小学生がご飯を食べない!毎日の食事にイライラしていました
せっかく子どものことを考えて一生懸命に作ったご飯なのに、
「こんなの食べたくない!」
「食べるものがない!」
と言われる。
「せっかく作ったのに、どうして食べてくれないの?」
「もう少しくらい食べてよ!」
と親もイライラしてしまいますよね。
この記事では、小学生の子どもがご飯を食べない理由と、食事のたびに親子でイライラしてしまう悪循環から抜け出し、穏やかに食事を楽しめるようになったわが家の関わり方をお伝えします。
我が家には、偏食の長女がいます。
小学校低学年の頃、お腹が空くと「ご飯はまだ?」と怒り出し、慌てて準備をしても、
「好きなものがない」
「これだけ?食べるのない!」
と、ほぼ毎日のように癇癪を起こしていました。
海苔の上にご飯と塩昆布をのせた一口サイズのご飯を毎日のように食べたがり、
まだ幼い下の子の対応で作るのが間に合わないと、叫んで怒ることもありました。

私にとって、毎日の食事は一番ストレスを感じる時間でした。
「今日は怒らないかな」
「これなら食べてくれるかな」
と娘の癇癪におびえ、機嫌を取るように接していました。
「栄養のあるものをちゃんと食べてほしい」という焦りもあり、「食べるものがない!」と言われると、自分の頑張りまで否定されたように感じてイライラしていました。
そして娘が怒ると、私もその感情に巻き込まれ、
「出されたものが食べられないんだったら、もう食べなくていい!」
と怒鳴ってしまうことも。
すると娘の癇癪はさらにひどくなり、お皿をひっくり返したり、私に手や足が出たりして、親子バトルになる悪循環を繰り返していました。
私はずっと、
「どうしたら、この子はちゃんとご飯を食べてくれるんだろう?」
と考えていました。
けれど必要だったのは、食べさせる方法を探すことだけではありませんでした。
「なぜ娘は食べられないのか。そして、なぜ食事のたびに親子でイライラしてしまうのか」
そこを知ることから、わが家の食事は変わり始めたのです。
小学生がご飯を食べないのには理由がある
小学生の子どもがご飯を食べないと、
「好き嫌いばかりして」
「わがままを言っているだけじゃない?」
と思ってしまうことがあります。
けれど、子どもが食べない背景には、その子なりの「食べにくさ」が隠れていることがあります。
味・匂い・食感を強く感じている
子どもの中には、味や匂い、食感などを敏感に感じる子がいます。
大人にはそれほど気にならない酸味や苦味でも、子どもにとっては強く感じられ、食べることが難しい場合があります。
娘の場合は、スムージーなどのザラザラした食感や、あんかけのドロドロした食感が苦手でした。
匂いが気になって食べられないこともあります。
親から見ると、
「一口くらい食べればいいのに」
と思うものでも、子どもにとっては本当に食べにくいものだったのです。

嫌な気持ちをうまく言葉にできない
小学生でも、
「この食感が嫌」
「この匂いが苦手」
「こうしてほしい」
という自分の気持ちを、うまく言葉にできないことがあります。
特にお腹が空いてイライラしているときには、気持ちを落ち着かせたり、自分が何に困っているのかを伝えたりすることが難しくなります。
娘も、
「食べるものがない!」
と怒っていましたが、本当に何も食べるものがなかったわけではありません。
自分の思うようにならない嫌な気持ちをうまく伝えられず、怒りや癇癪として表していたのです。
だから、「食べない=わがまま」と決めつけるのではなく、
「この子は何が食べにくいんだろう?」
「何に困っているんだろう?」
と、子どもの行動の奥を見ることが大切です。
食べない娘の癇癪に私まで巻き込まれていました
娘の食べられない理由が分かってきても、もう一つ私が変える必要があることがありました。
それは、娘が怒ったときに、私まで一緒に感情的になっていたことです。
娘はもともと不安を感じやすく、自分の思い通りにならないことが起きると、その不安や嫌な気持ちが怒りや癇癪として表れることがありました。
食事の場面でも、
「食べたいものがない」
「すぐに食べたいのに出てこない」
「苦手なものがある」
など、自分の思い通りにならないことがあると気持ちが大きく崩れていました。
一方の私は、
「ちゃんと食べさせなきゃ」
「栄養をとらせなきゃ」
「せっかく作ったんだから食べてほしい」
と思っています。
だから娘が食べずに怒ると、放っておくことができませんでした。
なんとか食べさせようとする。
娘はさらに怒る。
その怒りを見て、私もイライラする。
そして強い言葉で叱ってしまう。
すると娘の不安や怒りはさらに大きくなり、癇癪も激しくなる。
娘の不安や怒りに私まで巻き込まれることで、親子で感情を大きくしていたのです。

「ご飯を食べないから、私はイライラする」
と思っていました。
けれど実際には、食べないことへの心配や焦りがあるところに娘の怒りがぶつかり、私までその感情に巻き込まれていたのです。
この悪循環に気づいたことで、私は「どうやって食べさせるか」だけではなく、娘が怒ったときの自分の関わり方を変えることにしました。
ご飯を食べない子どもにイライラしたときに変えた2つの対応
子どもの癇癪に巻き込まれない
まず変えたのは、娘が怒ったときに私まで一緒に怒らないことです。
娘が癇癪を起こしている最中は、何を言ってもさらに怒りが大きくなってしまいます。
そこで、危険なことがない限りは、すぐに言い聞かせたり食べさせたりしようとせず、まず娘が落ち着くのを待つようにしました。
そして落ち着いてから、
「お腹が空いちゃってイライラしたんだね」
「好きなものが少なくて嫌になっちゃったかな」
と、娘の気持ちを言葉にしました。
娘が怒っているからといって、私まで怒る必要はありません。
まず私が巻き込まれないことで、親子で感情を大きくする悪循環を止めるようにしました。
食べられないものより「できていること」に注目する
もう一つ変えたのは、食べられないものばかりを見るのをやめたことです。
以前の私は、
「これを食べていない」
「野菜を残している」
「もっと食べてほしい」
と、できていないことばかり気にしていました。
そこで、食べられなかったものについては何度も言わず、食べられたものに注目するようにしました。
「〇〇食べられたね!」
「これ食べてくれてうれしいな」
と伝えます。
一口食べられた。
自分から食べ始めた。
落ち着いて座っていられた。
そんな小さな「できた」を見つけて伝えるようにしました。

親子で穏やかに食事を楽しめるようになりました
このような対応を続けていると、気がついたときには、食事中に娘が癇癪を起こすことがなくなっていました。
毎日のように作っていた一口サイズの塩昆布入り海苔ご飯も、作らなくても平気になりました。
そして娘の方から、
「これ、食べられたよ!」と自慢げに見せてくれたり、
「これ、おいしいよ」と伝えてくれるようになりました。
以前の私は、
「どうしたらもっと食べてくれるんだろう」
ということばかり考えていました。
けれど、娘には娘なりの食べられない理由がありました。
さらに、娘が思うように食べないことへの焦りから、娘の不安や怒りに私まで巻き込まれ、親子で食事を苦しい時間にしていたことにも気づきました。

小学生の子どもがご飯を食べないと、
「栄養は大丈夫かな」
「ちゃんと食べさせなきゃ」
と心配になりますよね。
そんなときは、「食べない」という行動だけではなく、
「この子は、なぜ今食べられないんだろう?」
と、その奥にある理由を見てみてください。
そして子どもが怒っても、ママまで一緒に巻き込まれないこと。
食べられなかったものではなく、今日できたことを一つ見つけて伝えること。
それだけでも、親子の食事の時間は変わり始めます。
「これ、食べられたよ!」
そんな子どもの言葉が増えていくと、毎日の食事は親子バトルの時間から、親子で穏やかに過ごせる時間へと変わっていきます。
小学生がご飯を食べないときによくある質問(Q&A)
A. 子どもには、その子なりの「食べにくい理由」があります。
味や匂い、食感を強く感じていたり、苦手なことや嫌な気持ちをうまく言葉にできなかったりすることがあります。「わがまま」と決めつけず、何が食べにくいのかを見ていくことが大切です。
A. 「ちゃんと食べさせなきゃ」という心配や焦りがあるからです。
そこに子どもの怒りや癇癪が重なると、親もその感情に巻き込まれ、さらにイライラが大きくなることがあります。
A. まず、子どもの感情に巻き込まれないことが大切です。
怒っているときはすぐに食べさせたり言い聞かせたりせず、落ち着くのを待ちましょう。その後、食べられなかったことより「一口食べられた」など、できていることに注目して伝えていきます。
<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
澤村祐依




