どうせ僕なんて・・・自分を否定するギフテッド男子が前向きになるママのトーク術

才能があるはずなのに自分を否定するギフテッド男子が、なぜ、自分を否定するようになるのか?を解説し、自分を否定するではなく、前向きに才能を伸ばしていくためのママのトーク術をお伝えします。
 
 

相手の矛盾点を指摘したり、時には、高圧的な態度を取ることがあるのにちょっとしたことに落ち込み、自分を否定するような発言をするようになってしまう。

 

 

そんなお悩みありませんか?

 

 

IQが高いギフテッド男子が自分を否定するようになる理由は、2つあります。

 

 

1つ目は、ギフテッド男子の『完璧主義』という特性です。自分なりのできたという高い基準を持っていて、そこに達することができない自分はダメだと自分を否定するようになります。

 

 

また、自分を否定しているから、褒めてあげようと思っても自分でできていないと思っていることを褒められると「〇〇くんのが上手だもん!」「上手にできてない!」と怒り出すことがあります。

 

 

これは、うまくできていないのにおだてられていると感じて怒っているのです。

 

 

2つ目の理由は、周囲から5つの誤解を受けることです。

 

 

①「賢いのに、なぜ、これができないの?」

周りから賢さが見えるので「賢いのに、なんでこれができないの?」と言われてしまうことがあります。

特に、発達に凸凹があると不器用でうまくできないことがあります。

また、本人は頑張ってやろうとしていたり、一生懸命にやっているのに、その苦手さを理解されずに練習すればいいのに、なんで賢いのにやらないの?怠けているの?と誤解されてしまい、怠け者の僕はダメな子だと思うようになります。

 

②変わっているから協調性がない。

同じ学年の子どもたちと違ったところに興味を持ったり、独自の考え方やこだわりがあるため、集団行動に馴染めないことがあります。

 

 

すると、協調性がない、変わっていると誤解されてしまうことがあり、周囲から孤立したり、理解してもらえないかもしれないと不安になり、友達を作ることが難しく感じることがあります。

 

 

そして、周囲に馴染むことができない自分はダメだと自分を否定するようになります。

 

③「怠けている」「努力していない」

好きなことへの集中力が高く、習得が早いけれども、興味がないことにはなかなか取り組めないので、周りから見ると「怠けている」「努力していない」と思われてしまいます。

 

 

特に発達に凸凹があり、感情をコントロールすることが苦手だとやらなければいけないことは、わかっていても取り組むことができません。

 

 

気持ちを切り替えて、やろうとしているのに「〇〇ができるからって、他ができないでは、ダメなんだぞ!」

 

 

なんて、否定されてしまうこともあり、自分でもできていないことがわかっているからこそ、自分はダメだと思ってしまいます。

 

 

④「生意気だ」「自分勝手だ」

ギフテッドの子どもたちは、論理的に考えることが得意だったり、子どもらしくない発言をするため、大人や教師、周りの子どもたちには、知ったかぶりをしている、マウントをとってくると誤解され、「生意気だ!」と言われてしまうことがあります。

 

 

また、こだわりが強く、納得しないと動けないので周りからはマイペースにみえ、「自分勝手だ!」と言われてしまうことがあります。

 

すると、「周囲に受け入れられていない」と孤立感を高まります。

 

 

⑤周囲と違うから浮いているから

ギフテッドの子どもたちは、周りの子どもたちと興味の先が違ったり、遊び方が違っていたりするため、一緒に遊ぶことが難しいことがあります。

 

 

同じことが一緒にできないことで「浮いている」「理解できない」と思われてしまうこともあり、一緒に遊びたいと思っていないのではないか?と誤解され、遊ぶことが少なくなると孤独感が強くなり、自分を否定しやすくなります。

 

けれども、人と関わる力を身につけることで、人との関わりの中で自分の価値を再確認し、自己肯定感を取り戻すことができます。

 

 

そして、周りから得られるフィードバックや共感が、彼らの心に届き、今のままでも「自分は役に立てるんだ」「自分にもできる」という自信へとつながり、前向きに進むことができるようになります。




 
 
 

2 僕には友達はいない!と言ったギフテッド(2E)の息子が人と関わることで前向きに進む子になりました

 

私の息子は、小さな頃から、好奇心旺盛で人が好きな子でした。

 

 

そんな子が小学生になると連絡帳を書かない、ノートを書かない、下校中に生意気だ、自分勝手だと言われて、トラブルを起こす、一緒に遊んでいたはずがいつの間にかにひとりぼっち。。。

 

 

トラブルが起きるようになっていきました。

 

 

そして、小学4年生の冬「友達はいない!」「学校を爆破してやる!」と不登校になりました。

 

 

当時の息子、決して、友達がいなかったわけではありません。

 

 

学校帰りに一緒に習い事に行く友達がいたんです。

 

 

なぜ、こんな風に言ったのか?

 

 

それは、息子は、自分の孤立感を伝えたかったんだと思います。つらい想いをそう伝えていたんです。

 

 

当時の息子は、遊びに誘っても何に誘っても「僕はいい・・・。」何を言っても「フン!」「フン!」と」怒りを表すばかり、ゲームにハマり、ゲームを取り上げるとハンガーストライキ、寝ている隙にゲームを探し回る昼夜逆転の状態でした。

 

 

この時、私も家族も息子自身も息子の才能を信じることなんてできませんでした。

 

 

けれども、学校に行かなければならないという常識を一旦捨て、穏やかな関係、信頼できる関係を築いていきました。

 

 

すると、息子の家族との関わりかたが変わりました。お手伝いをしたり、素直に話を聞けるようになっていきました。そのことを家族からの褒められることで、今の自分でも自分には価値ある存在なんだと感じ始めました。

 

 

すると、息子は外に行けるようになり、友達の中に戻っていき、友達が言った、「〇〇も学校に来たらいいのに^^一緒に学校で〇〇やろうぜ!」の言葉から学校に復帰していきました。

 

 

そして、運動会や修学旅行を経験し、表面的な付き合いだけではなく、協力し合うことが必要な場面で自分や相手のやいところを認め合えるようになりました。

 

 

すると、息子は、やりたいことを口にして、それに前向きに挑戦していくようになりました。

 

 

もちろん、今でも、何かに挑戦する時には、僕には無理だよ、って言うときもあります。

 

 

けれども、私が「そっか〜。それできたら、すごいと思うんだけどね。やるかどうかは別として、どうやったらできるかな?」と声をかけられると「ブツブツブツ・・・。こうやったら、できるかも?講こうしたら、どうかな?」と口にします。

 

 

そして、「じゃあ、やってみよー^^」の私の言葉に背中を押され、挑戦するようになりました。

 

 

 

 

3 孤立させないことがやる気がある子に育つコツ!

 

ギフテッド男子は、孤立する時間が長くなればなるほど、自分を否定することが強くなっていきます。

 

 

不登校が長くなると、僕には生産性がない、生きている意味がないと言い出す子もいます。

 

 

そして、自己否定が深まると、こんな僕ではやったって、無理!やる気や挑戦心を持つことが困難になっていきます。


孤立して、自分を否定する時間を短くすることがやる気がある子が育つ秘訣です。

 

 

 
 

4 ネガティブな感情に巻き込まれないママのトーク術

 
では、自己否定している子にどう対応したらいいのでしょうか?
 
 
ついつい、我が子が自己否定していると「そんなこと言わないで!」「そんなことないよ!あなたはいい子だよ。」と言いたくなります。
 
 
けれども、感情的に反応していては、子どもはそのネガティブな感情からは抜け出せません。
 
 
親子で感情に巻き込み合うだけです。そんなこと言わないで!と怒っても、そんなこと言わせてしまうママでごめんね、と伝えてもそうだ!ママが悪いんだ!と責任転嫁されて終わりです。
 
 
 
なので、ネガティブな言葉は受け流す・反応しないことが大切です。

 

 

なぜなら、ネガティブ感情は、刺激が強い分、それをきっかけに現実を変えるを起こしやすいという利点もありますし、ネガティブはいけないとネガティブに考える自分はダメだと自分を否定することにつながるからです。

 

 

なので、ネガティブな感情は取り合わない。

 

 

「そう思うんだね。話してくれてありがとう。」と伝えて、今できていることに目を向けて、「そういえば、最近、〇〇できるようになったよね。」

 

 

できているところを言語化して脳にプラスの記憶を届けてくださいね^^

 

 

 

執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー神山彰子

 

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