付き添い登校に疲れた。それでも娘を置いて帰れなかった
毎日、子どもと一緒に学校へ行き、教室で何時間も付き添う。
「付き添い登校、もう疲れた…」
そう思っていても、不安そうなわが子を見ると、置いて帰ることもできず、親も葛藤しますよね。
この記事では、一日中付き添い登校をしていた私が、子どもの不安に寄り添いながら少しずつ付き添う時間を減らし、ひとり登校を叶えた方法をお伝えします。

私も娘が1年生のとき、入学初日から付き添い登校をしていました。
私がいないと一人で教室に入ることができない娘でした。
そんな娘を学校に行かせるために、私も一緒に学校で過ごす毎日。
担任の先生に気を遣い、たまに忘れ物を届けに来る他の保護者からの視線も痛く感じていました。
そして何より苦しかったのは、
「このままずっと付き添い登校が続いたらどうしよう」
という不安でした。
一人で学校に行けるようになってほしい。
だけど、不安そうな娘を置いて帰ることもできない。
「このまま一人で行けなかったら、この子の将来はどうなるんだろう」
と、娘の将来まで不安になっていました。
そんな私が、「少し離れる」ことから始めたことで、付き添い登校をやめることができたのです。
私が気づいたのは、娘は学校にいる間、すべての場面で私が必要だったわけではないということでした。
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「ママがいないと何もできない?」学校で不安が強くなる理由
付き添い登校が続いている子には、こんな特徴が見られることがあります。
・初めての場所では、ママのそばから離れようとしない
・「今日はいつもと違う」とわかると、何度も「次は何するの?」「そのあとは?」と確認する
・行事や席替えなど普段と違うことがある日は、朝から「行きたくない」と言う
このように、初めてのことやいつもと違うこと、この先どうなるかわからない場面で、不安が強くなる子がいます。
こうした「環境不安」が強い子にとって、学校は不安を感じやすい場面が多い場所でもあります。
特に小学1年生の学校生活は、初めて経験することの連続です。授業や休み時間など時間によってやることが変わったり、予定通りに進まなかったりすることもあります。
そのため、「初めてのこと」や「次に何をするのかわからないこと」が重なると、不安が強くなり、安心できる存在であるママから離れにくくなることがあるのです。

だけど、ここで大切なのは、
「ママから離れられない=学校にいる間ずっとママが必要」ではない
ということです。
たとえば、
「教室で一人で過ごすのはまだ不安」 だけど、
「一人で手を洗いに行くことはできる」
ということがあります。
「この子はママがいないと何もできない」と学校生活をひとまとまりにして見るのではなく、
「どの場面なら、一人でできそう?」
と、学校生活を場面ごとに分けて考えてみます。
すると、今まで気づかなかった「ママがいなくてもできていること」が見つかることがあります。
環境不安の子に必要なのは、いきなり一人で学校生活を送ることではありません。
まずは、すでに一人でできていることや、「これならできそう」という小さな場面を見つけることです。
その小さな「できた!」を積み重ねることで、
「ママと離れても大丈夫だった」
という自信につながり、一人でできる場面を少しずつ増やしていくことができます。
そのために使うのが、次に紹介するスモールステップです。
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いきなり一人にしない!「少し離れる」スモールステップ
環境不安の子に取り入れたいのは、一人でできていることから、少しずつできることを増やしていくスモールステップです。
まず学校の中で、数分ママと離れるところから始めてみましょう。
スモールステップは、目標を子どもが「これならできそう」と思えるところまで小さくします。
「学校の中で一人で手を洗いに行く」
「ママと数分だけ離れる」
など、その子ができそうなところから始めます。
不安をなくそうとするより、「できた」を少しずつ積み重ねることが大切です。
スモールステップで「できた」を増やすときのポイントは、完全にできた結果だけを見るのではなく、そこまでの過程にも目を向けることです。
たとえば最後まで一人でできなかったとしても
「一人で手洗い場まで行けたね」
「さっきより少し長くママと離れられたね」
と、途中までできたことを見つけます。
「できた・できなかった」の二択ではなく、挑戦している途中にも小さな「できた」はあります。

「やってみようと思ったんだね」
「挑戦しようと思う気持ちが素敵だよ」
その肯定の声掛けが次の挑戦につながっていきます。
「来週から一人で大丈夫」付き添い登校を卒業できた娘の変化
うちの環境不安の娘の場合は、5月からスモールステップを始めました。
最初は一人で手を洗いに行くところから挑戦しました。
次はトイレ、隣の教室などと、学校内で離れても安心できる場所を増やしていきました。
何度か繰り返して慣れてきたら、帰りの会から私と離れる挑戦に進みました。
次は、5時間目から私と離れる。
その次は、昼休みから離れる。
というように、少しずつ離れる時間を延ばしていきました。
そして最後、朝の会だけになった時、
「来週からは一人で大丈夫」
と娘が言い、付き添い登校を卒業することができました。

付き添い登校は、ある日突然終わるものではありません。
小さな「できた」を積み重ねたことで、娘は自分から「一人で大丈夫」と言えるようになったのです。
大切なのは、無理にママから離すことではありません。
小さな「できた」を積み重ねながら、「ママと離れても大丈夫」と子ども自身が思える経験を増やしていくことです。
一人でできることが増えていけば、ママが付き添う時間も少しずつ減らしていくことができます。
「付き添い登校に疲れた」と思っていたら、いきなり一人で登校することを目指さず、まずはお子さんができそうな「少し離れる」から始めてみてくださいね。
▼繊細な子の付き添い登校が長引いている時の対応方法はこちら▼
付き添い登校に疲れたママのよくある質問(Q&A)
A:いきなり付き添い登校をやめる必要はありません。
ママと離れることに強い不安がある子にとって、急に一人で登校することは大きな負担になることがあります。
まずは学校の中で数分離れるなど、子どもが「これならできそう」と思える小さな一歩から始めていきましょう。
A:まずは「少し離れる」ことから始めます。
いきなり一人で登校することを目標にせず、「一人で手を洗いに行く」「ママと数分離れる」など、できそうなことから始めます。
小さな「できた」を積み重ねることで、少しずつママと離れられる時間や場所を増やしていきます。
A:期間だけで決めるのではなく、子どもの様子を見ながら進めることが大切です。
「○月までにやめる」と急ぐのではなく、「ママと少し離れても大丈夫だった」という経験を積み重ねていきます。
子どもができるようになったことを見ながら、次のスモールステップへ進んでいきましょう。
A:無理に背中を押すより、できそうな一歩を作ることが大切です。
不安が強い子に「一人で行ってみよう」と求めても、すぐには動けないことがあります。
「これならできそう」と思える目標まで小さくして、挑戦しようとした気持ちや「できた」を肯定することが、次の一歩につながります。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
川澄みさ





