自分の人生を楽しむお母さんが子どもに魅せる背中~ママ・アスリート小林可奈子選手~

パステル総研では、女子マウンテンバイクの小林可奈子選手をお招きして講演会を開催しました。会場のお母さんたちの心を揺さぶったたくさんのエピソードの中から見えた、自分の人生を楽しむ姿、「お母さんの新しい人生軸」についてお伝えします。
 
 

パステル総研は、「自由に挑戦する姿を子どもに見せたい」お母さんを応援します!

 
 
私たちの子どもたちが育つ時代は、「個の時代」。すなわち、個人が生き方を自分で選択できる時代だと言われています。
 
 
AIが活躍し、一生同じ会社に勤めるという働き方は過去のものになってくるでしょう。
 
 
そんな時代を生きるわが子に、お母さんはどんな生き方を教えてあげられるでしょうか?
 
 
「子どもには自分の好きなことをして、自由に生きてほしい」
 
そんなことを願っているお母さんに質問です!
 
 
「あなたは今、自由に生きていますか?」
 
 
自由に生きるのって案外難しいんです。なぜって、自分で選択肢を作って選んでいかないといけないから。
 
 
子どもに自由に生きるという人生を歩ませるためには、お母さん自身が自由な生き方について知っていないといけません。お母さんが知らないことを子どもに教えるなんて無理ですよね。
 
 
もし、今お母さんが自由に生きられていなくても大丈夫。これから、自由な生き方へ挑戦する姿を子どもに見せてあげればいいのです。
 
 
でも、挑戦ってラクではないですよね。
 
 
そこでパステル総研では、「親が自由に挑戦する姿を子どもに見せたい」と思うお母さんに、一歩踏み出す勇気を持って帰ってもらえるような講演会を開催しました。
 
 
講師はマウンテンバイク競技でアトランタ五輪に出場された、小林可奈子選手。小林選手は、現役アスリートであるだけでなく、コーチ、マウンテンバイクスクール主宰、そしてお母さんという、1人4役をこなすスーパーウーマンです。
 
 
そんな小林選手から語られるエピソードに、日々発達障害・グレーゾーンの子育てに奮闘するお母さんたちは感動の涙。笑いあり、涙ありの、素晴らしい講演会でした。
 
 
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講演会、行きたかったけど行けなかった!という皆さんへ、小林選手の軌跡から見えてきた「お母さんの新しい人生軸」についてご紹介したいと思います。
 
 

子どものとんがった才能、あなたならどうする?

 
 
お子さんには、「とんがった才能」がありますか?
 
 
「とんがった才能」というのは、他人と比べてぐっと目立って違う部分のこと。凸凹の凸の部分です。
 
 
歌詞をすぐにおぼえちゃう
電車にめちゃめちゃ詳しい
実写みたいに上手に絵を描く
 
これは、うまくすれば、お子さんの「個性のタネ」になります。
 
 
でも、今の日本では、とんがっていること、他人と違うことはなかなか良いこととして認めてもらえません。ですが、ずば抜けている才能をつぶしたくないですよね!
 
 
だったらどうしたらいいのでしょうか?小林選手のエピソードから考えてみましょう。
 
 
小林選手には2人の娘さんがいらっしゃいます。小林家はアウトドア大好き!娘さんたちも幼いころからマウンテンバイクを乗り回し、家族で楽しんでいたそうです。
 
 
ところが、幼稚園に入ってみると、周りの友達は誰もマウンテンバイクなんて知りません。みんなが乗っているのはキャラクター付きの自転車。娘さんのマウンテンバイクとは全然違います。
 
 
ある日、娘さんはこう言ったそうです。
 
「なんで私の自転車にはアンパンマンがついてないの?」
 
 
娘さんは、自分だけお友達と違った自転車に乗っている、という他人との「違和感」を感じたんですね。
 
 
それを聞いた小林選手は、こう思ったそうです。
 
 
「ああ、そっか。私が変わらなきゃ」
 
そして、どんな行動に出たと思いますか?
 
 
なんと、マウンテンバイクのクラブを立ち上げたのです!!
 
 
「娘たちが、周りの子どもたちと一緒に、マウンテンバイクを思いっきり楽しめる環境を作りたい!」そんな気持ちから、娘さんのお友達に、マウンテンバイクを教え始めたそうです。
 
 
子どものとんがった部分をどうしたらいいのか。方法は3つあると思います。
 
 
1つ目はとんがりを減らすこと。つまり、とんがっている部分を削って平坦にし、他人と同じようにすることです。
 
 
お母さんが、人と違う部分=良くない部分と捉えてしまっていると、このような方法をとってしまいがち。でも、とんがった部分はお子さんにとって個性のタネ。簡単に削らない方法を考えたいものですよね。
 
 
2つ目はとんがりを伸ばすこと。得意なことを伸ばしてあげられる環境を作ってあげることです。
 
 
これは多くのお母さんが思いつくことですが、他人より更にとんがってしまうことで、より目立ってしまいます。そのとんがりを生かすことができればよいのですが、他人との違和感を解消することはできません。
 
 
でも、小林選手が選んだのはそのどちらでもなく、3つ目、「とんがりを増やすこと」でした。
 
 
そのままでは目立ってしまう我が子のとんがり。どうせなら、他の子もとんがらせて、たくさんのとんがりの中で子どもを伸ばしてあげたい。
 
 
これは、私にはない視点でした。
 
 
自分の子どもだけがずば抜けて得意なことには、他の子はついてこられません。我が子はせっかくの得意を誰かと語り合うこともできず、自分は他の子と違う、という違和感を感じずにはいられなくなってしまうでしょう。
 
 
そうではなく、自分の得意を仲間と大いに語り合い、ともに切磋琢磨できる環境を与えてあげる。
 
 
子どもにとって、こんなに素晴らしい経験を作ってあげられる親でいたい、と心から思いました。
 
 
 
 

自分の人生を楽しむなら、「自分を遊ぼう!」

 
 
小林選手のこれまでの軌跡は、一言でいうと壮絶なもの。
 
 
日本代表として出場したアトランタオリンピックでの大きな失敗。
 
ブランクを経てマウンテンバイク競技に復帰。
 
軌道に乗り始めた矢先の、娘さんの病気。
 
娘さんの命がなくなってしまうかもしれない恐怖の日々。
 
 
でも、そんな人生の軌跡を
「今考えると、必要な経験だった」
「あの時があったから、今の私がいる」
 
 
と前向きに語る小林選手のお話を聞いて、発達障害・グレーゾーンの子どもを育てるお母さんだからこそ必要な「お母さんの新しい人生軸」があることに気がつきました。
 
 
そのヒントは、小林選手が講演会で語った、「自分を遊ぼう」という言葉にありました。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、ときにその特性が邪魔をして、経験をするチャンスが少なくなります。失敗しないように、嫌な思いをしないようにと、新しいことへの挑戦を避けてしまいがちです。
 
 
そして、それはそのまま、お母さんにも当てはまるのです。
 
 
・子どものことで大変だから、自分のことは後回し。
 
・困りごとが多い子どもだから、失敗しないようによく見ておかなくちゃ。
 
・子どもが大変なのに、私が楽しむなんて、罪悪感がある。
 
 
だけど、子どもが一番近くで見るお手本は…お母さん、あなたなのです。
 
 
お母さんが生きている人生がそのまま、お子さんの人生のサイズになるのです。
 
 
小林選手の主宰する「MTBクラブ安曇野」では、子どもにマウンテンバイクを習わせたい、という親御さんがやってきます。
 
 
そんな親御さんに、小林選手はこう伝えます。
 
 
「で、お父さん・お母さんはやらなくていいんですか?」
 
「いいんですか?子どもさんが初めて山に登れたとき、その感動や成長を近くで見てあげられなくっても??」
 
 
そして、子どもと一緒にやり始めた親御さんの方が、今ではマウンテンバイクを楽しむようになり、子どもたちに「大人ってずるい!」と言われてしまっているそうです。
 
 
私が講演会を通じて知ったお母さんの新しい人生軸、それは「子どもに負けないように、自分が楽しむこと」。
 
 
 
 
お母さんにやりたいことがあるならば、それをとことんやってみる。
 
 
そしてもし、お母さんがやりたいことが思い浮かばなければ、子どもの得意や好きなことを、子どもに負けないように楽しんでやってみませんか?
 
 
子どものとんがっている部分を、ただ見て「すごいね」とほめるだけではなく、もう一歩踏み込んで、お母さんも一緒にやってみる。
 
 
何なら、子どもに負けないくらい真剣にやってみる。 そう、お母さんもお子さんと一緒にとんがっちゃうのです。
 
 
そうすることで、お母さんが子どもの得意を一緒に語れる友になり、競い合うライバルになり、お互いが切磋琢磨して高めあうことができます。
 
 
自分そっちのけで楽しんでいるお母さんを見て、「お母さんに負けたくない!」「お母さんずるい!」って子どもに言わせたらしめたもの。
 
 
お母さんが自分を遊ぶこと。自分の人生を楽しむこと。 あとで振り返ったとき、「私の人生、最高です!」と語れるように、時代のお母さんを目指して、新しい人生軸に挑戦してみませんか?
 
 
パステル総研は、そんなあなたの挑戦を、応援しています!
 
 

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執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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