先月、私が審議員を務めている
「熊本市教育行政審議会」
の会議に出席しました。
その席で発表されたのが
令和2〜4年度の
熊本市の公立小中学校における
不登校者の人数を学年ごとに示した表。
熊本市も、全国の例に漏れず
この3年で不登校者数が増加し、
過去最高となっていた。
専門家の先生たちは
この表を読み解き、
さらにこんな調査をしたらいいとか
学級のサイズの差にわけて
評価したらいいとか
いろいろおっしゃっていたのですが、
私は1箇所
「ん?」
と思う数字を見つけました。
それが、令和2年から4年の
小学2年生の不登校者数。
なんとその数、
たった3年間で
3倍!!
に急増していたんです。
こんなに増えてるのは
小学校2年生だけでした。
確かに、私のところに相談に来られる
親子の中でも
小学1-2年生の数はダントツ多い
のですが
その理由を、ママの声から拾ったところ
その原因はたいてい
小学校1年生の頃に
さかのぼります。
コロナ禍での小学校入学。
マスクをつけないと怒られ、
お友達とじゃれ合うことも
叱責の対象になる。
給食は前を向いて黙食。
会話をすれば叱られる。
運動会や発表会
友達と力を合わせて楽しむ行事は
ほとんど中止か制限下で
行われる。
それを1年生からやらなければならず、
できないことで叱られ続ける。
そうやって、
幼稚園・保育園から小学校という
大きな節目を
うまく乗り切れなかったお子さんが
2年生になる。
去年までは、
「1年生だから」
と言う理由で大目に見られていたことも
「もう2年生なのに」
と言う言葉でくくられ、
また叱責の日々。
1学期は、新しい環境に
なんとか頑張ろうと思えても、
長期の夏休みで
のんびりゆっくり過ごした
子どもたちにとって
2学期、夏休みとのギャップが
大きくのしかかってきます。
それでも2学期、なんとか頑張って
学校に行っていた子。
だけど、ふと気づくんです、
「これがずっと続くのか…」
残り半年間という時間は、
小学2年生の
小さな胸にとって
絶望を与えるには十分長い時間。
そうして、突然電池が切れたように
身体が動かなくなって
学校に行かなくなってしまう。
「ママカルテ」にご相談に来られる
2年生のうち
約半数がすでに不登校状態に
なっているんです。
だけど、この状態を見たママたちが
なんというかと言うと
「ある日急に学校行かないって
言い出したんです。
理由がわからないから
どうしていいかわからなくて」
と焦っている。
ママたちには、このお子さんの変化が
ある日突然起こった
2学期不登校
に見えてしまうんです。
一番長い学期。
増えるだけでなく、
朝から布団にくるまり
起きられないお子さんや
多くなります。
これまでなんとか頑張っていた子が
不登校を起こしてしまいやすい
時期なのです。
振り返ってみると
気づいてもらえない。
学んでおきたいのです。
そんなわが子の変化に
少しでも気づいて欲しいから
現在作成している電子書籍の中には
「自己肯定感のワーク」
の一部を掲載しました!
わが子の今の状態を知りたい!
そう思うママは
電子書籍が完成したら
ぜひ手にとってみてください。
もちろん、小学2年生だけが
親子の本音がすれ違っている
訳ではないので、
各年齢で
お子さんの自己肯定感の評価が
できるようにしておきますね。