ADHDグレーゾーンの子の特徴を生かす！イライラしないで勉強するために必要な感情

調子よく取り組めているなと思っていたのに、豹変してしまうお子さんに困っていませんか？ADHDグレーゾーンのお子さんが豹変するのには理由があります。理由がわかれば一緒にイライラすることも減っていきますよ！

１．ADHDグレーゾーンの子が今まで解けていた問題を解けなくなる理由

注意欠陥多動性障害（ADHD）グレーゾーンのお子さんが授業や勉強を頑張ったり、成績をアップさせるためには大切なことがあります。

ADHDグレーゾーンのお子さんはADHDの特徴から起こる行動を注意されることが多いのでそのせいで自信を失ってしまいがちです。

一方で、やる気によって発揮する能力に差が出るので実はお母さんや先生の関わり方次第で、成績までも変わります。

ここでADHDグレーゾーンのお子さんを持つお母さんに質問です。

宿題など勉強をしている時、お子さんが急に簡単な問題が解けなくなってしまったり、イライラして放り出してしまうことはありませんか？

例えば我が子の場合、普段は掛け算も割り算もできます。調子が良いと暗算で出来てしまうこともあるくらいです。

ところが、ひとたびわからない問題が出てきたり間違いを指摘されたり、やり直しと言われたりと何かしらその学習を続けたくないようなネガティブな感情が騒ぎ出したときに、全く取り組めなくなってしまいます。

割り算ができる息子が、急に足し算の繰り上がりが出来なくなるくらい差が出ます。

「そういえば急に簡単な問題にも取り組めなくなることがあるなぁ」と思い当たる方はその時のお子さんの状態を思い出してみてください。

その時、お子さんはイライラしていたり、その勉強が嫌だったり、何かしらネガティブな感情を持っていませんでしたか？

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どうしてそんなことになってしまうのでしょうか？

それは脳の働きに理由があって、ネガティブな感情が騒いでいる間は脳がうまく働きません。

イライラしたり、ネガティブな感情が騒いでいるときは、たいてい本人が「わからない！」「理解できない！」という状態にあります。

理解できない言葉を受け取ったときの脳は活動に必要な酸素を取り込めなくなっています。

そうすると、どんな事を学習しても発達させたい脳には届きにくいので発達は進みにくくなってしまいます。

つまり、勉強をさせるときにはネガティブな感情にならないよう感情をフラットにさせておく、またはポジティブな感情にしておく、いい調子にしておくことが必要になります。

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お子さんが勉強に取り組みやすくするためにはポジティブな感情にしておくことが必要とお話しましたが、ではどうすればポジティブな感情にしておくことができるのでしょうか？

まず、お子さんが穏やかに過ごせる関わりが大切です。

そのためには、できていることを言葉で伝えてください。
勉強をしているんだね。
もうここまでできたんだ！
この字とても上手に書けているね！
など実況中継のような言葉で大丈夫です。

こうして行くと、お子さんは自分のしていることを認めてもらえている！と感じられるようになります。

さらに、出来ていることには小さなことでも褒めましょう。

ADHDタイプのお子さんはADHDの特徴から起こる悪いところばかりを見られがちですが、もともと純粋で素直なので、褒められるといい意味で調子に乗って、パフォーマンス力がどんどん上がっていきます！

お子さんが調子よく勉強に取り組むことができるようになれば注意されることも減り、結果が出ることで自信にも繋がります。

自信がつけば、自分から取り組んでみようという気持ちが湧くので良いサイクルで過ごすことができますよ！

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執筆者：水本しおり
（発達科学コミュニケーションマスタートレーナー）