チャレンジする前からすぐ諦める「諦め癖」が抜けない発達障害・グレーゾーンの子どもの行動力をUPする秘策とは?

チャレンジする前からすぐに諦めてしまう子どもの様子を心配しているママはいませんか?発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、失敗経験が多く、そのネガティブな記憶が残りやすい傾向があります。そのため「諦め癖」がついてしまうことも…。本記事では、子どもにポジティブな感情を残し、成功体験を増やす『褒め方のコツ』をご紹介します。
 
 

1.チャレンジする前からすぐ諦めてしまう子どもの様子にモヤモヤ…。

 
 
チャレンジする前から
 
 
「やりたくない…」
 
 
「僕(私)にはどうせ無理…」
 
 
すぐ諦めてしまうお子さんの様子を心配しているママはいませんか?
 
 
このままでいいのかな?
 
 
もう少しチャレンジして欲しいな。
 
 
このままでは「諦め癖」がついてしまうのでは…?
 
 
お子さんの将来を考えると、不安になってしまいますよね。
 
 
私の息子は、発達障害・グレーゾーンで、小学校3年生から支援学級に在籍しています。
 
 
そんな息子は新しいことやちょっと難しいなと思うことにチャレンジするのが大の苦手
 
 
学校生活においても、クラスに入ることができず、これまでも保健室登校や母子登校を続けながら、学校生活に慣れてきました。
 
 
これまでは通常学級に籍を置いていたのですが、発達障害・グレーゾーンの診断を受けたことをきっかけに、支援学級へ転籍。
 
 
転籍したことで安心して学校にも通えるようになりました。
 
 
支援級という安心できる居場所は見つかったものの、息子はいつも自分に自信がなく、やる前から「やりたくない」「僕にはできない」と活動には常に消極的でした。
 
 
このままでは、何もチャレンジしない子になるのではないか。
 
 
このままだと、諦め癖が抜けなくなってしまうのではないか。
 
 
やる前から諦めてしまう息子の様子に、私自身モヤモヤ…。
 
 
せっかく支援級という安心できる環境で生活ができるようになったのだから、少しは前向きにチャレンジできるようになってほしいとずっと思っていました。
 
 
やる気がでない
 
 
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2.子どもの「諦め癖」を治し、行動力をUPさせるためには…?

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、まだまだ脳の発達が未熟な状態にあります。
 
 
そのため
 
 
・状況や説明を理解できないことが多い
 
 
・理解ができても、行動に移すことができない
 
 
・感覚的にそもそも苦手な行動がある
 
 
・ネガティブな記憶を残しやすく、過去の失敗の経験がトラウマになっている
 
 
などの発達特性による難しさがあり、「諦め癖」がつきやすい傾向があります。
 
 
決して、わがままでチャレンジすることを諦めているわけではないことを、理解しておきましょう。
 
 
「諦め癖」を治し、子どもの行動力をUPさせるためには…
 
 
いつも近くにいる大人が、発達の特性を理解し、子どもにポジティブな感情を残す声かけをしていくことがとても効果的です。
 
 
たくさん褒めて、ポジティブな感情を記憶に残し、成功体験を増やしていくことで、子どもは安心してチャレンジする心の準備をすることができます
 
 
 
 

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3.成功体験を増やす『褒め方のコツ』

 
 
ここからは… 子どもにポジティブな感情を残し、成功体験を増やす『褒め方のコツ』をご紹介します。
 
 

◆スモールステップで成功体験を増やそう!

 
 
やる前から諦めてしまいそうな時、まずは子どもの思いを聞いてみましょう。
 
 
・どんなことに苦手さを感じているのか?
 
 
・どこまでだったらできそうか?
 
 
・何がすぐにできそうか?  
 
 
など
 
 
無理やりではなく、必ずできること、本人にとってほんのちょっと頑張ればできることを擦り合わせていくことが大事です。
 
 
そして、少しでも一歩を踏み出せた時は、細かいことにも注目して褒めてあげましょう。
 
 
挑戦したことを「できなかった」ではなく、「ここまでできた!」というポジティブな感情で終わらせてあげることがコツです。
 
 

◆褒められる量を増やそう!

 
 
成功体験を増やしていくためには、学校の先生や他のご家族との連携も重要です。
 
 
連絡帳や電話での学校への連絡の際は、ご家庭で頑張っていることを積極的に書いたり、伝え共有しましょう。
 
 
家庭ではママに褒めてもらえたことを、先生からも褒めてもらえるなんて、子どもにとってはとても嬉しいことです。
 
 
褒められる量も自然と2倍に!
 
 
さらにご主人やおじいちゃん、おばあちゃんにも報告しておくと、褒められる量は3倍、4倍…にも増えていきます。
 
 
褒めてもらった!できた!
 
 
というポジティブな成功体験を日頃から積み上げていくことで、子どもは自信を持ってチャレンジができるようになります。
 
 
やる気
 
 

4.成功体験を増やし、苦手なことにもチャレンジできるようになりました!

 
 
支援級に転籍した頃は、自信がなく活動に消極的な息子でしたが、ポジティブな感情を記憶に残す褒め方を実践していったことで、少しずつですが苦手なことにもチャレンジができるようになってきました。
 
 
何より学校の先生との連携の大切さを痛感しています。
 
 
家庭で息子ができるようになったこと、がんばっていたことを先生に伝えることを続けていると学校からも息子の頑張った様子を毎日伝えてくださるようになりました。
 
 
家に帰ってきて
 
 
「今日先生から、〇〇ができたって聞いたよ!がんばったね!」
 
 
と声をかけると、とても嬉しそうに学校であったことを話してくれるようにもなりました。
 
 
今はなかなかチャレンジができなくても、ポジティブな感情を残した成功体験を積むことができると、いつかはチャレンジができるようになります。
 
 
特に「諦め癖」がついている子どもには、無理にチャレンジさせることよりも、成功体験を積みポジティブな感情を残してあげることの方が先決です!
 
 
ぜひ、お子さんの成功体験を増やすことから始めてみましょう!
 
 
 
 
 
 
 
執筆者: 堀 このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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