高IQの子の立ち歩きは「落ち着きがない」だけじゃない!ADHDとの違いと見分け方

 
 

高IQの子どもが教室で立ち歩いたり、授業中に友だちにちょっかいを出したりすると、「落ち着きがない」「ADHDかも?」と見られがちです。けど、それはただの落ち着きのなさやふざけではありません。感情の脳の未熟さで起きていることがあるのです。この記事では、高IQの子が落ち着かない理由と、ADHDの立ち歩きとの違い、見分け方をお伝えします。

 
 

1.高I Qの子が立ち歩く理由とADHDの違い

 

高IQの子の立ち歩きは、感情の脳が不安をキャッチして動きに出ます

 

 

高IQの子は、頭の中で次々と考えが浮かび、体も動いてしまうことがあり、感情の脳が不安や緊張を強く感じ取ったとき、その気持ちをどう表したらいいかわからず、立ち歩きやちょっかいに出てしまうのです。

 

 

特に不登校を経験した後などは、自信や安心感がぐらついているため、感情の脳が過敏に反応しやすくなっています。

 

 

一方、ADHDの立ち歩きは、感情の脳の過敏さよりも、体を動かさずにいられない衝動が中心です。だから見分けること、そしてその理由に合わせたサポートをすることが大切なのです。





 
 

2.不登校から復帰したときに見えた子どものSOS

 

我が家の息子は、低学年の頃はきちんと座って授業を受けていました。

 

 

けど、小4で不登校を経験し、勇気を出して学校に戻ったとき、立ち歩きや友だちへのちょっかいが増えました。

 

 

私は最初、「落ち着きがなくなった…このままでは、クラスのみんなに嫌われて、居場所がなくなるのではないか?」と心配し、つい注意してしまいました。

 

 

けど、後で子どもの気持ちを聞くと、「ソワソワしちゃうんだ」「失敗したらどうしようって思ってた」と話してくれたのです。

 

 

そこから私は、注意するのではなく、理由を知ろうとする声かけをしていきました。すると、子どもは安心し、自分のペースを取り戻し始めたのです。





 
 

3.心のSOSを見逃さないために子どもの心に寄り添おう

 
子どもの「立ち歩き」や「ちょっかい」の原因は、心のSOSかもしれません。
 
 

低学年のうちはもちろん、年齢が上がっても不安や自信を失うと、こうした行動が出ることはあります。

 

 

だからこそ、「立ち歩きがある」「友達にちょっかいを出してしまう」これを問題行動と捉えずに、なぜ、こんな行動をしているのか?を考えてみてほしいと思います。




「落ち着きなさい!」ではなく、「どんなこと考えてているんだろう?」と観察してみてください。

 

 

不安の原因が見えてきたら、その不安が起きないように「予告」をしてあげてください。

 

 

例えば、今日の授業では、これをやるよ。教科書の何ページに書いてあるから、わからなかったら、ここをみてね。

 

 

わからなくても大丈夫、間違えても大丈夫、そのことに気づかせる声かけをしていきましょう。


 
最初は、こちらが気にしていないように見えますが、感情が暴れていなければ、しっかりと理解して、記憶ができる子たちです。

 

 

不安になった時に、その情報を思い出せるようになれば、安心できるようになっていき、問題行動は減っていきます。
 
 
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
 
 
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