気に入らないことがあると、壁を蹴る、髪の毛を引っ張っていた10歳Tくんがかんしゃくではなく、言葉で気持ちを伝えるようになったお話です。
1 息子の気持ちに配慮しながら、生活してました。
私の息子は、昔から、こだわりが強く、思い通りにいかないと泣いたり、怒ったりしていました。
その反面、おしゃべり大好きで、面白いことをいって家族を笑わせる子。
昆虫も大好きで、毎年、出窓を昆虫の飼育ケースでいっぱいにしています^^
幼稚園の遠足で持って帰ってきたカマキリの卵が孵化した時には、生きたエサ(アブラムシやバッタ、チョウ、セミな
ど)をとるために夏休み毎日本気の虫取りをして、小さなカマキリを成虫にまでしました。
そんな息子が、4年生の2月から学校への行きしぶり、学校の宿題をほとんどしなくなりました。
今年5月に検査の結果から自閉スペクトラム症(ASD)聴覚過敏があると診断されました。
精神面での安定を優先にするようにとアドバイスを受け、息子の精神面を安定させるためにストレスとなる学校の宿題は一切しなくなりました。
家では好きな本の読書、タブレットでYouTubeなどの視聴をしていました。
息子は、何か知的好奇心を満たすものがあると集中してしたりするのですが、そういう物がないとイライラしたり、つまらなそうにしたりすることがあり、待つことが苦手です。
聴覚過敏があり、学校のざわざわした環境が嫌いで、不本意にざわついた環境になると、イライラしてものを叩いたり、大きな声で叫んだりしてしまうこともあり、学校の授業にはほとんど参加できていませんでした。
去年の2月、学校への行きしぶりが始まった際は、イライラが学校でも家でもかなりひどかったです…
そのため、イライラをなくすため、息子のストレスになるもの(塾、学校の勉強)などを一気に排除し、日々の生活でも息子の気持ちに配慮しながら送ってきました。
2 学校に行けることが増えていき、苦手な音楽会も参加できました!
私は、息子の感情に振り回され続け、体力的にも精神的にも負担が重くなっていました。
困りごとがある度にクリニックや特別支援教室の先生に相談して
自分で脳科学的な側面を学び、自分で日々の対応を考えながら接していきたいと思い、受講を決意しました。
私が発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学ぶ前は、息子がイライラすることが多く、息子自身、自分の感情をどうしていいのか分からずにいっぱいいっぱいになっている様でした。
しかし、受講を開始し、声かけを変えていくと3日目に息子がパジャマをかごに入れました。
今までは、地雷がどこにあるかわからなく、お願いすることもままならなかったのに、息子が自分から動いてくれたことに驚きました!
色々な本を読んでも、子どもとどう関わっていいのかわからなかったのが、自信を持って、肯定したら、いいんだとということがわかりました。
そして、肯定することを続けていくと、学校に行けることが増えていき、苦手な音楽会も、特別支援教室の先生と一緒に鑑賞することで参加できました!
3 ギスギスしていた家庭に笑顔が戻りました。
先日は、感情が爆発する前に「疲れたから電話して欲しい」と先
少しずつ私以外の人にも自分の気持ちを言えるようになってきています。
出かける準備を自分ですることが出来、お手伝いもするようになりました。
すると、私が子どもの感情に振り回されていた日々から、子どもとどうやって接すればいいか分かるようになり、自分に自信が持てるようになりました。
発コミュを初めて、息子がイライラすることや兄弟のケンカが減り、ギスギスしていた家庭に笑顔が戻りました。
みんなが笑顔で過ごせることに本当に感謝しています。
4 自分の夢に向かってすすめるように応援したい!
これからは、息子が自分の思い通りにいかない時でも自分の感情をうまくコントロール出来るようになり、自分の夢に向かってすすめるように応援したいと思っています。
そのために、自分の気持ちを言葉で伝えること、イライラしてしまっても自分でコントロールして落ち着けるようになることを6年生までにマスターし、
集団生活の集大成!のお泊まりの修学旅行に行かせてあげたいと思っています。
お友達とおしゃべりしたり、遊んだりするのが好きな息子にクラスメイトと一緒に楽しい思い出を作って欲しい。
修学旅行に参加し成功体験にすることで自信を持てるようにしたい。
そのために、本人のしたいことをサポートしてくれるサードプレイス(フリースクール)なども活用して、得意なところを伸ばしながら、自信を持たせていきます。
それと、同時に学校では、まずは興味がある授業(図工、体育、調理実習など)に参加させます。
次に、クラスメイトと交流を持ち、興味がなかった学校の授業にも落ち着いて参加できる時間を増やし、徐々に教室で過ごせるようにしていきたいと思います。
お友達と一緒に集団で過ごすことが出来たら、きっともっと息子の自
自信がつけば、いろいろなことに前向きにチャレンジできるようになるはず、だから、私は息子が前向きにチャレンジできるように、これからも応援し続けます^^
TくんママのMさんにインタビューして記事にしました。
執筆者:神山彰子