発達障害・ADHDの片づけられない子どもがサクサク片づけるようになるママの声かけ

片付けがいつも中途半端で「まだ残ってるよ!」とつい口を出してしまったことはありませんか?実はこれ発達障害・ADHDの特性にある「不注意」だけではない可能性があるんです。〇〇を意識した声かけなら子どもがお片付け上手に変わりますよ!
 

自分の理想にこだわって息子を見ていなかった私の失敗

 
 
片づけはするんだけど、あちこちにまだ残ってる…。
 
 
目の前にあるのに何で気付かないの?
 
 
中途半端に終わらせる様子に、「まだ残ってるよ!」とつい口を出したくなることありませんか?
 
 
以前私は「片付けないなら捨てるよ?!」と毎日のように言い続けていたママでした。
 
 
そして我が子は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向を持つ5歳の男の子です。
 
 
ADHDの子どもは、元々不注意という特性から片付け下手であることが多いと言われています。
 
 
ただ年齢が小さい場合、それだけが理由ではない可能性があるのです。
 
 
当時私は家がきれいであってほしい、子どもが片付け上手になってほしいと強く思っていました。
 
 
発達障害・ADHD傾向のある息子にとっては片付けるという行動はとてもレベルが高いものであるにも関わらず、
 
 
「片付けよう!ほら、こうしたら簡単でしょ?」
 
 
と自分のやり方で自分の理想を押し付けていたんです。
 
 
けれど、一向に本人のやる気を引き出すことにはならず、結局はすぐ散らかるおもちゃたち。
 
 
次第に「息子は片付けが嫌い。やる気がない!」とフィルターをかけて見てしまい、たとえ息子が片付けを頑張った日であっても、
 
 
「ねぇ!まだあっちにも落ちてるよ!片付けられないなら広げないでよ!」
 
 
と自分の理想とは違う家の姿だけにフォーカスして、息子の行動を見ることはなかったんです。
 
 
これでは本人のやる気も上がるわけがないですよね。
 
 
どうして伝わらないんだろう
 
どうしてやってくれないんだろう
 
私のしつけが悪いのかな…
 
 
あまりに散らかる家と怒ってばかりの自分に嫌気がさす毎日でした。
 
 
 
 

発達障害・ADHDの子どもが片づけられない理由とは?

 
 
そんな日々を何とかしようと調べていくうちに気づいたのは、大人と子どものある違いでした。
 
 
その違いとは「視野」です。
 
 
大人と子どもでは視野の広さや視力に違いがあることをご存知でしょうか。
 
 
一般的には6歳くらいで大人と同じくらいの視力(1.0)に成長すると言われていますが、視野は、大人と比較すると約6割程度になります。
 
 
【大 人】 水平(左右)150° 垂直(上下)120°
【子ども】 水平(左右) 90°  垂直(上下) 70°
 
 
(図参照)東京都福祉保健局    
 
 
そのため、大人の目線で声掛けをしても 「見えない」ため理解できない・気づかない可能性があります。
 
 
大人から見れば中途半端な状態であっても、子どもにしてみたら完璧にできたと思っているケースも十分に考えられるんです。
 
 
更に、発達障害・ADHDの子どもは不注意という特性を持っているため、その「見えない」ことに対して注意を払うことがなかなか難しいんです。
 
 
視野の違いによって、「大人から見ると中途半端」という状態を作りやすくしてしまっているんですね。
 
 

これで解決!発達障害・ADHDキッズをお片付け上手にする2つのポイント

 
 
このように、視野の違いに加えて発達障害・ADHDのお子さんは不注意という特性を持っています。
 
 
そのため、子どもの目線をしっかり意識した声かけが大切なんです。
 
 
ここでは、発達障害・ADHDキッズをお片付け上手にする声かけのポイントを2つご紹介しますね!
 
 

◆注意を向けてほしいことに子どもの視点を誘導する声かけ

 
 
例えば「おもちゃのお片付けしてね」とこちらが口頭のみで伝えたとします。
 
 
その時子どもがもし他のことで遊んでいたら、そもそも片付けるべきおもちゃが視界に入っていない可能性がありますよね。
 
 
そうすると本人が片付けすることに抵抗がないとしても、「え、どこ片付けるの?」となってしまい、行動に移すことができません。
 
 
「ここに集まったおもちゃを、箱に片付けてね」
 
 
と、本人が片付けるおもちゃを認識できるように目線を向けさせることが大切です。
 
 
そして、
 
 
「あれ?まだお家に帰れていないおもちゃがいるね。 グルって回ってみて~、いるかな?」
 
 
などと自分の周りに残っているか本人が確認できるような声かけをプラスしてあげるとさらにいいですね。
 
 
もしご年齢の低いお子さんであれば、一緒に取りに行くのもおすすめです。
 
 
 
 

◆完ぺきでなくても行動できたことをほめる

 
 
指示に対して完璧にこなしていなくても決して責めずに、行動できたことをほめること。
 
 
子どもは大人が思っているよりも、意外と足元が見えていません。
 
 
ですから、「できたよ!」と言っても、まだおもちゃが残っていることもあります。
 
 
「まだ残っているじゃない!」
 
「できてないじゃない!」
 
 
ここでこんなフレーズは決して使わないように注意!
 
 
片付けが一気にネガティブなものとして記憶されてしまいます。
 
 
「だいぶすっきりしたねー!」
 
 
大人から見て途中であっても、ポジティブな記憶として残るように、まず褒めることを意識してみてください。
 
 
いかがでしたでしょうか?
 
 
お片付けに、お子さんとの感覚のズレを感じたら、まずは視野を意識した声かけを意識してみてください。
 
 
片づけに対して苦手意識が減ると、どんどん片づけ上手になっていくはずですよ!
 
 
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