ADHDタイプの子が外出で疲れるときの長時間でも過ごしやすくなる工夫

ADHDタイプの子どもは、楽しみにしていた外出でも疲れると「もう無理〜」と言い出したり怒ったりすることがあります。実は目的地が遠いほどがんばらなければいけない要素が増えるからなんです。楽しく過ごせるようになる工夫をお伝えします。
 
 

1.外出で疲れて到着前に機嫌が悪くなる息子

 
 
注意欠如・多動症(ADHD)タイプの子どもが外出で疲れると、目的地に着く前から機嫌が悪くなってしまうことはありませんか。
 
 
我が家でも、同じようなことがありました。
 
 
目的地までの移動が長いと、ADHDタイプの息子から
「まだ着かないの?」
「もう無理〜」
「足痛いし」
と不満の言葉が出てきます。
 
 
 
 
目的地までまだ時間がかかるのに、途中で機嫌が悪くなる息子。
 
 
せっかく外出してるのにイライラした様子を見るとこっちまで一気に疲れてしまい、どうしたら最後まで気持ちよくお出かけできるのかな?というのが悩みでした。
 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学んでからは、ADHDの特性に合わせて、外出前には少しでも安心できるように、これからどこへ行くのか、何をするのかを伝えて、見通しを持てるようにしていました。
 
 
また、機嫌が悪くなった時は、言葉や行動を否定せず「その裏側で何が起きているのかな?」と考えるようにしました。
 
 
子どもの表情や行動・言葉が出たタイミングなどを見ながら、何がつらいのかを探って対応していました。
 
 
それでも、長時間の外出では到着する前に機嫌が悪くなってしまう…。
 
 
どうしたらいいのだろうと思っていましたが、発コミュの学びを深めていくうちに、息子が疲れるのは外出は「がんばって続けること」が多いからということがわかってきたのです。
 
 

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2.ADHDタイプの子は外出で疲れる…がんばり続けにくい理由

 
 
では、なぜ「目的地に着いたら楽しいことがある」と思っていても、そこまでの距離が長いとがんばり続けることが難しいのでしょうか。
 
 
ADHDタイプの子どもが外出で疲れる背景には、身体的な疲れや空腹、人混みや音などの刺激、長い待ち時間など、さまざまなものがあります。
 
 
疲れが出てくれば、その先まで行動を続けることが難しくなるのは、誰にでもあることですが、ADHDタイプの子どもは、遠い先にある楽しみよりも、すぐに得られる楽しみの方に気持ちが向きやすい傾向があります。
 
 
その傾向が強い子は、「がんばったら楽しいことがある」だけではやる気に繋がりにくいのです。
 
 
 
 
こうした遠い先の楽しみよりも近くの楽しみに気持ちが向きやすい特徴には、脳の「報酬系」の働きが関係していると考えられています。
 
 
報酬系とは、やる気や、その行動を起こすきっかけに関係する脳の仕組みです。
 
 
ADHDタイプの子どもは近くの楽しみに気持ちが向きやすいため、
「着いたら楽しいよ」
「これとこれが終わったらできるよ」
と言われても、そこまで気持ちを保ちながらがんばり続けることが難しいのです。
 
 
息子の場合も、「目的地に着いたら楽しいことがある」ことはわかっていました。
 
 
それでも、そこまでの移動が長く疲れてくると、「行きたい」という気持ちがあっても、目的地に着くまでのやる気を保つことが難しかったのです。
 
 
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3.長時間の外出でも過ごしやすくなる!途中に楽しみを入れる工夫

 
 
では、ADHDタイプの子どもが長時間の外出で疲れが出たときに過ごしやすくするにはどうしたらいいでしょうか?
 
 
我が家では、2つの工夫をしました。
 
 
① 移動や待ち時間をいくつかに区切る
 
 
ある日の目的地までは、家から約80分。
 
 
車で駅まで行き、電車を乗り継いで、最後は徒歩で向かいます。
 
 
そこで、駅から歩き出す前に、ファストフード店で軽く食事をしてから向かうことにしました。
 
 
いつもならあともう少しで目的地に到着するというところなのに、「疲れた」「足が痛い」と不満が出ていたところですが、この日は軽く食事をしたあとはシャキシャキ歩き始め、目的地まで歩くことができました。
 
 
帰りも、電車を乗り換える前にカフェでジュースを飲みました。
 
 
車内では座れませんでしたが、がんばって立っていることができたのです。
 
 
 
 
② 子どもが楽しみにできることを次の行動の前に入れる
 
 
別の日は、ランチの後に買い物をし、その後はいくつかの用事を済ませる予定でした。
 
 
息子にとっては、ここから長い待ち時間が始まります。
 
 
そこで、ランチの後に息子が最近夢中になっているアルミ玉を作るためのアルミホイルを購入して渡しました。
 
 
すると、用事に2時間半もかかりましたが、怒らずに待つことができました。
 
 
我が家ではこの工夫をしたことで、長時間の外出でも息子が次の行動に向かいやすくなりました。
 
 
長時間の外出を一気にがんばってもらうのではなく、途中に子どもが楽しみにできることを入れることで、その先まで過ごしやすくなることがあります。
 
 
「うちの子なら、何が楽しみになりそうかな?」と考えて、外出の予定に合わせて取り入れてみてくださいね。
 
 
 
 

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