小学生の子どもが体当たりしてくるのはなぜ? プレ思春期に増える理由と、親子関係を壊さない対応法

「急に体当たりしてくるようになった」

「何度やめてと言っても、ぶつかってくる」

「ふざけているだけなのか、この先が心配…」

 

 

そんな不安を感じて、この記事にたどり着いたお母さんも多いのではないでしょうか。

 

 

これは私自身も、かつて抱えていた悩みです。

 

 

そして現在、発達科学コミュニケーションのトレーナーとして活動する中で、特に思春期前の小学生ママから、このお悩みをたくさんご相談いただいています。

 

 

小学生の子どもが体当たりしてくるのはなぜ?

 

体当たりの行動は、「遊びたいから」「構ってほしいから」それだけで起きているわけではありません。

 

 

今、体当たりという形で表れているのは、子どもの中で起きている“調整のサイン”であることが多いのです。

 

 

体当たりの背景にある4つの状態

 

これは「わざと困らせたい行動」ではありません。

 

体当たりの行動は、注目を集めたい・感覚で自分を整えたいなど、今の脳の状態を調整するために起きていることが多い行動です。

 

 

・体に強い刺激を入れることで、自分を整えようとしている 

・たまったエネルギーを外に出したい 

・感情の出口が、まだ言葉ではなく体の動きしかない

・気持ちを言葉で調整する力が、発達途上の脳の状態

 

 

どれか一つではなく、複数が同時に起きているケースがほとんどです。

 

 

その「調整」の中でも、特に多く関係しているのが「注目の受け取り方」です。

 

 

ここで大切なのが、「注目」には2種類あるという視点です。

 

 

子どもは、

・叱られる

・注意される

・止められる

 

 

といった否定的な注目でも、「ママが自分を見てくれた」と感じることがあります。

 

 

一方で、

・落ち着いているとき

・穏やかに過ごしているとき

・素直に関われているとき

 

 

に向けられる肯定的な注目は、子どもの脳を安心させ、行動を安定させていきます。

 

 

体当たりが続く背景には、否定的な注目が増え、肯定的な注目が足りなくなっている状態が重なっていることも少なくありません。

 

 

 

 

 

なぜプレ思春期に増えやすいのか

 

プレ思春期とは、思春期(12〜14歳頃)の少し手前、小学校高学年(9〜11歳頃)にあたる時期のことです。

 

 

この時期は、自我や自立心が育ち始める一方で、心と体の成長のスピードにズレが生じやすく、イライラ・反抗的な態度・無気力といった形で不安定さが表れやすくなります。

 

 

「自分で考えて動きたい」という気持ちが強まる反面、気持ちを言葉で整理したり、自分でブレーキをかけたりする力は、まだ成長途中。

 

 

そのため、気持ちを体の動きで表す行動が増えやすい時期でもあるのです。

 

 

脳は、安心しているとき落ち着きやすく、緊張や不安がたまると、体を使って発散しようとします。

 

 

体当たりは、「今の状態を何とか保とうとするために、体を使っているサイン」として現れていることも多いのです。

 

 

体当たりが起きていない時間に目を向けること

 

「痛いからやめて」「そんなことしないで」そう言わずにはいられない気持ち、当然です。

 

 

ですが、体当たりという行動そのものに意識を集中しすぎると、親子ともに疲れてしまうことがあります。

 

 

大切なのは、体当たりが起きていない時間に目を向けること

 

・落ち着いている

・穏やかに関われてい

・素直なやりとりができている

 

 

そんな「うまくいっている時間」を、意識的に増やしていくことが、結果的に近道になります。

 

 

このように発達科学コミュニケーションでは好ましくない行動に注目するのではなく、好ましい関わりを増やすことを考えていきます。

 

 

好ましくない行動はだんだんと減りますので、どんなふうにするのか具体的にご紹介しますね。

 

 

親子関係を壊さない具体的な対応法

 

子どもが体当たりをしていない時に、ママから安心を感じられる関わりを別の形で行うのがおすすめです。(代替作戦)

 

・疲れているときに、そっと背中や肩に触れる

・他愛ない会話をしながら過ごす

・一緒にストレッチをする

・動画を見ながら、横並びで体を動かす

 

 

マッサージが苦手な子の場合は、ぶつかる・押す遊びではなく、ダンスなど同じ動きを共有する遊びが向いています。

 

 

ポイントは、やめさせようと行動を止めるためではなく、関係をあたためるために関わること。

 

 

その積み重ねが、体当たりという行動を、意味のないものにしていきます。

 

 

プレ思春期の今だからできる関わりがあります

 

体当たりがあるからといって、必ず反抗期がひどくなるわけではありません。

 

 

むしろ思春期に向かって親子の関係を見直すチャンスです。

 

今の時期に、

・子どもの状態を理解し

関係を壊さず

安心の土台を整えていく

 

 

この積み重ねが、この先の親子関係を大きく左右します。

 

 

「どう関わればいいかわからない」そう感じている時点で、お母さんはすでに十分向き合っています。

 

 

同じ悩みを抱えているお母さんへ

 

小学生の体当たり行動に悩んでいるお母さんは、決して少なくありません。

 

 

「うちだけじゃなかった」と感じてもらえること自体が、回復の第一歩です。

 

 

私は、暴言・暴力・無気力といった状態に悩むご家庭を、発達科学コミュニケーションの視点からサポートしています。

 

 

もし

今の関わり方が合っているのか不安

一人で抱えるのが苦しくなってきた

親子関係を整えていきたい

 

 

そう感じていたら、まずは日々の関わりを見直すヒントを受け取ってください。

 

 

▼どんどんエスカレートしてきた癇癪・暴力をにお困りのあなたへ
画像をクリックでダウンロードできます!

 

タイトルとURLをコピーしました