些細なことで癇癪を起こす子の対応に困っているママは多いのではないでしょうか?脳の特徴により癇癪を起こしやすい子もいます。そんな子にママが怒ってしまうと逆効果です。正しい対応をすれば、子どももママも楽になれるんです。
1.息子の癇癪に対応できない…ママが怒りすぎて家庭崩壊寸前!
当時小1の息子は、手洗い、うがいなどの基本的な生活習慣も面倒と思ってしまったり、もちろん宿題も嫌で「やらない!」と癇癪を起こしていました。
今のように些細なことで癇癪を起こしていては、体も大きくなってきているし周りが制御できなくなるのでは?いつか本人にも周りにも危険が及んでしまうのでは?と心配でした。
私のメンタルも壊れかけていました。怒りすぎて夫にも心配されるくらい、毎日息子のことを怒っていたのです。
自分で自分のことが嫌になるし、自分は母親失格だと思うようになりました。
息子と私が壊れていくだけでなく、家庭全体がよくない雰囲気になってきていることが本当に辛かったです。
どうしても、この状況を打破したい。今やらないと、家族関係はもっともっと悪化していってしまう。それだけは避けたい!と思いました。
どうしたらいいのかとネット検索ばかりしていた私が出会ったのが、発達科学コミュニケーション(発コミュ)でした。
2.些細なことで癇癪を起こす息子にイライラ…負の無限ループ
発コミュを実践する前、息子は「やりたくない!」「めんどくさい!」と思うとちょっとしたこと(手洗い・うがいをする位のこと)でもすぐ癇癪を起こしていました。
中でも、宿題の時間が親子ともに一番苦痛な時間でした。
やっとのことで取り掛かっても「難しいからできない」「問題がいっぱいあってやりたくない」と泣き始めます。
最初はなだめながら対応していても、なかなかやらない息子に『このくらいさっさとやっちゃえばいいのに!』と段々イライラが大きくなっていきました。
そこで息子が癇癪を起こし始めると限界が来て怒ってしまう、ということが毎日のようにありました。
息子は一度癇癪を起こすと泣き止まない上に、暴れてどんどんヒートアップしていき、なかなかおさまりません。
そんな姿を見ているうちに私のイライラがさらに募ってしまい、追い打ちをかけるように怒り、余計に息子も激しく泣いて暴れる、といった負の無限ループに陥っていました。
3.ママ自身にも原因があった!発達凸凹キッズが癇癪を起こすワケ
どうしていいかわからない息子の癇癪でしたが、発コミュを学ぶとだんだん原因がわかるようになりました。
息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉スペクトラム症(ASD)のミックスタイプです。
その特徴の中でも、息子に目立って見えたものは、
・嫌なことに取り組むのが人一倍苦手
・気持ちの切り替えが苦手
・こだわりが強く、妥協するのが難しい
といった様子でした。
この特徴が、癇癪を起こしやすくなっていた原因の一部です。
自分はやりたいことがあるのに、宿題なんか嫌だ!という気持ちが湧いてきて、その気持ちに折り合いを付けるのが難しい、そんな理由から息子は癇癪を起こしていたのです。
また、私の対応も息子の癇癪を起こしやすくしてしまっていました。
短気だったり、真面目なところがあったため、怒ってしつけなきゃ、しっかりさせ なきゃ、という気持ちが強すぎたのです。
息子が癇癪を起こす理由を知らなかった私は、ただ怒ってしつけようとするばかりで、思い通りにならない子育てにイライラが止まりませんでした。
知らず知らずのうちに、癇癪をどんどん悪化させてしまう対応ばかりになっていたのです。
4.褒めるところなんてないと思っていたママでもできた肯定のジェスチャー対応
発コミュを学ぶ中で、一番大事だと教わったのが”肯定すること”です。
私はそれまで、”肯定=褒める”ことだと思っていました。
褒めるのがいいことだとはわかっていましたが、具体的な方法がわからない。そもそも褒めるところが見つからない。だから褒められない。という状態でした。
当時の私は、息子に褒めるところなんて1つもない!と本気で思っていましたが、 ”褒める”以外にも肯定の仕方があることを知りました。
それは、「どんな小さなことでも良いので言葉にして伝える」という方法だったのですが、ママがイライラしていて気持ちに余裕がないときは怒りの言葉や嫌味になってしまいそうだと感じました。
そこで私がやったことは、声を出さずにジェスチャーで伝えることです!
子どもに伝わるように、グッジョブ!のサイン(親指を立てる)を示して 肯定しているのが伝わるようにしました。
自分の心に余裕がなくて怒ってしまうのが心配なときは、声に出さないようにして、「グッジョブ!」のサインで乗り切りました。
行動で表すことで、とにかくネガティブな言葉や様子を出さないように気をつけました。
それを繰り返しているうちに、息子に私の声が届いてきていると感じるようになりました。
肯定することは、息子を認めてあげるということにも繋がります。
否定せず認めてあげることを繰り返していくうちに、毎日のように癇癪を起こしていた息子も、徐々に癇癪を起こしている時間や頻度が減っていきました。
5.正しい対応をすると息子の癇癪が落ち着いた!ママの気持ちも楽になった!
発コミュで学んだ対応を始めてから、息子の癇癪は格段に減りました。
今までは、宿題やりたくない!と癇癪に繋がっていた場面でも、「嫌だけど、しょうがないから宿題するか!」と自分で気持ちをコントロールできています。
ほかにも、気持ちの切り替えができるようになった点、こだわりの強かった点に変化が現れました。
息子も私も、感情がフラットに保てるようになったので、衝突することが減りました。
私も自分が嫌になるくらい怒っていたのがなくなり、息子に向き合うのが楽になりました。
夫からも、「ママ怒らなくなったね!」と言われるようになり、息子と私が作り出していたピリピリした空気が消え、家の中が穏やかになりました。
肯定し、認めてあげること。否定しないこと。そこに気をつけていくだけでも大きな変化が出てきます。
執筆者:岡野ゆか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
ADHDタイプの子は間違った対応を受けることで癇癪につながっていることがほとんどです…。ママが知識を持っているかどうかで子どもが落ち着いた子になるかが決まります。癇癪への対応を知りたい!と思ったらこちらの電子書籍を読んでみてくださいね!