発達凸凹キッズは感覚過敏によるストレスに苦しみ、かんしゃくを起こすことも多いです。そんな子どもの対応をするママは、しんどいし、つらいことでしょう。今回は感覚過敏の子どものストレスを減らすためにママができる対応をご紹介しますね。
日常生活をおびやかすほどに感覚過敏はツライものです
みなさんは感覚過敏ってご存知ですか? 五感から受け取る刺激を過剰に強く感じてしまう状態を感覚過敏と言います。
聴覚と視覚に過敏性を持つ方や、味覚だけという方もいらっしゃいます。その度合いや症状には個人差があります。
みんなが当たり前のようにマスクをしたの生活をコロナ禍の現在していますが、マスクの中で籠るもわっとした感じや、耳に当たるヒモへの違和感が強い接触過敏の方もいらっしゃるようです。
このように、感覚過敏は誰もが体質として持っているものではありますが、見た目でわかるものではないので中々理解されないのがツライところ。

にもかかわらず、症状がある人間としては日常生活を脅かすほど厄介なものでもあります。
そして、発達凸凹キッズは脳の特性からその過敏さが更に強く出てしまうことがあります。 そのため、それぞれに合った対策というのが必要になります。
感覚過敏からのかんしゃくに発達凸凹の息子は苦しんでいました
ここで息子の話をさせて下さい。
我が家の5歳の息子は、自閉症スペクトラム障害(ASD)と注意欠陥多動障害(ADHD)の発達凸凹キッズです。
感覚過敏の中でも視覚過敏と聴覚過敏、触覚過敏を持っています。
特にひどいのが視覚過敏で、私と同様朝の差し込む光を極度に嫌がります。
今現在はだいぶ落ち着き、暴れることはなくなりましたが、酷い頃は朝起きた時に差し込む太陽光を見た瞬間、
「まぶしい!」
と叫んでかんしゃくを起こしていました。

毎朝のおはようで始まる1日が、当時はかんしゃくで始まる1日だったんです。
ただでさえ朝は何かと忙しい時間。
それなのに起きて開口一番が「まぶしい」と暴れまわる発達凸凹の息子に正直うんざりしていました。
当時は、朝が来るのがとても怖かったです。
朝一番から機嫌が悪いため、もちろん身支度は全然進まない。
登園する時間になっても「行きたくない」と渋り始める。 毎日が戦争でした。
感覚の過敏さを弱めることは可能?
私も発達凸凹の息子と同様に視覚過敏を持つ人間の一人です。
重度の片頭痛が元々あり、20代の頃は頭痛外来に1年ほど通院していました。
その時困っていたのが、カーテンの隙間からきらっと差し込む鋭い自然光。 見た瞬間に片頭痛を起こしてしまうのです。
天気も良くて、日光浴したら気持ちのよさそうな日であっても、私にとってみたら爆弾を着火させるような、ちょっとげんなりする日でもありました。

私は経験者として、感覚過敏は性質上なくなることはありませんが、弱めることは可能だと思っています。
弱めることで、不快指数はかなり下がります。
少し気を付ければ多少「まぶしいな~」と感じることはあっても日常生活に支障なく過ごすことができます。
ではどうやって弱めるのか?
それはストレスを軽減させてあげることです。 感覚過敏が強く表れるのは体調が悪かったりストレスが強い場合です。
そのため、感覚過敏とは関係のないことでも、本人にとってのストレスを軽減させてあげることで感覚過敏の出方も抑えることができるんですよ。
発達凸凹キッズのストレスを減らすためにママができる対応
では実際に、発達凸凹の息子の感覚過敏を軽減するためにわが家で行ったことをご紹介しますね。
褒める回数を増やす
本人の好きなことや得意なことに注目してして褒める回数を増やし、かんしゃくに対して意識を向けないようにしました。
褒める回数が増えてからは、声をかけるだけで威嚇してくるくらい攻撃性の高かった息子が私に心を開いてくれるようになり、徐々に柔らかい表情が増えていったんです。
私が対応を変えたことで、家の中は安心できる場所と本人の中で認定したのでしょう、かんしゃくの出る回数がぐっと減りました。
それまでは毎日起こすかんしゃくに、こちらも敏感になっていて、「いい加減にしてよ!」と泣き叫んでいる息子に叱ってしまっていました。
もちろんこれは逆効果な対応で、輪をかけてかんしゃくが酷くなることも分かっていました。
それでも自分の感情を抑えることすらできない状態になっていたんです。
環境を整える
日常のストレスが減ったとしても、感覚過敏を持っている以上ゼロにすることはできません。
そのために発達凸凹の息子の視覚過敏に対してできる対策を考えました。
私が行ったことは遮光カーテンをノン遮光カーテンに変えたことです。
え?それだけ?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
我が家の場合、子どもが寝るスペースはリビングに併設されていて窓がありません。
そのため寝る時は最小限の常夜灯のみ。
その暗い部屋からリビングに出たときに一気に明るくなる。
このギャップが視覚過敏を引き起こす原因と考えました。
暗いトンネルから出るとまぶしさを感じますよね。
それに近いものと考えられると分かりやすいかもしれません。
ですから、このギャップをできるだけ埋めて、意識が徐々に覚醒するのに合わせて光を取り入れる量を増やしたんです。

これが我が家では効果抜群!
本人が起きるまではカーテンを開けることはできませんが、家族としてもノン遮光の透けてくる光で朝は過ごせますし、
本人も元気よく「おはよう!」と言って起きてきてくれるようになりました。
いかがでしたでしょうか。
もしご家族に感覚過敏の方がいらっしゃいましたら、ストレスと環境、この二つを意識してお家の中を整えてあげるようにしてみてくださいね。
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