発達障害の子は切り替えが苦手なので、宿題よりもスマホやゲームを優先してしまいがち。そんなときにもママがイライラしなくてすむポイントと、お家でできるオススメのゲームをご紹介します!
1.発達障害の我が子が宿題をしないことにイライラする理由
新型コロナ対策で東京など複数の地域によって対応は様々ですが、
リモート学習や学級閉鎖のところも多いようですね。
リモート学習や学級閉鎖のところも多いようですね。
発達障害の子どもたちは普段と違う状況に、周りの大人以上にストレスをためているかもしれません。
そしてママたちも、新型コロナへの感染が心配であまり外出できないとなると、子どもと一緒にいる時間が長くてイライラしていませんか?
しかも学校が休みだと、宿題が出されているのにいくら言っても勉強しないし、どうしても生活がだらけてしまう…。
そんなときによく起きる問題は、
・この機会に勉強させようとして親子喧嘩
・子どもがダラダラすることでイライラ
・ゲームやスマホ三昧にイライラ
といったことですよね。
家で過ごす時間が長くなると、どうしてもゲームやスマホに依存しやすくなります。そんな様子を見てイライラしてしまうのは、どうしてだと思いますか?
実は、ママが「お休みでもちゃんとさせないと!」と思っていると、この3つの状態にイライラしてしまう確率が高いです。
しかも、この「ちゃんと」という言葉の中には、私たちが今まで植えつけられ、思い込んできた考え方や勝手な期待が含まれています。
例えば、
・毎日きちんと勉強や宿題をしないといけない
・ダラダラせず身になることをして欲しい
・ゲームは悪いもの!
などです。
確かに、ずーっとその状態だと辛いかもしれません。でも、そのことで毎日ガミガミ言ってしまっているとしたら…。
発達障害の子どもたちはネガティブな記憶をためやすいので、注意が必要です。
ですから、この3つの問題にイライラしてしまうときは、このことを思い出してください。
・怒られながらやる勉強は、学習効果があまり得られないこと
・勉強が嫌なら、脳の発達を促すことを考える
・ゲーム、YouTubeでも脳を使えている!
どうですか?少しイライラが収まりませんか。
2.実は順番が大切だった!発達障害の子の切り替え術
とはいえ、やっぱり宿題もやってほしいというのがママの願いだと思います。
ゲームやYouTubeでも脳は使っているのですが発達する範囲が狭いので、脳の他のところも使って欲しいですよね!
ですが、発達障害の子どもたちは「ゲーム→宿題」のように、「好きなこと→嫌なこと」にはなかなか切り替えられません。
では、どうしたらガミガミ言わずに宿題に取り組んでくれるようになるのでしょうか?
その場合は「ゲーム→好きなものを作る」など、「楽しいこと→楽しいこと」に誘導してあげてください。
そこで切り替えができたら、その後の宿題への切り替えもスムーズにいくかもしれません。
そして今、勉強が「嫌なこと」である場合は、まずはそれを解決する必要があります。
発達障害のお子さんが嫌にならない程度に少しずつさせたり、声掛けで成功体験を作ったり、関わり方を工夫したりする必要があります。
脳は楽しいと感じたり褒められたり、つまり「快」を感じた時に発達します。
・好きなものを作る
・好きなものを書く
・一緒に遊ぶ
など、まずは脳の発達をメインに考えて、楽しみながら行動できるように関わってあげてくださいね。
3.脳を発達させる「オススメゲーム」
ゲームから宿題へ切り替えるのは、発達障害の子にとってハードルが高いことをお伝えしました。
そこで今回は、宿題のウォーミングアップとしても使えるおすすめのゲームを紹介します。脳を発達させる効果もバッチリですよ。
・集中力を高める:誰が早く見つけられるかゲーム
トランプを1枚ずつスピーディーにめくっていき、ハートなど何か1つマークを決め、そのマークが出たときに一番先に言えた人が勝ち!
・注意力アップゲーム:一列で歩く
はみださないように一列で歩く遊びです。床のフローリングや、カーペットにマスキングテープでしるしをつけ、その上をはみ出さずに歩けたら勝ち!
・手先を器用にするゲーム:手卓球
読んで字のごとく、ピンポン玉を手で打ちあいます。
その他に学習を取り入れたものとしては、
・漢字カルタや漢字スゴロク
・お家でお買い物ごっこ
・計算アプリ
なども、楽しく取り組むことができますね。
どのゲームも手軽にできるものなので、ぜひ家でお子さんと一緒にやってみてください。そのときはとにかく「楽しく!」がポイントですよ!
まだ先が見えない新型コロナ問題、場合によっては休校が長引くことも考えられます。
発達障害のお子さんに「宿題やったの?」「ダラダラしないで、ちゃんとしなさい!」といくら口で言っても効果なし…というときは、一緒に楽しめるゲームで脳を発達させてみてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)