大雨のニュースやコロナのニュース、不安な情報が飛び交う今だからこそ、不安なニュースで不安になっている子の不安な気持ちを和らげる方法をお伝えします。
1.ギフテッド男子は、ニュースの情報で不安になります。
今年の夏は、大雨の情報、コロナの情報、不安が高まるようなニュースがあふれていますが、ニュースを見て、不安になっている子はいませんか?
お子さんは、なぜ、他の子が気にしないようなニュースを見て、不安になるのかを知っていますか?
不安になる原因は、危機管理能力の高さにあります。
どういうことかと説明すると…
聞いて理解する力の強い子は、ニュースから聞こえる音声や雰囲気から、何か良くないことが起こっていることを理解してしまいます。
だから、根本的な部分から不安を和らげてあげると同時にきちんと状況を理解できたことを褒めてあげてくださいね。
なぜ、不安を和らげるだけでなく、状況を理解できたことを褒めて欲しいかというと、これは、自分の身を守る上で重要な力だからです。
状況を把握し、危険があれば、その場から逃げる。生きていくうえで大切なことですよね。
だから、しっかりと褒めて、この危機管理能力を育ててあげて欲しいのです。
2.気持ちを認めながら、不安を和らげましょう♪
危機管理能力が高いのは、良いことなんですが、何でも、不安になってしまうのは、つらいですよね。
だから、不安がっている子は、不安を和らげて、落ち着かせてあげることが必要になります。
では、なぜ、お子さんは不安になっているのでしょう?
それは、ニュースの情報が身近で起きているものなのか、身近で起きていることなのか?遠くで起きているなのかまで、判断することはできないからです。
だから、自分に危険が迫っているかもしれないと思って、不安になってしまうのです。
3.ギフテッド男子の不安を和らげるには?
きちんと情報を把握できずに不安になっている子に対して、皆さんはどのように対応しますか?
ニュースを見て不安になるなら、ニュースを見ないようにさせる。
そんな風に不安な気持ちに蓋をしていませんか?
その対応は、オススメしません。
なぜかというと、その時は、気持ちを切り替えられるかも知れませんが、根本的な不安が取り除かれていないので、次に似たシチュエーションにったときに不安な気持ちが戻ってきてしまうからです。
では、どのように対応してあげればいいのでしょう?
それは、お子さんの不安な気持ちを認め、
「お母さんも不安だよ。」と共感してあげた上でどうすればいいのかを納得がいくまで話し合うことです。
例えば、
大雨で洪水発生!のニュースを見た場合
母:「こんなことが起きているところもあるんだね…」
子:「怖い。」
母:「そうだね。お母さんも怖い(共感)よ。」
「けど、ここは○○だから安心だね。」
ときちんと状況を説明し、私たちがいるところは、安心だよ。
と伝えて安心できるようにしてあげてください。
お子さんが安心した様子を見せたら、ここから、さらに安心感と生きる力が育つように一工夫します♪
例えば、
・洪水が起きるかもしれない状況って、どんな時?
・洪水が起こりやすい場所って、どんな所?
・洪水が起きそうな時にやった方がいいことは?
など、クイズ形式で質問していきます。
このクイズでお子さんは、洪水への対処法を学ぶと共にお母さんは、危険な時の対処法を知っている。
お母さんといれば、危険はない。大丈夫だと安心できるようになります。
不安な気持ちを否定するのではなく、その気持ちを認め、共感し、危険な時の対処法を一緒に考えてあげてくださいね♪
発達コミュニケーショントレーナー 神山彰子