【ひろこ先生の本棚】ごはんの先生からのメッセージ

 

今日は日曜日。

「ひろこ先生の本棚!」

の日です!

 

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毎日頑張ってるママたちに

少し頭を休めて
新しい価値観に出会う日にしてほしい!

 

 

そんな思いで書いています^^

 

 

初めて読む方のために説明しておくと、

「ひろこ先生の本棚」コーナーは

私が、小児科医の視点から、
凸凹キッズの母親の視点から、

そして、脳科学と発達診断のプロ!
としての視点から

 

選りすぐりの1冊をお届けする企画です。

 

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先日、久しぶりに
学会に参加してきました。

 

昔の、若かりし日の私にとっては

学会=新しい知識を入れる場所

でした。

 

 

ですが、今の私にとっては

新しい当たり前に出会う場所。

 

そして

今の医療を受けるママたちが
どんな想いになっているのかな?

 

それを知る場所です。

 

 

発達障害グレーゾーンの
セッションでは

私がいつも皆さんに
お伝えしているような
ことを力強く語るドクターが多い。

 

 

だけど、

こんなにたくさんの人が
ママのためにできることの
知識を得て帰るはずなのに、

 

いまだに病院で
辛い想いをしているママもいる。

 

 

なんでなんだろう?

 

それだけ、昔から続く

「医療の当たり前」って

根強いんですよね。

 

 

 

そんな中、

今日ご紹介する本を
書かれた先生は

 

「偏食」

 

という分野の当たり前をぶっ壊す

 

「偏食外来-どうして食べてくれないの-外来」

をスタートされた先生です。

 

 

改めて学会でお話を伺い、
このお話を知ってほしいママが
たくさんいるな〜と思ったので

 

今日はご紹介しますね。

 

本日ご紹介する本はこちら。

 

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子どもの偏食外来
~いつもの小児科外来や健診で役立つヒント~ 
神奈川県立こども医療センター
大山牧子 著

 

 

この本、実は「診断と治療社」という
出版社から出ている

専門家向けの書籍。

 

 

ですが、すごく読みやすい内容なので
偏食に悩むママたちにも
たくさん読まれている本です。

 

 

大山先生の偏食外来は
3歳までのお子さん向けの外来
ではあるのですが、

 

この、偏食に対する考え方は
どのお子さんにも応用できる!

と思ったので
今日はご紹介しました。

 

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実は、私は大山先生に
お世話になったことがあります。

 

 

まだ医師になって4年目。
小児科専門医もとっていなかった私は、

「新生児を専門としたい!」

という熱い夢を持っていました。

 

 

小児科は「こどもの内科」なので
小児科の中でもより詳しい分野を
持つ専門家も多いです。

 

 

私は、1年目に師事したドクターが
新生児を専門としていたので、

 

そのまま、新生児の世界に
入りました。

 

 

そこで、新生児医療で有名な
神奈川県立こども医療センターへ
国内留学をしたい!と

見学に行ったんです。

 

 

当時、大山先生は
バリバリの新生児科ドクター。

 

自分の周りには、
新生児でバリバリ働く女医さんは
いなかったので

ものすごくかっこよく
憧れの先生でした。

 

 

カンファレンスの中でも
赤ちゃんたちのこと、
お母さんたちのことを考え
偉い先生にも意見をする^^

 

私には、大山先生が

ママの味方、赤ちゃんの味方

に見えて、

 

私もこんなドクターになりたい!

 

と思ったのをよく覚えています。

 

 

 

そんな大山先生。

もともと、未熟児ちゃんたちの
母乳育児の研究と実践
ずっとされておられましたが

 

その後、離乳がうまくいかない
子どもたちを目の当たりにして、

 

偏食という分野に
足を踏み入れられました。

 

 

そして、日本でも数少ない偏食外来
スタートされたんです。

 

大山先生の偏食外来は、
とにかく情報が集約されており、
たくさんの有益な情報が
てんこもり。

 

しかも、それをホームページで
無料で公開しておられます。

 

必要な方はまずこちらから
ダウンロードしてみてくださいね。

 

神奈川県小児保健協会

パンフレット – 神奈川県小児保健協会

 

 

また、遠方の方や、
外出が難しい子のために
オンライン外来もされているそうです。

 

 

偏食って、個人差が大きいし、
病院に行ってもふわっとした評価や
具体的ではない具体策。

 

下手すると

「食べなくても大丈夫ですよ〜」なんて
本当か?と思えるアドバイスしか
もらえなかったり、

 

逆に

 

「無理しなくていいですよ〜。
だけどこれ以上体重が減らないように
しないとね」

 

といった、
アドバイスというより脅しのような
セリフをもらって困ってしまう
ママたちも多いんです。

 

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ですが、こちらの書籍の中では、

 

「飲むこと・食べることは
自然に身につけるわけじゃない。

学んで身につける技術なんだ」

 

とはっきり明言されており、

 

脳の機能の中で、どの機能が
食べることに関与しているのか。

 

どのようにわが子の偏食を
評価したらいいのか。

 

まずは何から始めたらいいのか。

 

 

それがかなり詳しく書いてあります。

 

 

さらに、書籍の後半では
実際に先生が経験された症例も
まとめてあり、

 

乳幼児期の偏食にどう関わるのか、が
しっかりまとめてある
良書なんです。

 

 

もちろん、医師に向けても
やるべきことをしっかり書いてある。

 

 

偏食が続く場合、
こんな時はこんな検査をしましょう。

 

こんな場合は
こんな風に指導しましょう。

 

と書いてあるので、
私もいつも、外来やご相談の参考に
させていただいています。

 

 

 

先日の学会での講演の中でも、

私たち一般小児科医の
偏食に対する誤解を解き、

 

小さいお子さんの偏食。

 

大きいお子さんの偏食。

 

そして、摂食障害のお話まで
拡大してお話ししていただき、

 

改めて自分の知識が整理されましたよ。

 

 

学会にきて新しい当たり前を
知ることで、

それをママたちに
還元できる。

 

 

こんな風に、また新しいお話を
皆さんに伝えていきますね。

 

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今日の1冊は、

お子さんの偏食で悩んでいるママはもちろん

 

発達凸凹キッズの子育てにも
置き換え要素が満載の1冊です。

 

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とっても薄くて、読みやすく、
気持ちいいくらいやることが明確!な本ですので、
お子さんの偏食にお悩みのママは
ぜひ、読んでみてくださいね。

 

 

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