さて今日は
「その優しさが、子どもの主体性まで
奪ってしまうことがあります。」
という内容です。
今日は少し昔の話をさせていただきます。
きっと、「あ、今の私だ」と感じる方が
おられると思いますので、
そんな方はママ自身の人生にも
つながる話です。
少し長いですが最後まで
お付き合いください。
私はかつて、
なんでも夫に意見を聞くママでした。
「子どもがこれ買ってっていうんだけど
どう思う?」
「子どもの食事はこれでいいかな?」
「子どもにこのアニメ見せようと
思うけどどうかな?」
とにかく、
もともと尊敬していた夫の
方針に従うのがいいと思って、
いろんなことを確認して
決めていました。
と同時に、厳しくて、
こだわりの強い夫に批判を浴びないように
という配慮でもありました。
テレビも1時間以内。
俗的なアニメは見せたくない。
アニメ発のおもちゃはビジネス色が
強くて受け付けない。
習い事の成果を最大限に出せるように
家での英語やピアノは時間を決めてやる。
添加物のいっぱいの食べ物は
断固として食べさせない。
などなど。
子どもに与えるものは
「完璧でありたい」と
思うがゆえに私も厳しくなって
いったのです。
だけど、
その裏でこうも感じていました。
子育ての責任を全部負うのは、
荷が重すぎる。
私が決めたことで
失敗したらいやだ。
そんな風にも思っていたのです。
いつしか、夫や、もっというと
義父母の意見を伺いながら、
子育てをするようになっていったのです。
夫や義父母のちょっとした一言で
「あ、批判された」
「また、注意された」
と感じていました。
もちろん、家計に関わることなら、
夫婦で話し合うことは大切です。
けれど私は、
なんでも夫に相談。
相談者さんの中にも
かつての私のようなママに
時々お会いします。
そんな話を聞くたびに考えます。
本当に、
“夫に確認する”だけなのでしょうか。
それとも、
自分で決めるのが怖くて、
決断を夫に預けているのでしょうか。
「夫がこう言うから」
「義父母にこう思われるから」
「学校にこう言われたから」
「先生がまだ待った方がいいと言うから」
そんなふうに、
誰かの判断を優先して
子育てをしていると、
いつの間にか、
わが子を一番近くで見ているはずの
ママが、
自分の感覚を信じられなく
なっていきます。
私もそうでした。
夫の意見。
親の意見。
学校の意見。
世間の常識。
全部を聞いて、
全部に配慮して、
その上で、
一番よさそうな正解を
選ぼうとしていました。
私は一生懸命やっている。
仕事もフルタイムは諦めた。
自分の時間も後回しにした。
子育ても、家のことも、
家族のことも背負ってきた。
自分の人生は、
子育てと介護で終わるのかもしれない。
それでも家族のためならと、
腹をくくっていました。
だからこそ、
心のどこかで思っていました。
こんなに頑張っているんだから、
ちゃんと結果を出してよ。
こんなに自分を後回しに
しているんだから、
せめて子どもはうまく育ってよ。
私の努力を、
無駄にしないでよ。
そんな思いが、
少しずつ不満に変わっていきました。
けれど、ある時気づいたんです。
私は家族のために生きているつもりで、
実は、自分の人生を誰かに
預けていました。
夫が賛成したからやる。
学校がいいと言ったからやる。
周りが反対したからやめる。
誰かの判断に従っている限り、
うまくいかなかった時に、
「夫が反対したから」
「学校がそう言ったから」
「私は本当は違うと思っていた」
と、責任まで外に置いてしまいます。
私は自己否定を免れる。
でもそれでは、
子どもに伝わるのは、
「大事なことは、
誰かに決めてもらうもの」
「常にだれかの許可をとって
行動を選んでいく」
という生き方です。
そんなお子さんを
育てたいですか?
子どもに、
自分で考えてほしい。
自分で選んでほしい。
自分の人生を歩んでほしい。
そう願うなら、
まずママ自身が、
自分で考え、
自分で選び、
自分の決断を引き受ける姿を
見せる必要があります。
ここでいう「自分で決める」は、
夫の意見を無視することではありません。
夫婦で話し合うことと、
自分の意思を持たずに許可を
求めることは全く違います。
「あなたはどう思う?」と聞く前に、
私はどうしたいのか。
なぜそうしたいのか。
何を変えたいのか。
ここを、自分の言葉で持つことです。
受講前の相談でもあります。
「夫に相談します」
だけど、そうではなくぜひ
こんなママになってほしい。
「私は必要だと思っている。
その理由を夫に伝えます」
と言えること。
これが主体性です。
ここがとても大事だからです。
自分を犠牲にすることは、
家族を大切にすることとは
違います。
自分を後回しにし続けた人は、
どこかで必ず、
「こんなにしてあげたのに」
という思いを抱えます。
そしてその思いは、
言葉にしなくても子どもに伝わります。
だから私は変わりました。
自分で決める。
自分の意思を大切にする。
自分の好きなことを諦めない。
自分を大事にしていいと、
まず自分に許可を出す。
それは、
わがままになることではありません。
子どもに、
「あなたも、自分の気持ちを
大切にしていい」
と、生き方で伝えることです。
自分の人生を生きるママの背中は、
どんな声かけよりも強く、
子どもに主体性を教えます。
ママが自分で決めるようになると、
子どもを動かそうとする力が、
少しずつ弱くなります。
なぜなら、
自分の人生を生き始めた人は、
子どもの人生まで踏み込まなくて
よくなるからです。
子どもは子どもの人生。
私は私の人生。
それぞれが自分で考え、
選び、
必要な時に支え合う。
本当の親子の自立は、
ここから始まるのだと思います。
「夫に聞いてから」
その言葉を使う前に、
一度だけ自分に聞いてみてください。
私は、本当はどうしたい?
私は、何を変えたい?
私は、どんな母でいたい?
そして、
どんな人生を生きたい?
その答えを持ってから、
夫と話してください。
誰かに決めてもらう人生から、
自分で選ぶ人生へ。
子どもの未来を変えたいなら、
まずママが、
自分の人生を取り戻すことです。
私も、
自分軸を持って生きていきたい。
自分の意思を大事にしたい。
自分の好きを貫いていい。
そう思えた時、
ママの人生は、もう一度動き始めます。
そしてそのあとにお子さんの
回復&成長は加速していきます。
今日はここまでです。


