脳の仕組みを理解しよう!お家でイライラする子どものストレスの減らし方

この時期、お子さんに反抗的な態度が見られたら要注意!行事が多く勉強も難しくなる2学期は、特に発達障害&グレーゾーンのお子さんにとってはストレスがかかりやすい時期です。脳の発達のしくみを知って、お子さんに合った対応策をみつけましょう!
 
 

1.2学期に起こりがちな子どもの反抗的な態度はストレスが原因

 
 
2学期も始まってかなり過ぎましたが、お子さんの毎日の様子はどうですか?
 
 
2学期は1年の中でもっとも行事が多い時期ですよね。学校にもよりますが、運動会や学習発表会に校外学習など普段の授業と違う内容に取り組んでいることが多いと思います。
 
 
その中でも環境の変化が苦手なお子さんは特に、普段の時間割とは異なるイレギュラーな授業内容に戸惑っているということもあるかもしれません。
 
 
 
 
また、2学期はその学年の学習の中でも難しい分野が多いと言われています。
 
 
宿題をやらないという問題が出てくるのも、このタイミングが多いようです。
 
 
このように、2学期は発達障害グレーゾーンの子どもだけでなくすべての子どもたちにとってストレスがかかる場面が多く、それだけ疲れが溜まりやすくなります。
 
 
精神的に不安定になり、友達とのトラブルが起こりやすくなったり、授業を受けることが辛くなることもあります。
 
 
そうするとそのストレスからイライラしていたりお家で反抗的な態度を取ったりすることが増えます。
 
 
お子さんがお家で反抗的になっているときは、何らかのストレスを抱えているサインである可能性が高いのです。
 
 

\アンケート調査実施しました/

11月はトラブルが多いって知っていますか?教育現場の実態ママ目線の対応のポイント

ズバッと解説しています!▼

 
 

2.あなたもやっているかも!?良かれと思ってやりがちな大人のNG対応

 
 
「学校」と呼ばれる教育現場では、発達の特性があるかないかに関係なく、苦手なことにあえてチャレンジすることや努力することが良いという風潮があると思います。
 
 
そしておうちでは規則正しい生活をして、好きなことばかりではなく嫌なこともきちんとやらないといけない、というスタンスになっていたりしませんか?
 
 
そう考えると、子どもたちは大人よりも苦手なことを頑張らないといけない場面我慢を強いられる場面が多いので、ストレスを感じやすい環境になっている気がします。
 
 
 
 
これは先生や親など周りの大人が、今までの経験や「当たり前」と思って来たことから、子どもの将来のためにやっていることが多いです。
 
 
決してストレスを与えようとしているのではなく、苦手を克服させより良く生きてほしいと願う「親切心・親心」がそうさせているのだと思います。
 
 
この苦手なものにチャレンジさせる方法は、良かれと思ってしている大人が大半ですが、実は脳科学の視点からすると脳の発達には遠回りな方法なんです…!
 
 

\今日から使える実践テクニック付き!/

▼朝起きてから→夜寝るまでのトラブルタイムを

ゼロにする!脳が育つ会話のルーティーンがわかる!

 
 

3.ストレスに邪魔されて発達がスローになってしまうADHDグレーキッズ

 
 
脳は、情報が入ってくると刺激を受けて、入ってきた情報を処理する過程で発達していきます。
 
 
入ってくる情報が得意な情報のときは、テンポよくたくさん入ります。
 
 
ところが、苦手な情報のときは情報を入れること自体に時間がかかってしまい、情報の入る量が少なくなってしまいます。
 
 
私たちも好きなことだったらいくらでも覚えられるけど、嫌いなことは頑張ってもなかなか覚えられない!ということがありませんか?
 
 
それでテストに苦労したなぁという記憶がある方も少なくないと思います。
 
 
 
 
つまり情報の受け取りという面で見るなら、ストレスを感じながら苦手なことにチャレンジしたのに、頑張ったわりには少ししか情報が入らないというもったいない状況なんです。
 
 
その中でも、特に注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプはこの情報が入って来たときに処理をする脳の働きに苦手があることがわかっています。
 
 
苦手なことをやってストレスを感じるということは、ADHDタイプにとっては、より情報が入って来にくい状態になってしまうということなのです。
 
 
もともと情報を受け取りにくいADHDグレーキッズが、苦手なことをやるのはしんどいだろうということが想像できますよね。
 
 

4.入れる情報が重要!発達を加速させるには子どもの得意に目を向ける

 
 
情報の受け取りや処理に苦手な傾向があるADHDグレーキッズには、情報が入りやすくしてあげることが必要です。
 
 
どうすれば良いかというと、好きなことや得意なことを入り口にしてあげれば良いのです。
 
 
脳は好きなことや得意なことをして楽しいと感じているときに活発に働くことがわかっています。
 
 
脳を活発にして情報を入りやすくしてあげることで、情報を処理するまでの過程をスムーズにしてあげることができます。
 
 
例えば、聞くことが得意で読むことが苦手なときは、読むのが苦手だからといって本を読ませることにこだわっていると子どもは強いストレスを感じます。
 
 
この場合は、本を読み聞かせてあげたり、動画で見るようにすると、自分で読むよりも何倍も速いスピードで脳にたくさんの情報を入れることができるのです。
 
 
このように、苦手なことにストレスを感じながら取り組むことを減らして、楽しく取り組めるようにしていくと情報が入りやすくなり脳の発達が促されます。
 
 
ストレスが減って脳の発達も進むなんていいとこどりですよね!
脳が発達すると、自然と反抗的な態度も変化していきます。
 
 
 
 
お子さんの得意なことは何ですか?
苦手なことは何ですか?
 
 
ADHDグレーキッズがお家でなんだかイライラしていたり、なにかと反抗的な態度を取っているというときは、まずは子どもを観察することから始めて、脳の発達を加速させる対応法をみつけてくださいね!
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
 
 
お子さんの困りごとや悩みごとの解決策は、他にもたくさんあります!それぞれのお子さんに合わせた解決策を見つけることが脳の発達を促します。うちの子はどんな方法が良いのだろうと気になった方は個別の相談もできますのでご利用くださいね。
 
 
タイトルとURLをコピーしました