ADHDタイプの子は声をかけても返事がなかったり、返事はあったけど内容が伝わっていなかったり「人の話を聞かないなぁ!」と思うことはありませんか?お子さんが意識を向けて聞けるように、話しかけるときは3つのポイントに気をつけてみてくださいね!
1.話しかけたときの反応に振り回されていませんか?それはADHDの特徴かも
子どもが人の話を聞かないと感じることはありませんか?
声を掛けても返事がなかったり、返事はしたけど話した内容がわかっていなかったり…。
また、返事がないので聞いていないのかと思いきや聞いていることもあって、話が伝わっているのかがわかりにくいと困っていないでしょうか。
我が家の小学6年生で注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの息子はまさにこのタイプです。
例えば、「時間だよー用意しないと間に合わないよー」と声をかけたときに「うんー」という声が返って来ます。
返事をしたので安心していたら、時間ギリギリになっても動かなくて「時間だけど大丈夫なの?」と声を掛けると実は全然聞いていなかったらしく慌てだすということがよくあります。
そんなときは「早く言ってよ!」と怒りだすので、「言ったよ!」とこちらもイラっとしてしまいます。
逆に、返事をしないし聞いていないんだろうなと思っていたらしばらくしたら動き出して、え!聞いていたんだ!ということもあります。
ほかにも
・話したことに対しての反応に時差がある
・興味がある話はよく聞いている
・何かしていてもよく聞いていることもある
・話の途中でほかの話を始める
など、話しかけている方が振り回されがちなこの反応はADHDタイプの特徴だったりします。
・話したことに対しての反応に時差がある
・興味がある話はよく聞いている
・何かしていてもよく聞いていることもある
・話の途中でほかの話を始める
など、話しかけている方が振り回されがちなこの反応はADHDタイプの特徴だったりします。
2.ADHDグレーキッズが人の話を聞かないと思われてしまう行動の理由
ADHDグレーキッズのこの「人の話を聞かない子だな」と思われてしまう行動には脳の働きが関係しています。
ADHDタイプは脳の発達が未熟な部分があって、人の話を聞いて理解して返事をするという一連のコミュニケーションに苦手があることが多いのです。
①過集中
これはADHDタイプに限らず、発達凸凹キッズに見られがちな特徴です。
これはADHDタイプに限らず、発達凸凹キッズに見られがちな特徴です。
好きなことや興味のあることに対して過剰に集中してしまう状態を指します。
過集中になっていると、話しかけてもこちらの声は全く聞こえていないことが多いです。
それどころか、時間の経過や自分の体調(お腹が空いた、眠い、トイレに行きたい)などにも気づかないこともあります。
②不注意
ADHDタイプの特性の一つでもある不注意は、適切な場所に注意を向けられないということがあります。
ADHDタイプの特性の一つでもある不注意は、適切な場所に注意を向けられないということがあります。
話かけられたときに、「なにか言われているな、なんだろう。」と意識を向けることができないのです。
またほかの刺激が気になってうわの空になっていたりもします。
このように、注意が向けられないことが話を聞き逃す原因になっています。
③情報が整理できない
ADHDタイプは神経伝達物質の不足が原因であるとも考えられています。
ADHDタイプは神経伝達物質の不足が原因であるとも考えられています。
伝達がうまくいかないため、自分の思考や入って来た情報をうまく整理できず頭の中がぐちゃぐちゃしていることも多いです。
考えている途中に他の考えが浮かんだり、目に入って来た情報に意識を奪われてしまったりと落ちつきのない状態です。
そのため集中して聞くことが難しいことがあります。
いかがでしょうか?
こう聞くと、ADHDタイプが話をきちんと聞くということが大変な作業であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
とは言え、人の話を聞かないのは困ってしまいますよね。
生きていく上でも必要な力なので、身に付けさせたいと思う方も多いと思います。
では話を聞いてほしいときはどうしたら良いのでしょうか?
3.話を聞いてほしいと思ったら…話しかける側が気を付けたい3つのポイント
ADHDグレーキッズが人の話を聞かないと感じられるときに、話かける側に注意してほしいポイントを3つ紹介します。
◆話しかけるタイミング
子どもが意識を向けやすいタイミングで話しかけましょう。
子どもに話しかけるとき、子どもが何をしているか見ていますか?
子どもがやっていることを無視して、大人の都合で話しかけていないでしょうか。
大人にタイミングがあるように、子どもにもタイミングがあります。
ここまでやりたいと思っていたり、今は手が離せない!と思っているかもしれません。
キリの良さそうな頃合いを見計らってみたり、「話したいんだけど今それやめられる?」と聞いてみるのもいいと思います。
集団生活の中では、話す前に名前を呼んでもらうなど「あなたに話しかけるよ!」と意識を向けてもらうことが効果的です。
◆ながら作業で話しかけていないか
なにかしながらではなく、手を止めて話しかけましょう。
話しかけるときに、遠くから話しかけたり作業しながら声をかけていませんか?
こちらが意識半分のときは、なんとなく伝わるもので子どもも意識半分になっていたりします。
一度手を止めて、近くまで行って話しかけるようにしましょう。
とくに過集中や不注意の状態のときは子どもの目の前に行って視界に入るようにしたり、体にタッチしたりして意識を向けられるような刺激を入れてあげてくださいね。
集団生活の中では、話したあとに、理解できているかを個別に確認してもらうようにお願いしてみるのも手です。
◆わかりやすい言葉で伝える
ADHDグレーキッズには、わかりやすく短い言葉で伝えることが大事です。
話が長くなればなるほど、ほかのことに気を取られてしまったり、別のことを考えたりしてしまいます。
まず伝えたいことを簡潔に伝えるようにして、必要であればあとから理由を説明しましょう。
また、そもそも理解力に苦手があることも多いので何を言われているかわからないと聞く気が起きません。
話が理解できているか様子をみながら話すことも大事です。
声をかけるときはネガティブな言葉を使わないということも意識してみてくださいね。
いかがだったでしょうか?
今回は話かける側に気を付けてほしいポイントをお話しました。
これを繰り返しているうちに、段々と子ども自身の意識で話が聞けるようになっていきます。
少し気を付けてあげるだけでADHDタイプキッズがグンと話を聞きやすくなるので、試してみてくださいね!
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「もう学校で叱られない!発達障害・ADHDの子どものためのママの対応策」
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執筆者:しまざきあいか
(発達科学コミュニケーション STELLA*School アンバサダー)
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