました。
でも、見方を変えると理由がありました。
①行動の切り替えが苦手
ゲームに集中しているとき、子どもの脳は強く「今」に入り込んでいます。
そこから別の行動へ移るには、大人が思っている以上にエネルギーが必要です。
②楽しい時間を奪われたと感じてしまう
「もう終わり」と言われた瞬間、子どもの中では「止められた」「取り上げられた」 という感覚が先に立ちます。
すると、イライラが一気に強くなります。
時間を守らない子なのではなく、切り替えに時間がかかる特性がある。
わざと反抗しているのではなく、楽しい時間が急に終わることに、気持ちが追いついていないだけ。
そう思えたとき、私は「守らせる」よりも「心の準備を整えてから動く」という視点に変わりました。

4.バトルを減らすための声かけ|終わりを予告するテクニック
私が発達科学コミュニケーション(発コミュ)で学んだのは、上手な提案のひとつである「予告する」というテクニックでした。
いきなり「もう終わり」ではなく、あらかじめ終わりを伝えておくのです。
例えば、
【時間で予告する】
「あと10分で終わろうね」
「時計が〇時になったらやめようね」
【回数で予告する】
「あと3回やったら片付けようね」
「あと2回だね」
こうして『終わり』を見える形にします。
すると子どもは、急に奪われたと感じにくくなります。
「あと〇分は遊べる」「あと〇回はできる」そう思えることで、提案を受け入れる心のゆとりが生まれます。
切り替えは、急に止めさせるものではなく、少しずつ心を移動させるもの。
予告することで、子どもは「もうすぐ終わりなんだ」と少しずつ心の準備ができます。
急に止められるよりも、自分で区切りをつけやすくなるため、結果としてバトルが減っていきました。

5.イライラせずにゲームを切り替えられる関係へ変わった親子
予告を取り入れてから、まず変わったのは私でした。
いきなり止めさせる必要がなくなり、私のイライラが減りました。
「どうせまたバトルになる」という身構えがなくなり、落ち着いて声をかけられるようになりました。
子どもも、以前のような怪訝な顔をせず、納得した表情で終われることが増えていきました。
劇的に変わったわけではありません。
でも、切り替えるまでの時間が少し早くなり、バトルになる回数が確実に減りました。
何より、「奪われて終わる」のではなく、「自分で区切って終われる」感覚が育ち始めたことが、一番大きな変化でした。
子どもによって変化のスピードは違いますが、「今日は自分で終われたね」と小さな成功を積み重ねることで、自分で切り替える力は少しずつ育っていきますよ。

執筆者:夏井 さや
発達科学コミュニケーション トレーナー





