ギフテッド男子の癇癪の原因は完璧主義にあった!ギフテッドの癇癪が根本的に解決した方法

 
 

ギフテッドが癇癪を起こす大きな原因の一つは、「完璧主義」にあります。しかし、完璧主義を強みにできれば、癇癪を減らし、挑戦し続けられる子に成長させることができます!

 
 

1.ギフテッドの完璧主義が癇癪につなが理由

 
ギフテッドの完璧主義が癇癪につながる理由は、3つあります。
 
 
 

① 100%できないと「ダメ」だと思ってしまう

ギフテッド男子は、何事にも高い基準を持っています。
そのため、少しのミスや思い通りにならないことがあると、「僕はダメだ…!」と極端に落ち込んだり、できない自分にイライラして、癇癪を起こしたり、八つ当たりしてしまうことがあるのです。

 

 

② 理想と現実のギャップに耐えられない

ギフテッドの子は、頭の中では完璧なイメージを作り上げています。
でも、それを実際にやろうとすると…

 

 

「思った通りにできない!!」となり、「こんなはずじゃなかった!」とパニックを起こすことがあります。

 

 

③ 失敗=否定されたと感じてしまう

ギフテッド男子は、自己肯定感が低くなるとプライドが高くなり、人一倍「認められたい」気持ちが強くなる傾向があります。

 


そのため、失敗すると「認めてもらえないのではないか?」と不安を感じ、感情がコントロールできなくなり、感情が爆発して、癇癪となるのです。

 

 

けれども、完璧にできない、今の自分を認められるようになり、周りに癇癪を起こしている理由を話して、助けてもらえば、完璧主義は、完璧なものを作り上げるためのパワーになります。

 

 

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2.3ヶ月で癇癪を起こして暴れていた子との言い合いバトルから解放されました!

 
小学生になり、些細なことで癇癪を起こし、怒って泣く、暴言を吐く、自分や相手を傷つける言動などの困り事が増え、相談に来たお母さんが3ヶ月で毎日の言い合いバトルから解放されました。

 

 

なぜ、こんな変化が起きたのか?それは、お母さんとの関係がよくなり、癇癪を起こした理由を教えてくれるようになったからです。

 

 

癇癪を起こした理由を知り、お子さんの捉え方をお母さんが修正してあげられたからです。

 

 

例えば、この子は、「疲れているから、宿題をやらなくていい。」この愛情からの言葉をお母さんは僕が傷ついてもいいと思っていると勘違いしていました。

 

 

わかりにくいと思うので、どんなことがあったのか、お母さんからの報告を公開します。

 

 

息子が学校でトラブルを起こして、帰ってきたときに、とにかく疲れただろうと思い、今日は宿題もやらなくていいから、おやつた食べて、テレビ見てゆっくり過ごそうねとやさしく声を掛けました。すると、息子は怒り始めたのです。

 

 

「宿題をやらなくていいなんて僕を苦しめたいのか!」と泣きながら、宿題を始めました。
 
 
「なんで!?どうしてそうなるの!?ママそんなこと思ってないよ!!」と言っても、息子は数々の暴言を浴びせてきました。
 
 
神山先生、助けて!と思いながら、我慢していると息子が話し始めたんです。
 
 
「宿題をやらなかったら、明日先生に怒られるじゃないか!先生に怒られたら僕は傷つくんだ!だから宿題をやらなくていいって事は僕を苦しめたいんだろう!」
 
 
驚きました。そういう意味だったなんて。
 
 
息子が宿題をやらなかった時、「やらなくていいけど、明日、先生に怒られるよ〜」と普段は軽く言っていました。
 
 
けれども、私の言葉を素直に聞いていたからこそ、傷付いていたんだと気づきました。
 
 
そして、いつも息子が話し始める前に、私は怒っていて息子の話を聞いていなかったんだなと気がつき、本当に今まで申し訳なかったと思い、本気で謝りました。
 
 
この報告が届いたのは、受講を開始されて、1ヶ月ほど立った時でした。
 
 
そこから、誤解が解け、この子はお母さんに自分の気持ちを少しずつ話し出しました。
 
 
そして、3ヶ月後には、毎日あった親子での言い合いバトルから解放され、イライラすることが減り、笑顔で過ごせることが増えました。
 
 
お母さんは、子どもとの関わりに自信が持てるようになり、先生や主人に、こういう時はこう対応して欲しいとお願いすることが出来るようになりました。
 
 
すると、息子くんだママ大好きだよ、ママの隣が一番安心するよと言ってくれるようになったのです。
 
 

 

 

3.学校で癇癪を起こして、問題児になっていた子が優しい子になりました

 
私自身、ギフテッド(2E)の息子の癇癪に振り回されていた母です。
 
 
当時は、息子がなぜ、癇癪を起こしているのか?まったくわからずに、その癇癪に振り回され、トラブルが起きれば、周りの人に誤ってばかりでした。
 
 
けれども、今では、息子が癇癪を起こすことはありません。
 
 
そして、当時を思い返して、思うことは、トラブルの原因は必ずしも、息子にあることばかりではなかったということです。
 
 
周りの人たちとのちょっとしたすれ違い、ミスコミュニケーションからトラブルが起きていただけでした。
 
 
だからこそ、このミスコミュニケーションが起きないようにしてママもお子さんも笑顔になってほしいと思っています。

 

 

 

 

4.完璧主義の子が癇癪を卒業する方法

 
完璧主義で癇癪を起こす子が癇癪から卒業するためには、自分の気持ちを伝えられるようになることです。
 
 
感情的にならずに気持ちを言葉にすることでミスコミュニケーションは防げます。
 
 

ミスコミュニケーションを減らし、誤解をなくすことで、そもそも癇癪を起こす必要がなくなります。

 

小学校で癇癪を起こして、問題児になっていた息子は、今、中学3年生になり、優しさがダダ漏れですと学校の先生に言われるまでになりました。

 

 

そして、苦手なことは人に頼りながら、自分の目標に向けて進めるようになりました。

 

 

執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー 神山彰子

 

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