ギフテッド男子は、ちょっとした一言に傷ついたり、怒り出したり、とっても繊細なギフテッド男子がストレス耐性をつけるために必要なことをお伝えします^^
1 繊細なギフテッド(2E)男子に必要なストレス耐性
ギフテッド男子は、繊細で感受性が豊かな反面、ちょっとした一言に傷付いたり、起こり出したり、小さな刺激に過剰に反応しがちです。
感受性が豊かなことはいいことなのですが・・・。
感情がジェットコースターのように上がり下がりするのは、本人も辛いし、周りの人たちも振り回されてしまって、大変なんです。
なのでストレス耐性をつけ、その繊細さに自分も周りも振り回されないためには、脳を鍛えることが必要です。
2 人間の脳とストレス反応の仕組み
人間の脳が発達した時代は、どんな時代だと思いますか?
答えは、人間が猿から進化し、脳が発達したのは、何万年も続いた狩猟をしていた時代です。
この時代は、危険(異常)=命の危険につながります。
なので、危険を感じたときにいち早く逃げる、もしくは、戦うことをしなければいけません。
この逃げる・戦う準備をするのは、脳の偏桃体と言う部分です。
脳の偏桃体が危険を感じたときにストレス反応を引き起こし、逃げるか戦うかの準備をします。
しかし、ストレス状態が長く続くと、パニックを引き起こす危険性があります。
これを防ぐために、海馬と前頭葉が偏桃体の暴走を止め、冷静に判断する役割を果たします。
そこで、パニックを起こさないように記憶をつかさどる海馬と物事を分析する前頭葉が働きだし、偏桃体の暴走を止めてくれます。
例えば、上から、何かが落ちてきた!
偏桃体が騒ぎ出し、心臓がドキドキ!逃げる?戦う?
そんな時に、よく見たら、木の枝だった…(記憶を探り、木の枝の情報から判断)
木の枝だったら、危険はないな(分析)
安全であることが確認的ることで偏桃体の警報が収まります。
3 ギフテッド(2E)男子の繊細さと脳の働き
ギフテッド(2E)男子は、非常に敏感で小さな危険にも過剰に反応しやすい特徴があります。
この過剰反応のために繊細な彼らはストレスを感じやすく、感情的に不安定になることがあります。
繊細さは良い面でもありますが、このままでは日常生活に悪い影響を与えかねません。
なので、この過剰反応に振り回されないようになる方法をこちらの記事でお伝えしています。
過度激動についての記事は、こちら▼
けれども、そもそも感情が暴走している状態は辛いものです。
なので、感情が暴走することを減らしてあげるために海馬と前頭葉を育ててあげることが必要です。
では、海馬と前頭葉を育てるには、どうしたらいいでしょう?
それは、運動をすることです。
運動をすると「BDNF(脳由来神経栄養因子)」というたんぱく質が分泌されます。
これが、海馬の神経細胞が生成・発達するうえで不可欠な栄養素だということも研究によってわかってますし、
身体を動かすことで脳が刺激される、血流が改善されて、脳に栄養と酸素がいきわたる、つまり、活性化されて脳が育ちます。
じゃあ、運動しよう!ってなるのですが…
実は、運動することが苦手なギフテッド男子も多いです。
そこで、提案したいのが…机の上から飛び出した、体験学習です。
運動って言われると、スポーツを思いだすのですが、運動とは、身体を動かすことなのです。
だから、とにかく、身体を動かせば、OK!
だから、実際に行って見ることで身体を動かすことになります。
考えることが大好きなギフテッド男子は、知的好奇心が刺激されそうな活動にのって気安い!
出かけて、動き回って、脳が発達すると感情をコントロールできるようになってきますよ♪
執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー神山彰子