今日はみなさんに、
ある冊子をご紹介したいと思います。
昨日、職場に届いていた
封筒から出てきたのが
こちら
「1st Birthday Message」
という1冊の本。
12人のダウン症のある子を育てるママが
お子さんの1歳のお誕生日に綴った
わが子へのメッセージを
1冊の本にしたものです。
私の勤める病院でも、
ダウン症のお子さんが生まれます。
その事実をお伝えする時には、
どんな風に伝えたら
お母さんたちが前を向けるだろう。
いつもそれだけを考えています。
私が届けることにしている言葉は
「お子さんは必ず、
みんなに愛される子になります。
だから、安心して。
お母さんも、ご家族も
お子さんに愛情を注いで
いってくださいね」
ってこと。
それは、
かつてNICUで出会ってきた
ママたちが
「この子を普通に愛していって
いいのかな?」って
考えてしまった。
と口にするのを
聞いたことがあるからです。
そんな言葉をかけながら、
そしてその先も寄り添いながら
お子さん、ママ、ご家族で
笑ったり泣いたりしながら過ごして行かれる姿、
そしてその子やご家族の成長に
私もいつも元気をもらっています。
だけど、私がそんな言葉を
無責任に言ってもいいのかな。
そう自問自答することも多い。
そんな日々の中で
この1冊に出会いました。
生まれてすぐ、
心の底から、わが子に
「おめでとう」って言えなかった。
そんな、苦しい日々を送ったママたちが、
お子さんが生まれて1年。
いろんなことを乗り越えて、
「今やっと、
おめでとうが伝えられた気がします」
って書かれていました。
読みながら、何度も、何度も
涙が浮かんできました。
本の中で、多くのママが書かれていたのは
SNSやブログで
他のダウン症のお子さんを持つママが
子育てをしている姿を見て
勇気付けられた、ってこと。
自分とわが子も、
きっとこんな風に楽しくて笑顔の日々を
おくれるんだ!って信じて
前を向いてきました、と
コメントされていました。
私のセミナーの中でも
同じようなママたちの姿が見られます。
お子さんがまだ小さいお子さんのママ。
お子さんが発達障害の診断を
もらったばかりで
どうしたらいいかわからないママ。
そんなママに、
少し先行く、いろんな経験をしてきた
先輩ママが
「大丈夫だよ。
子どもの力を信じて、
ママの力を信じよう。
そしたら、きっとうまくいく」
そんな言葉をかけてくださるんです。
セミナーでは、私が先生で、
みなさんは受講者さんだけど、
みーんな、私も含めて
悩みながら子育てをしている
そして、子どものことが大好きで、
だから心配してしまう
同じママ。
そんなママ同士で
応援し応援されるコミュニティ。
これが、悩みの多い子育てには
必須なんだな、と
改めて思ったのでした。
今日から始まるセミナーも、
参加してくださるママにとって、
そんな場所にしていく!
私の心の中で、新たな火が
燃え始めました。