思い通りにならないと怒るADHDの子どもとの関わり方に悩んでいませんか?なんでそんなことで怒るの?とイライラしていたら、我慢させるのではなくうまくいかなかった後にもう一度戻ってこられる「立て直し力」を育てるのがおすすめです!
1.思い通りにならないと怒るADHDの子 悩んでいたゲームでの勝敗
今回、Nicotto(上級)講座のスタディコンサルで発表をしてくれたお母さんは、まさにこのことが気になっていました。
ゲームで負けたときや宿題で間違いを指摘されたとき、練習してもすぐにうまくならなかったとき。
こういった自分の望む結果にならなかったり、嫌だなと感じるときに出ることが多かったので、この様子ではこれから先本人が困るのではないかと感じていました。
そのうち、ゲームで負けると怒るだけでなく、相手を責めることも見られるようになりました。
そして、「なんであんなに強いの?」「練習しないで強くなりたい」「練習しないと強くなれない世界は優しくない!」と言うようになっていきました。

こんな風に思い通りにならないと怒るように見える行動は、周りから見ると「ワガママ」「自己中心的」と感じられやすいです。
このお母さんも、
「負けたくらいで怒らないで」
「努力しないで強くなれるわけないでしょ」
「勝手な言い分過ぎない?」
と感じていました。
「負けたくらいで怒らないで」
「努力しないで強くなれるわけないでしょ」
「勝手な言い分過ぎない?」
と感じていました。
実は、ADHDグレーゾーンの子ども本人にとっては、「今回は、うまくいかなかった」では終われない理由があるんです。
2.すぐに怒る子の見るべきポイントは怒った後に戻れるか
ADHDグレーゾーンの子どもは、感情が大きく動いたときに気持ちを切り替えたり、衝動を抑えたりすることが難しい場合があります。
負けた。できなかった。間違えた。うまくいかなかった。思い通りにいかない。
そう感じた瞬間に気持ちが大きくなりすぎると、次にどうしたらいいかを考えるところまでたどり着けません。
そう感じた瞬間に気持ちが大きくなりすぎると、次にどうしたらいいかを考えるところまでたどり着けません。
自分では止めようと思っていても、感情の動きにブレーキをかけることが難しく、怒る、相手を責める、物に当たるといった行動として表れることがあるのです。
そんな子に対して、大人は「なんでそんなこと言うの?」「やめなさい」と怒りだけを止めようとしがちです。
もちろん人を傷つけたり、危険な行動になりそうなら止める必要がありますが、怒りそのものをなくそうとしたり止めようとするだけでは、実は子どもは変わりません。
そのときは一瞬止まったように見えたとしても、また同じ場面になれば「思い通りにならないと怒る」ことを繰り返してしまいます。
そこで、お母さんは見方を変えました。

「この子は、負けることそのものよりも、練習中の自分やまだ弱い自分、うまくいかない途中の自分を受け止めることが苦しいのかもしれない。」と考えたのです。
負けた後、失敗した後、うまくいかなかった後にどう戻ればいいのかわからず、そこで思考が止まってしまい、怒るという行動になっているのかもしれない。
そう考えたとき、このお母さんはゲームを制限したり、怒っていることに反応するのではなく、ゲームが好きという事実を発達を伸ばす入り口として見ることにしました。
どんな風に見て、そこからどう対応を変えて行ったのかを今回の発表では3つのポイントをお話ししてくれました。
3.ADHDの子どもの立て直し力を育てる関わり方3つのポイント
思い通りにならないと怒るADHDグレーゾーンの子どもの変化を支えたポイントは次の3つです。
ポイント①ADHDグレーゾーンの子どもが怒った瞬間だけを見ないこと
怒った言い方、荒れた態度、相手を責める言動だけを見ると、親は正したくなりますよね。
けれども、その前後を見てみると
・何が思い通りにならなかったのか?
・どのタイミングで感情が大きくなったのか
・その後どう戻ればいいかの方法を知っているか?
が見えてきます。
・何が思い通りにならなかったのか?
・どのタイミングで感情が大きくなったのか
・その後どう戻ればいいかの方法を知っているか?
が見えてきます。
言葉や行動を正す前に、「この子の中で何が起きているのだろう」と見ることが、関わり方を変える最初の一歩でした。
ポイント②子どもに勝ち負け以外の見方を渡してあげること
「勝ったか負けたか」だけでは、負けた瞬間にすべてが失敗になってしまいます。
そこで、例えばゲームならゲームの中に勝敗以外のテーマを置きました。
途中で逃げる
回復する
早く戻る
仲間を助ける
もう一回やってみる
といった途中の判断や立て直しができるように声をかけていくと 、子どもは「勝ちだけが全てじゃない」と気づきやすくなります。
回復する
早く戻る
仲間を助ける
もう一回やってみる
といった途中の判断や立て直しができるように声をかけていくと 、子どもは「勝ちだけが全てじゃない」と気づきやすくなります。
ポイント③負けたあと、別の出口を用意すること
たとえば、怒って強い言葉が出たり、物に当たる子には、まず安全を確保した上で別の行動に置き換える方法を考えます。
手が出そうになったら、その場を離れる。
叫びたくなったら、決めた言葉にする。
やめたくなったら、一度休憩してから戻る。
など、「どうしたらいいか」を子どもと一緒に考えます。
叫びたくなったら、決めた言葉にする。
やめたくなったら、一度休憩してから戻る。
など、「どうしたらいいか」を子どもと一緒に考えます。
大事なのは、感情が動いた後に戻る道を一緒に作って、怒りの別の出口をつくることです。
4.怒ってしまっても戻ってこられる子を育てるお母さんの子育ての軸
思い通りにならないと怒るADHDグレーゾーンの子どもを見ていると、親は不安になりますよね。
このままで大丈夫なのかな。
友達関係でトラブルにならないかな。
将来、失敗に弱いままにならないかな。
友達関係でトラブルにならないかな。
将来、失敗に弱いままにならないかな。
そんなふうに感じるのは、子どもの未来を大切に思っているからです。
子どもに必要なのは、失敗しても、負けても、うまくいかなくても、そこからもう一度戻ってこられる力を育てることです。
その力は、家庭の関わりから育てていくことができます。
その子に本当にあった関わりの積み重ねが、子どもの立て直し力を育てていきます。
スタディコンサルのディスカッションでも、

「子どもの言葉をそのまま受け取らないで、背景を考えることが大切だと気づいた」

「できなかった行動だけでなく、前後の状態を観察して記録したいです。」
という声が聞かれました。

思い通りにならないと怒る子どもは、わがままなのではなく、うまくいかなかった後にどう戻ればいいのかを練習している途中かもしれません。
お母さんが見る場所を少し変えることが、家庭から子どもの発達を支える大きな一歩になります。
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(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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