ゲームから動けないADHDっ子が外へ向かうようになった“好き”の活かし方

家でゲームばかりでなかなか動けない、何度声をかけても切り替えられないADHDっ子に効果的なのは“好き”を活かすこと!息子が自分から外に出かけるようになった関わり方を紹介します。
 
 

1.ゲームから切り替えられないADHDっ子に悩んだ日々

 
 
注意欠如・多動症(ADHD)の息子は、不登校になってから家で過ごす時間が増えると、長時間ゲームを続けることが多くなりました。
 
 
朝起きると、そのままゲーム機の前へ向かう。
 
 
そのままゲームをやり続け、気づけばお昼過ぎても同じ場所に座ったまま、という日もありました。
 
 
「ご飯ができたよ」と声をかけても、なかなか動けない…。やっと食卓に来たと思ったら、急いでご飯を食べてまたゲームへ戻っていく。
 
 
見かねて「少し外に行ってみる?」と声をかけても、「あとで。」と返事をしたまま、ゲームを続けて、お昼どころか1日が終わるようなことも起きるようになりました。
 
 
 
 
気づけば、一日のほとんどを同じ場所で過ごしているような状態で、やるべきこともやらずにゲームをし続けている息子に苛立ちを覚えたりもしました。
 
 
それと同時に私の中で、 「ゲームをしてもいいけど、それだけで一日が終わってしまう状態って大丈夫なのかな…。」 という不安も少しずつ大きくなっていきました。
 
 
\怒っても注意しても変わらない困りごとに/
イライラや癇癪が落ち着き、
嫌なことにも取り組みやすくなる
「声かけのポイント」を
無料の電子書籍で紹介しています👇

 
 

2.「外へ行こう」では動けないADHDっ子の行動スイッチ

 
 
ADHDの子どもの中には、今やっていることをやめたり、次になにをするか考えるのが苦手で、なかなか動けないという子がいます。
 
 
脳は本来、「次はこれをしよう」と順番を決めながら行動をしています。
 
 
しかしADHDっ子はこの脳の司令塔となる前頭前野という部分に苦手があるため、順番を頭の中で整理することに時間がかかる場合があります。
 
 
そのため、「外へ出かけよう」と声をかけられても、
 ・ゲームを止める
 ・着替える
 ・持ち物を準備する
 ・玄関へ行く
というように、次の行動へ移るまでにいくつもの工程があると、頭の中で順番を整理するまでに時間がかかってしまうのです。
 
 
またゲームには、すぐに結果が返ってくる、次々に新しい刺激が入るなどADHDタイプの脳が好む刺激が多いため、「もっと続けたい」と感じやすく途中で切り替えにくい特徴があります。
 
 
 
 
こうしたことから息子も、「外へ出かけよう」と声をかけられても、次の行動へ切り替わるまでに時間がかかっている状態でした。
 
 
さらに、不登校で家で過ごす時間が長くなると、外へ出るきっかけそのものも減っていきます。
 
 
その結果、息子はゲームを続けたまま、家の中で過ごす時間が長くなっていきました。
 
 
夏休みに入り、
宿題も支度も進まず、
怒る時間が増えてきたママへ。
“トラブルタイム”を減らす
時間ごとの会話ルーティーンを
無料公開↓↓

 
 

3.ゲームから切り替えやすくなった“役割”の作り方

 
 
ADHDっ子がゲームがやめられずなかなか動けないときは、次の行動へ移りやすい状態をつくるのがおすすめです!
 
 
ADHDっ子の脳は、やりたくないことや苦手なことから切り替えることに人一倍時間とパワーがいるからです。
 
 
そこで、わが家ではゲームのように好きなことならやり続けられるという息子の「好き」の気持ちを使って、行動が移しやすくなるような工夫をしてみました。
 
 
 
 
息子がずっと欲しがっていた犬を飼うことで「大好きな犬のお世話係」という役割をつくることにしました。
 
 
 例えば、
   ・「お水なくなってるよ」
   ・「リード持ってきてくれる?」
   ・「犬のご飯お願いできる?」
というように、すぐやれそうなことを短い声かけにして、ゲームを止めた後に何をするのかがわかりやすいようにしました。
 
 
すると息子は、大好きな犬のためにゲームを途中で切り上げ、自分から立ち上がる場面が増えていきました。
 
 
ゲーム以外の行動が少しずつ増えていったのです。
 
 

4.ゲームをやめられなかったADHDっ子が”好き”から動き出した変化

 
 
息子は好きな犬のお世話の役割を増やしていくうちに、少しずつ自分から動く場面が増えていきました。
 
 
ゲームを始めると長時間同じ場所に座ったまま動かないでいたADHDっ子が、犬のお世話をするために立ち上がるようになっていったのです。
 
 
そして、自分から「散歩へ行ってくる」とリードを持って玄関へ向かうようにもなっていきました。
 
 
最初は家の前を少し歩くだけでしたが、少しずつ時間が長くなり、今では「犬の散歩してる人と話してきたよ」と話してくれることもあります。
 
 
以前はゲームの世界の中だけで過ごしていた息子が、犬のお世話という役割をきっかけに少しずつ自分から動くようになり、段々外へ目を向けるようになっていきました。
 
 
 
 
息子の犬が“好き”という気持ちを役割につなげて、わかりやすい言葉で行動を促すことを続けたことで、子どもが動き出す大きな力になったと感じています。
 
 
そして、自分で決めて動く経験を積み重ねることは、行動力だけではなく「人と関わる力」や「生活していく力」にも繋がっていくのだと感じています。
 
 
もし今、お子さんがゲームばかりでなかなか動けないと感じているなら、「やめなさい」と伝える前に、お子さんの“好き”に注目してみてください。
 
 
そして、「これお願いできる?」「一緒にやってみない?」と、好きなことに関係した小さな役割を一つ渡してみてくださいね。
 
 
その小さな役割が、自分から動き出すきっかけになるかもしれません。
 
 
 
 

\一学期に登校しぶりや暴言が
続いたママへ/

二学期にまた調子を崩す前に
知っておきたい

ADHDタイプの子に起こりやすい

二次障害のしくみと、
おうちでできる予防・サポート

まとめています👇

 

 

YouTube人気動画!ADHDタイプの子の脳を育てる基本の会話がわかる!

 
 
執筆者:百瀬さちこ
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
行動する量が増えると脳の発達も伸びやすくなるので、ADHD子育てでは子どもの好きなことから行動させるのが正解!どんな風に好きから伸ばせばいいのか、色々な情報を配信中です。無料メール講座に登録してみてくださいね!
タイトルとURLをコピーしました