先生に「ぶっとばす」と言ってしまう不安の強い子
家では怒りっぽいけど、外では落ち着いて過ごすタイプなのに、
- 不安が強まると暴言を吐く
- 攻撃的な態度になる
そんなお子さんはいませんか?
外ではいい子なのに家では癇癪が出る子は、予期せぬ不安な出来事で外でも感情的になる場合もあります。
先生や友達など相手がいる場合には、「傷つけてしまった」「失礼な事をしてしまった」と、子どもやママ自身を責めてしまいますよね。
我が家の小学1年生の息子は、不登校なのですが時々別室登校をしています。
慣れないうちは暴言を吐くことがありました。
- 慣れない先生に「おはようございます」と言われ、「ぶっとばす」と言う
- 校長先生に「もう少し学校にいられる?○○一緒にやろうか」と言われて、「ぶっとばす」と返す
いきなり先生に「ぶっとばす!」と言う息子に、驚きと申し訳なさで頭が混乱したのを覚えています。
家では癇癪も多いし、乱暴な言葉を使う事もあるけど、外ではおだやかな子だったのに…と息子の事が理解できず焦りました。
ママは、子どもが外で失礼な事をすると、育て方が良くないんだと自分自身を責めてしまいますよね。
実は、この「暴言を吐く」「乱暴な態度をとる」等の行動は、繰り返すと習慣化していきます。
暴言の習慣化を断ち切るために、今すぐ対応が必要です。
この記事では、暴言を吐く子どもの心理と暴言を習慣にしない対応をお伝えします。
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暴言を吐く子どもの心理とは?
暴言を吐く子どもの心理には、「自分のテリトリーを傷つけられた」と感じ、自分を守るために攻撃的な態度をとるという側面があります。
不安が強い子に多い特性です。
テリトリーとは、自分の大切にしている領域です。
- 人との距離感
- 自分の持ち物
- 自分が座っている場所
- 自分が楽しんでいる時間
また、予測できないことや、知らない人との関わりに対しても、強い不安を感じやすく、「こわい!この先何か言われるのかもしれない!」と自分を守るための攻撃をすることがあります。
決して相手を「傷つけよう」と思っているわけではありません。
息子の場合、慣れない先生に次の活動に誘われたとき、
「何をするの?わからない!僕にはうまくできないかもしれない!」
と不安に感じていたのでしょう。
それでも断ることができず、「ぶっとばす」と言ってしまっていました。
このように、「言葉で断る」「説明する」ことができず、攻撃的な行動や暴言で自分を守ることを覚えてしまっているのです。
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外での暴言や攻撃的な行動を減らすためにできること
不安から暴言を吐くことを繰り返さないために、お家でできる事は2つです。
(1)学校・園などに特性を説明する
「防御的な攻撃」は、相手が悪いか自分の子が悪いかと原因探しをするのではなく、「テリトリーを傷つけてしまったんだ」と考えた方が、事態が収束しやすいです。
私は、スクールカウンセラーさんに暴言を言ってしまう息子の特性をお伝えしました。
すると、スクールカウンセラーさんは、「それは学校側が彼が不安になる事を理解して、行動を変えた方が良いですね。」と言ってくれました。
- 慣れない先生に挨拶されたり、何かに誘われるとその後の予測ができず、強い言葉を言ってしまいます。
- あいさつは、会釈程度にお願いします。
これらの事を、先生全体に共有してくださいました。
息子に何かを誘うのは、特定の先生にすることも決めてくれました。
子どもの特性と先生達にして欲しい対応をセットで伝えるのがポイントです。
(2)子どもに他の行動を教える
子どもが落ち着いている時に、「ぶっとばす」と言った出来事を振り返りました。
息子の気持ちは、「女の先生が嫌いなんだ」とのこと。
おそらく、保育園で怒られたネガティブな経験が残っているのが原因です。
そこで、子どもとふざけながら「あいさつコント」をやりました。
私が先生役になり、息子にあいさつをします。
息子が「ぶっとばす!」と言うと、「えっ…」と悲しむようなリアクションを取ります。
そして、「ぶっとばす!はこわいって思うな〜!あいさつはしなくてもいいから、顔を見るとか、頭をペコリとかでお願い!」と明るく伝えました。
すると息子はふざけながら、暴言以外の色々なリアクションをして遊んでいました。
不安からくる暴言を吐いてしまう子は、「○○の時は□□する」という行動パターンを学ぶことで、適切な行動をとれるようになる側面があります。
我が家ではトレーニングのように学ぶのではなく、お笑いコントのようにした事で、説教くさくなく、息子も素直に聞いてくれました。
ちなみに、子どもが落ち着いている時にやる!のがポイントです。
暴言を吐いた直後にこの話をしても、感情的になっているのでママの話は全く聞き耳を持たず、余計にエスカレートしてしまいます。
大変化!学校で暴言を吐かなくなった!
スクールカウンセラーさんに相談後、学校の先生方の対応が明らかに変化しました。
それまで、不登校の息子によかれと思って積極的に声をかけてくれていた先生も、ほどよい距離で会釈程度の関わりにしてくれました。
私は息子のいないところで、「以前乱暴な言葉を言ってしまいすみません。いつもありがとうございます。」など先生と会話をするようにしました。
息子も、先生にも慣れてきて、咄嗟の暴言を吐くことは全くなくなりました。
さらに、以前暴言を吐いてしまった先生にも「さようなら~」と挨拶ができるようになりました!
暴言が出ている学校や園に、子どものテリトリーを守る対応をお伝えすること。
ママとの会話で、暴言以外の言葉や行動を体験すること。
ぜひためしてみてくださいね。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
松原みのり