引っ越し後の子どものストレスケアのために今から知っておきたい2つのコミュニケーション

今までの環境がガラリと変わる引っ越しは、私たち親でもストレスがかかりますよね。ADHDキッズは特に環境の変化が苦手です。引っ越した先での親の対応によって、穏やかな生活が送れるかどうかが決まります。ぜひ参考にしてみてくださいね!
 
 

1.見過ごすのはキケン!実は環境の変化が苦手なADHDキッズ

 
 
これから引っ越しを控えているご家庭は、引っ越し後のお子さんが新しい環境に馴染めるのか?などと少なからず不安を抱えていると思います。
 
 
そこで、ぜひ知っておいて欲しいことを書きたいと思います。
 
 
引っ越しをするということは、場所はもちろん人間関係や今まで慣れ親しんできた生活環境もガラッと変わってしまいます。
 
 
子どもは慣れない環境で落ち着かなくなり、親も心に余裕がなくなるということは簡単に想像がつきますよね。
 
 
 
 
これが、発達障害の子やグレーゾーンの子となるとどうでしょう?
 
 
発達の特性のある子達は、私たちが思う以上に環境の変化が得意ではありません。
 
 
普段は元気いっぱいの注意欠陥多動性障害(ADHD)の子も例外ではありません。
 
 
「うちの子は気にしないタイプだから」と見過ごしてしまうママもいると思うのですが、実は意外と繊細だったり環境の変化に適応しにくい子は多いです。
 
 
ではなぜ、ADHDタイプの子は環境の変化が苦手なのでしょうか?
 
 

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2.引っ越しによって出やすいADHDキッズの困りごと

 
 
特に、ADHDタイプの子は引っ越しという環境の変化によってこのような困りごとが出やすいです。
 
 

落ち着きがない

もともと好奇心旺盛なADHDタイプ。 見るもの出会うもの全てが新しいので、好奇心爆発でソワソワが止まりません。 そのため、静かに授業を受けることが至難の業だったりします。 親の心の余裕のなさも伝わってしまい、余計に落ち着きがなくなることもあります。
 
 

空気を読む力が弱い

新しい場所での習慣を理解すること流れをつかむことに時間がかかってしまうため、 今自分が何をしたら良いのかがわからないという状況になることがあります。
 
 

人との距離感の取り方が下手

お友だちとの距離感を理解することが苦手なため、近づき過ぎて嫌がられてしまったり、誤解されてトラブルに繋がってしまうことが多いです。
 
 
このように、新しい環境にワクワクして楽しみが増える反面、上手く変化に適応できずストレスをためてしまうことになるのです。
 
 
 
 
そしてそのストレスが発散できないと、攻撃的になって暴言・暴力が出たり、登校しぶりや不登校になってしまうことも考えられます。
 
 

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3.転校という環境の変化がきっかけで荒れてしまった息子

 
 
我が家のADHDグレーの息子も転校という環境の変化に適応できなくて荒れていた時期がありました。
 
 
それまでの環境では理解してもらえていたADHDグレーの個性を、受け入れてもらえなくなったことでストレスがたまっていたのです。
 
 
攻撃的な対応をされたり、先生からお叱りを受けることが多くなってしまって、孤立することが増えていきました。
 
 
その結果、息子はみるみる調子が悪くなっていき、問題児のレッテルを貼られるまでになってしまいました。
 
 
それからの学校生活は想像以上に辛いものでした。
 
 
子どもも辛いけれど、それを見守らないといけない親も本当に辛かったです。
 
 
 
 
これから始まる新生活が、こんな風になってしまっては悲し過ぎますよね。
 
 
そうならないためにママにして欲しいことは、コミュニケーションを整えることです。
 
 

4.引っ越し後のストレスケアのために大切な2つのコミュニケーション

 
 
引っ越し後のストレスをケアするためにして欲しいコミュニケーションを2つ紹介します。
 
 
1つ目は、共感することです。
 
 
まずは子どもの発するサインを見逃さないように注意しましょう!
 
 
・表情が曇っている
・引っ越し前のお友だちの話をする
・突然泣く
・癇癪が増える
・ワガママが増える
 
 
このような様子が見られるときは、ストレス限界のサインかもしれません。
そのストレスを受け止めて共感してあげてください。
 
 
例えば、
・疲れたね
・がんばったね
・〇〇くんに会いたいねー
・〜が嫌だったんだね
・〇〇に行きたいね!
 
 
アドバイスではなく、ただ共感してあげるのがポイントです。
わかってもらえたー!と思うとお子さんの心は落ち着きを取り戻すことができます。
 
 
2つ目は、いつも以上にスキンシップをとることです。
 
 
ママやパパは、荷物の荷解きが第一優先になってしまいがちですが、お子さんと楽しみながら荷物の受け渡しをしてみましょう!
実は、物を受け渡すこともスキンシップになります。お手伝いにもなるので一石二鳥ですね。
 
 
そして、お手伝いをしてくれたらハイタッチをするとか、外に散歩に出るときには手を繋いで歩くとか、
いつもと同じことで良いので少し多めに取り入れてみて欲しいと思います。
 
 
お子さんが頼れるのは、ご家族しかいません。
共感とスキンシップを意識したコミュニケーションで、お子さんのストレスを取り除いてあげてください。
 
 
 
 
数ヶ月後に、引っ越してよかったね!と笑いあえる楽しい生活を手に入れるために、ぜひ今から心構えをしてみてくださいね!
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
 
 
環境の変化が苦手なお子さんにもそれぞれタイプがありますよね。我が子にあったサポート方法を知りたい!と思う方はぜひ個別相談にご参加くださいね。
 
 
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