賢いのに気難しく生きにくさを感じていると言われるギフテッド男子の生きにくさの原因とその生きにくさを解消し、自分らしく生きていくために必要な自己有用感の育て方がわかります。
1 すぐ諦めるギフテッド男子は自己有用感が足りてない?
こんな子いませんか?
できることがあるのに、自分への評価が低い。否定的な自分へのイメージを持っている。
挑戦することを嫌がる。失敗することを恐れる。
意欲がない。やる前からすぐに諦める。努力しない。
他人へ不信感を抱きやすく、助けを求めることができない。警戒心が強い。
ネガティブな感情に左右されやすく、ストレスに弱い、ちょっとしたことで挫けてしまう。
勉強しない、そもそも学校に行かない。
ここに当てはまるものが多いママは、要注意!
これ、自己有用感が低い子の特徴です!
自己有用感とは、自分の存在や行動が価値あるものであると認識する感覚のことを指して、自己肯定感や自己効力感とも関連していて、個人の精神的な健康や幸福感に大きく影響します。
実際にギフテッドのママ300人以上の相談にのり、100人以上のママにコミュニケーションの方法をお伝えして、わかったことは、自己有用感を育てることでギフテッドの子どもたちは、学校に行けるようになったり、自分を成長させるための挑戦を始めるということです。
実際に自己有用感を育て、自分のことを否定していた子がチャレンジする子になったストーリーは、こちらから読めます。
2 ギフテッドに自己有用感が育ちにくいその理由とは?
では、なぜ、できることもあるのに、ギフテッドの子どもたちは、自己有用感を下げてしまうことがあるのでしょうか?
それは、ギフテッド男子の完璧主義という特性にあります。
ギフテッドの子どもたちは、小さな頃からこうであるべきということをわかってしまいます。
例えば、小学1年生でお手本の通りに書くことを知っていて、それと同じように字を書こうとして、1つの字に30分かけて書くなんて子もいます。
特に、発達に凸凹があって、不器用さを持っている子は、理想と現実の差に自信を失ってしまい、僕はダメなやつだ、僕は役に立たない人間なんだと思ってしまうことがあります。
私の息子は、小学校に入学してから、学校の先生やお友達を敵のように感じて、学校を爆破してやる!と言って、不登校になりました。
すると、息子は、学校に行けない僕はダメな子だと感じるようになり、そのストレスから、癇癪を起こす、ゲームに依存し、家に引きこもる、そんな状態になりました。
けれども、「自己有用感」を育てることで息子は、学校に復帰できるようになり、やりたいことに挑戦する子になりました。
3 自己有用感を育てるにはどうするの?
では、どうやって、自己有用感を育てていけばいいのでしょうか?
自己有用感とは、人の役に立っているという感覚です。
なので、一番簡単な方法は、感謝を伝えることです。
けれども、完璧主義でできることが当たり前だと感じてしまうギフテッドの子のは、感謝を伝える時にも工夫します。
ポイントは2つ
①具体的に役に立った行動を言葉にします。
具体的にやってくれた行動を伝えることでどの行動が役にたつ行動だったのかが伝わります。
②ママの感情をセットで伝えます。
完璧主義で求めすぎてしまうぎふてっどの子には、ママにとって、やってくれたことが嬉しかった、楽しかったと言葉で気持ちを伝えることで役に立てていることが実感できるようになります。
なので、
①やってくれた行動+ありがとう+②ママの感情
の順番で伝えましょう。
自己有用感を育てることで自己肯定感が育つ土台ができ、自信が育ち、諦めずに前向きにチャレンジできる子に育っていきます。
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
ギフテッド男子の自己有用感の育て方を持って詳しく知りたい方は、こちら▼