子どもを褒めるだけでは変わらない?ADHDグレーゾーンの子に届く関わり方

「褒める子育てがいい」と聞いてやってみても子どもが変わらない…。それは褒める言葉の問題ではなく“届け方”が合っていないのかもしれません…!ADHDグレーゾーンの子の脳に届く関わり方の1つを具体的な方法でお伝えします。
 
 

1.褒めたほうがいいって言われてもできない…褒めるのは合ってないと思っていた

 
 
子育てをしていれば一度は「子どもは褒めて育てましょう」と聞いたことがありますよね。
 
 
とくに注意欠如・多動症(ADHD)タイプの子は、「褒めると伸びる」と言われることが多いです。
 
 
ところが日本人は、人前で子どもを褒めるのは気が引けると感じることも多いので、「うちの子なんて…」と控えめに話す場面もありますよね。
 
 
そのため、無意識に「褒める」という行動には抵抗を感じるお母さんも多いのではないでしょうか?
 
 
私も、なかなか褒められない、褒めるって苦手だなと感じていました。
 
 
 
 
話を聞かない、片付けない、自分勝手に行動する、忘れ物ばかり…。
 
 
良くない行動ばかりが目について、褒めるならここがどうにかなってからじゃない?そんなふうに思っていたんです。
 
 
それでも、「褒めた方がいい」という言葉を意識して頑張って褒めてみたりもしたのですが、いまいち反応が返って来なくて「言い損」に感じることもありました。
 
 
あるいは、調子に乗って良くない行動が悪化したような気がして、段々「褒めるのはうちの子には向いてないんじゃないかな…。」という気持ちになっていきました。
 
 
そんなときに学び始めた発達科学コミュニケーション。そのメソッドを学ぶ中で、私は捉え方が違っていたことに気付き驚きました。
 
 
なぜかというと、世間一般で言う”褒める”というイメージとはだいぶ違ったからなんです。
 
 
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2.多くの人が誤解している「褒める」の意味

 
 
発達科学コミュニケーションのメソッドには、子どもの脳を育てるためのテクニックがありますが、実はその中でいわゆる「褒めるテクニック」はたった1つだけなんです。
 
 
残りのテクニックは、「褒める言葉を言う」のとは違う方法です。
 
 
大事なのは、脳に“褒める”のと同じような良い刺激を与えればいいということ。
 
 
なぜなら、ADHDグレーゾーンの子どもの脳は、ポジティブな感情ではたらきやすくなる特徴があるからなんです。
 
 
ここで関係しているのが「ドーパミン」という脳内物質です。
 
 
ドーパミンは、「できた!」「楽しい!」「わかった!」といった前向きな感情に関わっています。
 
 
 
 
さらに、
・やる気
・注意力
・学習
・記憶力
などにも関係しています。
 
 
ADHDタイプの子どもは、このドーパミンの受け取り方やはたらきに特徴があると言われています。
 
 
そのため、注意されたり、怒られて動くよりも「できそう」「安心する」「認められた」などのポジティブな刺激が入ると、脳がはたらきやすくなるんです。
 
 
そうすると、やる気を出したり学習のための理解・記憶などにも繋がっていくので、できることが増えていきます。
 
 
これが、ADHDタイプの子は褒めると伸びると言われる所以でもあります。
 
 
つまり、大切なのは“褒める言葉を増やすこと”ではなく、子どもの脳がポジティブな情報を受け取って安心して動ける関わり方をすることなんです。
 
 
だからこそ、「すごいね!」というオーソドックスな褒める言葉のコミュニケーションが良いという子もいれば、別の関わり方のほうが届く子もいます。
 
 
子どもや場面に合わせて、親子の関わり方を変えていく。それが発達科学コミュニケーションメソッドです。
 
 
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3.ADHDグレーゾーンの子に届く関わり方の1つ「代弁」の効果

 
 
わが家のADHDグレーゾーンの息子の場合は、「代弁」という関わり方が合っていました。
 
 
代弁とは、子どもの言いたいことを想像して言葉にしてあげることです。
 
 
息子は元々発語も遅く、小さい頃から言葉で伝えるのが苦手でした。
 
 
なにか聞いても、「わからない」「知らない」「忘れた」という返事ばかり。
 
 
あまりに返事がこればかりなので、正直記憶力を疑ったりもしました…。
 
 
実際には、ADHDグレーゾーンの脳のはたらきからくる苦手さが関係して、言葉にできないだけだったんです。
 
 
 
 
例えば、イライラしているなと思ったときに事情を聞くなら…
「本当はこう言おうと思ったんじゃなかったの?」
「お友達が言ったようなつもりでやったわけじゃなかったのかな」
想像して、代わりに言葉にしてあげる。
 
 
すると息子は、「あ、それ」というような顔をすることが増えていきました。
 
 
これは一般的な「褒める」のイメージとは違いますよね!
 
 
けれども、彼の脳の中では「わかってもらえた」「認められた」「安心した」というポジティブな感情が生まれていたんです。
 
 
これは脳の視点で見ると「褒められた」のと同じ刺激になるということです。
 
 
また、「こういう風に言えばいいんだ。」ということも理解していったので、脳が「わかった!」という感情を起こしている状態になりました。
 
 
結果、どちらも“褒めた”ときと同じような良い刺激が脳に入ったのです。
 
 
こうしたやり取りを繰り返すことで、息子は少しずつ自分の言葉で伝えられる力がついていきました。
 
 
毎日のお母さんの小さな声かけは、子どもの脳の発達に大きく影響しています。
 
 
もし今、「褒めているのに変わらない」と感じているなら、“褒める言葉”ではなく、“届き方”を見直してみると変化が見えてくるかもしれませんよ!
 
 
 
 
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執筆者:しまざきあいか
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 
私が息子に「代弁」を選んだのは、ADHDグレーゾーンの特性から来る苦手と得意がわかったからです。ADHDキッズには得意な時間と苦手な時間がある。その時間にアプローチする最もいい方法を考えられるようになったのは水本しおりさんに学んだからです。気になった方はまずメルマガから読んでみてくださいね!
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